ことしの天皇誕生日一般参賀は中止となりました
宮内庁は2月17日、公式サイト等で下記の公表を行いました。
一般参賀の中止について
2月23日(日)に予定していた天皇誕生日一般参賀については,諸般の事情にかんがみ,中止することといたしました。午前のお出まし,午後の記帳いずれも中止といたします。
(宮内庁)
ことしの天皇誕生日一般参賀では、還暦を迎える天皇陛下が皇后さまらとともに皇居・長和殿のベランダに立ち、午前中3回にわたって姿を見せられる予定となっていました。
今回の天皇誕生日一般参賀は、令和後初となる予定でした。
1月2日に行われた新年一般参賀ではおよそ6万8千人が皇居を訪れており、不特定多数の人々が集まることでの新型コロナウイルスの感染機会となることを回避する目的です。
NHK報道
宮内庁は、今月23日に予定されていた即位後初めての天皇誕生日の一般参賀について、新型コロナウイルスの国内での感染拡大を考慮して取りやめることを決めました。
皇居では毎年、新年を迎えた正月2日と天皇誕生日に一般参賀が行われています。
今月23日は即位後初めての天皇誕生日で、天皇陛下が皇后さまをはじめ、皇族方とともに午前中3回、皇居 宮殿のベランダに立って訪れた人たちの祝意にこたえられ、午後には記帳による参賀も行われることになっていました。
しかし宮内庁は、国内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府が高齢者などに人混みを避けるよう呼びかけている状況などから、一般参賀の取りやめを決めました。
宮内庁は「天皇陛下が国民から祝賀を受けられる大切な行事なので残念だが、多くの人たちが1か所に集まって接近することなど、一般参賀の特殊な状況を考え、慎重に検討したうえで取りやめることにした」としています。
天皇誕生日の一般参賀が取りやめられるのは平成8年、南米ペルーの日本大使公邸で起きた人質事件に配慮して取りやめられて以来です。
一方、この日に予定されているこのほかの天皇誕生日の祝賀行事は訪れる人たちが限られているなどとして、予定どおり実施するということです。
官房長官「宮内庁の判断を尊重」
菅官房長官は午後の記者会見で、宮内庁が天皇誕生日の一般参賀の取りやめを決めたことについて「宮内庁で諸般の事情に鑑み、中止することとしたものと承知しており、判断を尊重したい。新型コロナウイルスの感染症をめぐる昨今の情勢を勘案してということもあったのだろう」と述べました。
そのうえで記者団が「政府として大規模な行事の開催は控えるべきだと判断したのか」と質問したのに対し、菅官房長官は「宮内庁だけは、基本的に宮内庁の意向をできるだけ取り入れて対応している」と述べました。
(NHK 2020/02/17 12時57分)
令和2年 天皇誕生日一般参賀
期日・要項・記帳
期日 | 令和2年2月23日 |
参入門 | 皇居正門(二重橋) (午前9時30分~午前11時20分) |
退出門 | 坂下門,桔梗門(ききょうもん),大手門,平川門,北桔橋門(きたはねばしもん) |
お出まし(予定) | 天皇皇后両陛下,秋篠宮皇嗣同妃両殿下,眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下
|
【午後の参賀(記帳)】 | |
場所 | 皇居内 宮内庁庁舎前 特設記帳所 |
参入門 | 坂下門 (午後0時30分~午後3時30分) |
退出門 | 桔梗門(ききょうもん),大手門,平川門,北桔橋門(きたはねばしもん)(閉門:午後4時) |
午前の参賀の閉門時刻は午前11時20分,午後の閉門時刻は午後3時30分となっております。入門する際に手荷物検査等が行われますので,余裕を持ってお越しください。 参賀者多数の場合,皇居前広場から正門入門までに1時間以上かかる場合があり,お出ましが予定される午前の参賀に来られてもお出まし会場にご案内できない場合は,午後の参賀(記帳)へのご案内となることがありますので,予めご了承願います。 前日(2月22日)の夕方及び当日(2月23日)の未明から皇居外苑付近に整列することはご遠慮願います。 積雪,荒天等の場合には,午前及び午後の参賀が中止されることがあります。 |
天皇誕生日一般参賀 概要・注意事項
天皇誕生日一般参賀は,2月23日,皇居で次のとおり行われます。
