天皇皇后両陛下は、2024年6月22日から29日にかけて英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)を公式訪問されます。
Their Majesties the Emperor and Empress of Japan will pay an official visit to the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland from June 22 to 29, 2024.
天皇皇后両陛下 英国公式訪問
令和6年6月4日
閣議決定
今般、英国国王陛下から、天皇皇后両陛下に対し同国を御訪問いただきたい旨の招請があった。
ついては、我が国と同国との友好親善関係に鑑み、両陛下に同国を公式に御訪問願うことといたしたい。
御日程については、6月22日東京御出発、同月29日御帰国の予定である。
英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)概要 外務省
イギリスご訪問のご日程
宮内庁公表分
6月22日(土) | 東京 御発 |
ロンドン 御着(英国) | |
6月23日(日) | 同地 御滞在 |
6月24日(月) | 同地 御滞在 |
6月25日(火) | 同地 御滞在 |
6月26日(水) | 同地 御滞在 |
6月27日(木) | 同地 御滞在 |
6月28日(金) | 同地 御発 |
オックスフォード 御着 | |
同地 御発 | |
カータートン 御着 | |
同地 御発 | |
6月29日(土) | 東京 御着 |
天皇皇后両陛下の英国御訪問に関する内閣総理大臣談話
この度、天皇皇后両陛下におかれましては、英国を国賓として御訪問なさることになりました。
我が国は、英国との間で長年にわたる緊密な友好関係を有しており、皇室と王室の間でも伝統的に親密な関係が築かれております。英国からは、かねてより天皇皇后両陛下に対して御訪問の招請が寄せられてきており、今般、英国のチャールズ三世国王陛下から、重ねて両陛下御訪問の招請が寄せられました。
今回の御訪問により、皇室と王室との間の交流を通じて両国の友好と親善を改めて確認し、両国の従来からの良好な関係が一層強化されるものと確信しており、国民各位とともに喜びに堪えません。
両陛下には、御日程をつつがなくお過ごしの上、御帰国になりますよう、心からお祈り申し上げます。令和6年6月4日
天皇陛下・皇后陛下 英国ご訪問のご動静
皇居ご出発 羽田空港ご出発
6月22日(土)日本時間
午前10時過ぎ皇居をご出発
11時過ぎ、羽田空港から政府専用機で英国に向けご出発
英国ご到着
■6月23日(日)日本時間未明
約15時間のフライトを経て日本時間23日午前2時前、ロンドン北部の空港にご到着
Japan’s Emperor Naruhito and Empress Masako land in the UK for state visit | AFP
天皇皇后両陛下ご車列 ロンド市内のホテルへ
チャールズ英国王のベントレー(国王から国賓に貸与される特別な車両)で、ロンドン中心部のホテルへ
国賓の歓迎式典が行われるホースガーズ広場や、馬車列が走るザ・マルと呼ばれる大通り、さらに、バッキンガム宮殿の周辺も通られた。「英国側の配慮が感じられるルート(宮内庁幹部)」
ロンドン市内のホテルご到着
沖縄慰霊の日
宮内庁発表
天皇皇后両陛下は、「沖縄慰霊の日」にあたり、イギリスで黙祷された。愛子さまはお住まいの御所で黙祷された。上皇ご夫妻も例年通り、沖縄の追悼式のテレビ中継をご覧になり、お住まいの仙洞御所で黙祷された。上皇さまは「忘れてはならない4つの日」として、6月23日の沖縄慰霊の日、8月6日の広島原爆の日、8月9日の長崎原爆の日、8月15日の終戦記念日をあげていて、上皇ご夫妻、天皇ご一家はこの4つの日に黙祷される。
ジャパン・ハウスご視察
現地時間6月23日午後2時過ぎ
天皇陛下は、最初の訪問先となる「ジャパン・ハウス」にご到着。ジャパン・ハウスは外務省が設置した日本の文化や伝統などを紹介する施設。「七尾和ろうそく」や「輪島塗」といった石川県の伝統工芸品などを鑑賞後、特別展「見つけよう日本のデザイン」にて、1万年前の縄文時代の土器、体にフィットするように作られた3Dスポーツウェアなどの日本の幅広い年代のデザインをご鑑賞。
天皇陛下テムズバリアをご視察
現地時間6月24日午前
天皇陛下は、高潮などによるテムズ川の氾濫からロンドンの街を守るため1982年に建設された「テムズバリア」をご視察。陛下は長年、水をめぐる問題を研究されている。
「ピア」と呼ばれる島のような部分との間に回転式の水門を10個備えているテムズバリアは、緊急時に幅500メートル余りのテムズ川をせき止めて、海面上昇によって遡上する海水から市街地を守るための施設で、大勢の死者が出た1953年の高潮による洪水をきっかけに建設され、1982年の運用開始からことし4月までに洪水対策として220回余り閉じられています。
天皇陛下は、大学時代に水にまつわる研究を始め、留学されたイギリスのオックスフォード大学での研究テーマもテムズ川の水運の歴史でした。
留学中の体験を記した著書「テムズとともに 英国の二年間」には、テムズ関係の史料集めに奔走した時のことや、先生とともに川べりを歩き実地にテムズを見たこと、研究で疲れた自分をいやしてくれた緩やかな流れと周囲の美しい景観などテムズとともに過ごした日々がありありとよみがえるとしたうえで、「オックスフォード滞在中、テムズの存在は常に私の生活の、そして研究の支えであった」とつづられています。
天皇陛下は、その後も水をめぐる問題の研究を続け、国際会議などの機会に世界各国の専門家と交流するとともに、国内外で水に関する施設の視察を重ねられてきました。
5月も水と衛生などをテーマにインドネシアで開かれた「世界水フォーラム」でビデオによる基調講演を行い、2度にわたって能登半島地震の被災地を訪問した経験を踏まえて、津波被害などについて説明されました。
外務省によりますと、こうした天皇陛下のライフワークを考慮して、テムズバリアが視察先に選ばれたということです。出典:NHK
歓迎レセプションにご出席
現地時間6月24日午後3時
日本とイギリスの友好団体が主催した歓迎レセプションでお言葉
天皇皇后両陛下 馬車パレードでバッキンガム宮殿へ
現地時間25日の正午前
宿泊先ホテルにウィリアム皇太子が出迎え後、歓迎式典へ。
会場の「ホース・ガーズ」で、チャールズ国王とカミラ王妃と共に、国歌演奏・祝砲(41発)・「さくらさくら」演奏・儀仗(ぎじょう)兵を閲兵。
馬車で、バッキンガム宮殿へとつながる大通り「ザ・マル」をパレード。
チャールズ国王夫妻主催晩餐会
ロンドンの金融街シティーで晩餐会
現地時間26日
天皇皇后両陛下オックスフォードへ
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