KDDI 大規模通信障害
KDDIの大規模通信障害 ATM全面復旧に至っておらず 大垣共立銀行(4日正午)
KDDIの大規模通信障害 ATM全面復旧に至っておらず 大垣共立銀行(4日正午)
コロナ自宅療養者と通信障害により電話連絡できず 1日あたり120~130人 東京都
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KDDI会見 【ノーカット】最大3915万回線に障害(共同通信VIDEO)
au KDDI 大規模通信障害
auなどに通信障害【詳細】「復旧作業終了」も通じにくい状況(NHK)
携帯大手のKDDIは、2日未明から続いている大規模な通信障害は3日午前に復旧作業を終えた西日本に続いて東日本でも午後5時半ごろに復旧作業を終えたとしています。
ただ、ネットワークの検証を行っていて、流量制御などの対処を講じているため、音声通話が利用しづらい状況が続いているということです。
また、記者会見の中でKDDIの高橋誠社長は通信障害の補償について問われたのに対し「今回の障害の内容をもう少しみたうえで補償について検討していく」と述べました。
復旧に向けた動きや政府の対応などを随時更新してお伝えします。
【通信障害復旧に向けた状況 4日午前1時時点】
「西日本エリアは3日11時00分ごろ復旧作業終了」
「東日本エリアは3日17時30分ごろ復旧作業終了」としています。
ただ「復旧作業終了後も、ネットワーク試験の検証中につき、流量制御などの対処を講じているため、ご利用しづらい状況が継続しております」としています。
なお「iPhoneをお持ちのお客さまは、アンテナ表示にかからわずデータ通信をご利用いただける場合があります」としています。
※会社側は「西日本」について富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県を指すとしています。
遭難も通信障害で電話かけられず LINEで救助要請を依頼 北海道
2人は携帯電話を持っていましたが、1台は電池が切れていて、もう1台はKDDIで大規模な通信障害が起きた影響で消防や警察に電話をかけられない状態だったということです。
しかし、LINEの通話機能は使用できる状態だったということで、知人に緯度と経度など、居場所の情報を伝え、救助要請を依頼しました。
連絡を受けた知人が地元の消防に救助を要請し、警察のヘリコプターが遭難した2人を救助しました。
2人にけがはありませんでした。
警察は、登山をする際は連絡手段を確保するよう呼びかけています。
3日18時 au回線使用の店舗外の銀行ATM 大部分復旧 岐阜
岐阜県大垣市に本店を置く大垣共立銀行では、今回の通信障害の影響で、愛知県、岐阜県、三重県、それに滋賀県の店舗外に設置している、合わせて221台のATMのうちau回線を使用している190台のATMが2日から使用できなくなっていました。
新型コロナウイルス感染者との連絡に支障が出ている自治体も
沖縄県によりますとKDDIの大規模な通信障害の影響で、県のコロナ対策本部や保健所が行っている感染者への連絡に支障が出るなどの影響があったということです。
SNS いったん復旧も「またアンテナ消えた」の投稿も
時間が経過するにしたがって「電波が回復した」という投稿も増えてきているようですが、午後3時半ごろの段階でも「いまだにつながらない」とか「一時的に復旧してアンテナが立ち通話できましたがまたアンテナが消えて電話ができなくなった」、また「『圏外です。通信できません』と『圏内です。通信できます』を繰り返してる」などという投稿も見られました。
3日15時時点 気象庁アメダスデータ「102か所で配信できず」
通信障害の原因「機器交換を行っていた際に不具合が起きたため」
また記者会見の中で通信障害の原因について言及がありました。
このため、もとの機器にデータを戻す作業を行いましたが、音声通話を管理する交換設備にアクセスが急増し「ふくそう(輻輳)」と呼ばれる状態になりました。
アクセスの集中により完全にネットワークが使えなくなることを防ぐため、通話やデータ通信を制限せざるをえなくなり、通じにくい状態が全国に広がったということです。さらに、通話や通信に必要なデータ処理が追いつかなくなったことも、障害が長引いた要因だとしています。
