全国戦没者追悼式 天皇陛下おことば
本日,「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来74年,人々のたゆみない努力により,今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが,多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき,誠に感慨深いものがあります。
戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,ここに過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,全国民と共に,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
Address by His Majesty the Emperor on the Occasion of the Memorial Ceremony for the War Dead
On this Day to Commemorate the War Dead and Pray for Peace, my thoughts are with the numerous people who lost their precious lives in the last war and their bereaved families, as I attend this Memorial Ceremony for the War Dead with a deep and renewed sense of sorrow.
Seventy-four years have passed since the end of the war. Our country today enjoys peace and prosperity, thanks to the ceaseless efforts made by the people of Japan. When I look back on the arduous steps taken by the people, I cannot help but be overcome with deep emotion.
Looking back on the long period of post-war peace, reflecting on our past and bearing in mind the feelings of deep remorse, I earnestly hope that the ravages of war will never again be repeated. Together with all of our people, I now pay my heartfelt tribute to all those who lost their lives in the war, both on the battlefields and elsewhere, and pray for world peace and for the continuing development of our country.
全国戦没者追悼式 動画
令和元年 全国戦没者追悼式 概要と式次第
1 趣旨
先の大戦の全戦没者に対し、国を挙げて追悼の誠をささげるため、昭和57年4月13日の閣議決定「「戦没者を追悼し平和を祈念する日」について」(別添) に基づき、政府主催の下に、令和元年8月15日、日本武道館で全国戦没者追悼式を行います。
2 参列者
(1) 遺族
遺族参列者(付添を含む)の数は、約6,000名の予定です。
(2) 遺族以外の者(約1,000名)
内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、各国務大臣、 衆議院副議長、参議院副議長、各政党代表、前・元内閣総理大臣、元衆議院議長、前・元参議院議長、 衆議院議員、参議院議員、各都道府県知事、全国都道府県議会議長会会長、各都道府県議会議長、全国市長会会長、全国市議会議長会会長、 全国町村会会長、全国町村議会議長会会長、日本遺族会等関係団体の代表者、経済団体・労働団体・報道機関の代表者、その他
3 式次第
式次第は、次のとおりです。(式典開始は午前11時51分、所要時間は、約1 時間です。)
開 式
天皇皇后両陛下御臨席
国歌斉唱
式 辞 内閣総理大臣
黙とう
天皇陛下のおことば
追悼の辞 衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、 遺族代表(1名)
天皇皇后両陛下御退席
献 花(この間奏楽) 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、 最高裁判所長官、日本遺族会会長、各都道府県遺族代表、一般戦災死没者遺族代表、 原爆死没者遺族代表、青少年代表、衆議院副議長、参議院副議長、 各国務大臣、各政党代表(政治資金規正法(昭和23年法律第194号)第3条第2項に規定する政党で国会に議席を有するものの代表)、前・元内閣総理大臣 、 元衆議院議長、前・元参議院議長、地方公共団体代表、日本商工会議所会頭、日本労働組合総連合会会長、日本学術会議会長、日本新聞協会会長、日本宗教連盟理事長、厚生労働大臣
閉 式
4 半旗の掲揚及び黙とうの励行
(1) 当日は、各府省庁及びこれらの出先機関並びに国立施設で、半旗を掲揚するとともに、正午から1分間の黙とうを行います。
なお、国会及び裁判所にも協力を依頼しました。
(2) 地方公共団体の庁舎等での半旗の掲揚及び黙とうの励行については、各都道府県知事及び市区町村長に協力を依頼しました。
(3) 私立の学校、商工会議所、農業協同組合、会社、工場等については、関係団体を通じ協力を依頼しました。
5 その他
(1) 当日の正午には、都道府県庁、市区役所、町村役場、寺院等で、鐘、サイレン、チャイム等を鳴らし、また、当日の午前中にボーイスカウト、遺族会等による戦没者墓地等の清掃、供花等が行われるよう、各都道府県知事に措置を依頼しました。
(2) 全国戦没者追悼式の当日の取材を希望される場合は、8月9日(金)12時までに援護企画課報道係(内線3413)までお問い合わせ願います。
(厚生労働省 社会・援護局援護企画課)