- 1 午前の参賀
天皇陛下が,皇后陛下,秋篠宮皇嗣同妃両殿下,眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下と御一緒におおむね3回長和殿ベランダにお出ましになる予定です。
参賀者は,午前9時30分から同11時20分までに,皇居正門(二重橋)から参入し,宮殿東庭の参賀会場を経て,坂下門,桔梗門,大手門,平川門又は北桔橋門から退出することとなります。
なお,お出ましは,午前10時20分頃,同11時頃及び同11時40分頃の3回が予定されております。
- 2 午後の参賀
当日の午後は,宮殿において天皇誕生日の恒例の祝賀行事が行われますので,天皇陛下始め皇族方のお出ましはなく,宮内庁庁舎前の特設記帳所において記帳又は名刺をお受けします。
記帳は都道府県名と氏名を記入することになりますが,筆記用具等は記帳所に備え付けてあります。
参賀者は,午後0時30分から同3時30分までに,坂下門から参入し,宮内庁庁舎前の特設記帳所を経て,桔梗門,大手門,平川門又は北桔橋門から退出することとなります。
なお,退出門は午後4時に閉門しますので,参賀者はその時までに退出されるようお願いします。
- 3 天皇誕生日当日,皇居東御苑は休園となりますが,退出する参賀者は皇居東御苑を通って,大手門,平川門又は北桔橋門から退出することができます。
- 4 参賀当日は非常な混雑が予想されますので,次の点に御注意ください。
- (1)午前の一般参賀の閉門時刻は午前11時20分,午後の閉門時刻は午後3時30分となっております。入門する際に手荷物検査等が行われますので,余裕を持ってお越しください。参賀者多数の場合,皇居前広場から正門入門までに1時間以上かかる場合があり,お出ましが予定される午前の参賀に来られても午後の参賀(記帳)への御案内となる場合があります。また,閉門時間にあわせた整理誘導を行いますので,御協力をお願いします。
- (2)午前は正門前,午後は坂下門前であらかじめ列を作って入門するようになりますが,その際,列を崩したり,立ち止まったりなどしないでください。
- (3)混雑や危険を防止するため,手荷物検査とセキュリティーチェックが行われますので,手荷物については最小限にするほか,参賀に不必要なキャリーバッグ,大きな荷物はコインロッカーに預けるなど混雑緩和に御協力をお願いします。
- (4)皇居内には坂道などがあり,雑踏による転倒事故も考えられますので,履物には十分御注意ください。特に,ハイヒール,下駄ばきなどの方は御注意ください。
- (5)午前,午後ともに,退出門からは参入できませんので,御注意ください。
- 5 動物(身体障害者補助犬を除く。)を同伴する者,危険物を携行する者,旗ざお,小型無人機(ドローン),大きな荷物等で参賀行事を妨げ,又は他に危害,迷惑等を及ぼすおそれのある物を携行する者,その他参賀行事の運営上支障があると認められる者は,入門をお断りします。
- 6 参賀者は,皇居内においては,次に挙げる行為をしないでください。
これに反した場合は退去を求めることがあります。
- (1)立入りを禁じた場所に入ること。
- (2)喫煙等火災の危険がある行為をすること。
- (3)施設その他の物を破損し,又は移動すること。
- (4)自己撮影用器具,三脚,脚立等の機材を使用し,又は業として写真・映画を撮影すること。
- (5)集会又は示威行為をすること。
- (6)貼紙をし,又はビラ類を配布し若しくは散布すること。
- (7)その他皇居内の秩序又は風紀を乱す行為等参賀行事運営上支障があると認められる行為をすること。
- 7 その他
- (1)積雪,荒天等の場合は,午前及び午後の参賀が中止されることがあります。
- (2)駐車場の用意はありません。皇居周辺道路は駐停車禁止ですので,路上駐車や道路上での乗降車は御遠慮願います。また,一般参賀当日は皇居周辺の駐車場も混雑が予想されるので,公共交通機関の御利用をお願いします。
- (3)車椅子でお越しの方は,参賀会場に専用エリアの用意があります。
- (4)参賀会場には,車椅子の用意はありませんので,必要な方は予め御用意をお願いします。
- (5)参賀会場内において,お言葉の手話通訳を行っております。
(宮内庁)