高橋社長は記者会見で「今回は定期メンテナンスでの機器の交換だったが、それがこのような大きな事故につながることを想定できなかったことは我々の甘さだと捉えている」と述べました。
記者会見は開始から2時間余りが経過した午後1時すぎに終了しました。
「障害の内容をもう少しみたうえで補償について検討」
高橋社長は通信障害の補償について問われたのに対し「カスタマーサービスにもたくさん意見を頂いているが、いま一律に補償するということは回答を持ち合わせていない」と述べました。そのうえで「今回の障害の内容をもう少しみたうえで、補償について検討していく。個人、法人問わずご迷惑おかけした。お客様はそれぞれの契約で、サービスを提供しているのでその辺も配慮したい」と述べました。
また会社側は通信障害のあと、3日までの時点でコールセンターにおよそ4万9000人から問い合わせや苦情などの電話があったことを明らかにしました。また、販売店にも多くの利用者が訪れ、通信障害に対して苦情などが寄せられているとしています。
「最大3915万の利用者に影響可能性」
みずからの経営責任については「これだけ大きな事故を起こし、非常に申し訳なかったと思っていて、経営者として大きな責任があると思う。ただ、今は一刻も早くネットワークを元の状況に戻さないといけないので、今回起きたことを真摯に受け止めて1日も早く復旧を目指したい」と述べました。
3日11時 KDDI社長会見始まる 冒頭陳謝
KDDIの高橋誠社長は午前11時から記者会見を開き、2日未明からの大規模な通信障害について「社会インフラを支える、また安定したサ-ビスを提供する立場である通信事業者として、深く反省しています。お客様には多大なご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と陳謝しました。
3日11時時点 気象庁アメダスデータ「204か所で配信できず」
3日10時時点 気象庁アメダスデータ「250か所以上で配信できず」
3日10時 総務相緊急会見「法律上の『重大事故』に該当と認識」
KDDIの大規模な通信障害を受けて、午前10時から金子総務大臣が緊急の記者会見を開き「国民生活や社会経済の重要インフラである携帯電話サービスについて極めて多くのかたがたが長時間、利用困難な状態になっていることは大変遺憾だ。特にコロナや熱中症のリスクが高まっており、かつ台風4号が沖縄県や鹿児島県奄美地方に接近しつつあるタイミングにもかかわらず、国民の生命・財産を守るための消防、救急などの緊急通報に支障を生じさせたことは、深刻に受け止めている」と述べました。
これまでの「法律上の重大事故」の事例は
具体的には、1時間以上にわたって3万人以上の利用者に影響が出た場合などには「重大事故」にあたると定められていて、これまでもたびたび起きています。
去年10月にNTTドコモで起きた大規模な通信障害では、利用者が最も多い4Gなどで、およそ半日にわたって影響が続いたほか「ガラケー」と呼ばれる携帯電話に使われる3Gの通信では完全に回復するまで29時間かかりました。
この時は、通話やデータ通信が利用しづらくなるなどの影響が延べ1290万人に及び、総務省は再発防止などを指示する行政指導を行いました。
また、2018年12月のソフトバンクの通信障害では、4時間半にわたっておよそ3060万人が通話とデータ通信を利用できなくなりました。
総務省は、ソフトバンクがこの年に合わせて3回通信障害を発生させたことを重くみて、再発防止の徹底を求める行政指導を行いました。また今回、通信障害を起こしたKDDIも2013年4月に最大288万人がメールを送受信できなくなる通信障害を起こしています。
3日8時すぎ 復旧見込みの時間 当初見込みより遅れる見通しに
しかし午前8時すぎになって、復旧の見込みについて、西日本では午前11時ごろとしたほか、東日本についても改めて伝えるとしています。
原因は音声通話に必要な機器に不具合が発生し通話などが集中しないよう通信量を絞ったためだということで、会社では、3日午前11時から記者会見を開き、高橋誠社長が状況を説明するとしています。