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即位の礼 祝賀パレードに向けて警視庁が最高警備本部を設置

即位の礼 最高警備本部

 

天皇陛下即位の礼に伴い 20年ぶりに最高警備本部を設置

天皇陛下の即位礼正殿の儀に伴い、祝賀パレードや過去最大となる外国賓客の来日警備に備え、警視庁は10月7日、最高警備本部の設置を決めた。

最高警備本部は警視総監をトップとし、最大規模の警備を行う。

最高警備本部の設置は、平成11年(1999年)7月23日に発生した「全日空61便ハイジャック事件」以来20年ぶり。

全国の道府県警から特別派遣部隊が応援として警視庁に入る。

今回、世界の200の国と機関から要人が来日することもあり、初めて警護課にも応援部隊が配置される。

 

即位祝賀行事 最大体制で警備へ

天皇陛下の即位を祝う祝賀行事を前に、警視庁は7日警備対策の会議を開き、全国の警察からも応援部隊を集めた最大の態勢で警備にあたる方針を明らかにしました。

今月22日には、天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式、「即位礼正殿の儀」や天皇陛下の即位を祝う祝賀パレード「祝賀御列の儀」などが行われ、200近い国の首脳や要人が訪れます。

7日、警視庁では、警備部門の担当者らおよそ250人を集めた会議が開かれ、三浦正充警視総監が「儀式はおよそ30年ぶりに執り行われる国家的重要行事で、極めて高い密度の警備が求められる。国民や外国の方々にも理解が得られるようスマートで行き届いた応接に徹してほしい」と訓示しました。

警視庁は、期間中、警視総監をトップとする「最高警備本部」を立ち上げ、全国の警察から集めた特別派遣部隊も編成し、最大の態勢で警備にあたる方針です。

警視庁が特別派遣部隊を受け入れるのは、平成5年に行われた今の天皇皇后両陛下のご成婚パレード以来26年ぶりです。

皇居や赤坂御用地、大使館や宿泊施設の周辺で警戒を強化し、車両の検問を行うほか、不審なドローンの警戒にあたる専門部隊や、テロなどが起きた際に銃器で対応する部隊を増強する方針です。

パレードでは祝福に訪れる人たちのブースを設けて手荷物検査を行い、厳重な警備にあたることにしています。

(NHK:2019/10/07)

 

 

警備本部の等級

警備本部は設置される場所、対象、重要性により等級がある。

警備本部設置発令が行えるのは課長補佐以上である。

 

最高警備本部

最高警備体制は一番重要で最も集中的に行う警備活動。

国家に甚大なる影響を及ぼすおそれのある事象を警戒し防止するため(例として、日本で開かれる主要国首脳会議への妨害対策、年末年始特別警戒態勢の指揮)に設置する。

場所は警察庁本庁内(警察電話や警察無線などの回線を引いてある専用の会議室が準備されている)。

本部長は警察庁長官、もしくは次長が務める。

 

総合警備本部

本部長は警視総監、または道府県警察本部長。該当警察本部内に置かれる。警視庁であれば本庁舎13階の「最高指揮所」。

 

特設警備本部

その名の通り特設。その時にどうしても警備する必要のある場所に臨時に設置させる。

ほとんどの場合、キャンプを特設してそのなかで指揮官が警備命令を下す。

警察署の建物など警察施設に陣を敷いて行う場合もあるが、国宝・文化財警備・雑踏・群集などの警備は指揮を現場で行うのが鉄則なので現地に陣を敷く。

設置場所は通常非公開。

本部長は警察庁警備局の警備課長(警視長)か警備課理事官(警視正)が務める。

警察庁の課長級幹部が現場に出向くことはまれだが特設警備本部設置の場合は現場に出向く。

 

特別警備本部

特別な場合、短期的に設置する。本部長は警視長。

 

方面警備本部

場所を一地域に限定して設置する。ここから下は警備局が設置することはない。本部長は警視正。

 

管内警備本部

警察署だけで行う。警備範囲は一署の管内のみ。本部長はおおむね署長か署の課長。

 

警察庁警備局

警備局は警視庁警備部・道府県警察警備部・警視庁公安部を統括している。

課長級以上の役職はいわゆるキャリア組、準キャリア組で大多数を占める。警備局員は、警察官僚、警視庁及び道府県警察本部から出向するノンキャリア警察官で構成される。

 

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