光る君へ
2024年NHK大河ドラマ第63作。
本作では、平安中期、後に世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部の人生が描かれます。
主人公の紫式部(まひろ)を演じるのは、吉高由里子さん。そして、紫式部がもっとも深く関わったであろう男性・藤原道長役に柄本佑さんがキャストされました。
平安時代中期を舞台とした大河ドラマは、平将門を主人公にした1976年の『風と雲と虹と』以来48年ぶりで、同作に次いで史上2番目に古い時代を描く大河ドラマです。
吉高由里子さんの大河ドラマの出演は2008年の『篤姫』以来2度目。
女性主人公の大河ドラマは15作目。
主演、脚本、制作統括のチーフプロデューサー、チーフ演出の4役をすべて女性が担当するのはNHK大河史上初。
前作は、「どうする家康(主演・松本潤)」、次作は「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(主演・横浜流星)」。
『光る君へ』初回放送パブリックビューイングに吉高由里子さんと柄本佑さん登場 観覧募集
NHK京都放送局と京都府は、『大河ドラマ「光る君へ」初回放送パブリックビューイング&トークショーin京都』を開催します。
詳しくは ⏩『光る君へ』初回放送パブリックビューイングをご覧ください。
初回放送日
■2024年1月7日(日)
放送チェンネル・時間 初回15分拡大
■NHK総合
午後8時
■BS・BSP4K
午後6時
■BSP4K
午後0時15分
■再放送 NHK総合
翌週土曜日 午後1時05分
スタッフ
■作
大石静
■音楽
冬野ユミ
■語り
伊東敏恵アナウンサー
■制作統括
内田ゆき、松園武大
■プロデューサー
大越大士、高橋優香子
■広報プロデューサー
川口俊介
■演出
中島由貴、佐々木善春、中泉 慧、黛りんたろう ほか
光る君へ キャスト
主人公と周辺人物
人物 | キャスト | 関係・備考 |
紫式部(むらさきしきぶ)まひろ | 吉高由里子 | 主人公 |
藤原為時(ふじわら の ためとき) | 岸谷五朗 | 紫式部の父 |
ちやは | 国仲涼子 | 紫式部の母 |
藤原惟規(ふじわら の のぶのり) | 高杉真宙 | 紫式部の弟 |
藤原宣孝(ふじわら の のぶたか) | 佐々木蔵之介 | 紫式部の夫 |
乙丸(おとまる) | 矢部太郎 | 紫式部の従者 |
いと | 信川清順 | 惟規の乳母 |
周辺の人々
人物 | キャスト | 関係・備考 |
清少納言(せいしょうなごん) | ファーストサマーウイカ | 紫式部のライバル |
赤染衛門(あかぞめえもん) | 凰稀かなめ | 女流歌人 |
安倍晴明(あべ の はるあきら) | ユースケ・サンタマリア | 陰陽師 |
直秀(なおひで) | 毎熊克哉 | 散楽の一員 |
さわ | 野村麻純 | 紫式部(まひろ)の友人 |
絵師 | 三遊亭小遊三 | 文や歌の苦手な者のために代筆業を営む男 |
藤原家(九条流)
人物 | キャスト | 関係・備考 |
藤原道長(ふじわら の みちなが) | 柄本佑 | 兼家の四男 |
藤原兼家(ふじわら の かねいえ) | 段田安則 | 道長の父 |
時姫(ときひめ) | 三石琴乃 | 兼家の正室。道長・道隆・道兼の母 |
藤原寧子(ふじわら の やすこ) | 財前直見 | 兼家の妾。道綱の母 |
藤原道隆(ふじわら の みちたか) | 井浦新 | 道長の兄、兼家の長男 |
藤原道綱(ふじわら の みちつな) | 上地雄輔 | 道長の異母兄、兼家の次男 |
藤原道兼(ふじわら の みちかね) | 玉置玲央 | 道長の兄、兼家の三男 |
藤原詮子(ふじわら の あきこ) | 吉田羊 | 道長の姉。一条天皇の母 |
高階貴子(たかしな の たかこ) | 板谷由夏 | 道隆の妻 |
藤原定子(ふじわら の さだこ) | 高畑充希 | 道隆の長女 |
藤原彰子(ふじわら の あきこ) | 見上愛 | 道長の長女 |
藤原伊周(ふじわら の これちか) | 三浦翔平 | 道隆の嫡男 |
藤原隆家(ふじわら の たかいえ) | 竜星涼 | 道隆の次男。伊周、定子の弟 |
源明子(みなもと の あきこ) | 瀧内公美 | 道長のもう一人の妻 |
百舌彦(もずひこ) | 本多力 | 道長の従者 |
藤原義懐(ふじわら の よしちか) | 高橋光臣 | 花山天皇の叔父。道長らの従兄弟 |
宇多源氏
人物 | キャスト | 関係・備考 |
源倫子(みなもと の ともこ) | 黒木華 | 道長の嫡妻 |
源雅信(みなもと の まさのぶ) | 益岡徹 | 倫子の父。左大臣 |
藤原穆子(ふじわら の むつこ) | 石野真子 | 倫子の母 |
天皇・皇族
人物 | キャスト | 関係・備考 |
円融天皇(えんゆうてんのう) | 坂東巳之助 | 64代天皇 |
花山天皇(かざんてんのう)師貞(もろさだ) | 本郷奏多 | 65代天皇 |
一条天皇(いちじょうてんのう)懐仁(やすひと) | 塩野瑛久 | 66代天皇。道長の甥 |
藤原忯子(ふじわら の よしこ) | 井上咲楽 | 花山天皇の深い寵愛を受けた女御。 17歳という若さで早逝。天皇の出家のきっかけとなる。 |
宮廷貴族
人物 | キャスト | 関係・備考 |
藤原実資(ふじわら の さねすけ) | 秋山竜次 | 道長の先輩 |
藤原公任(ふじわら の きんとう) | 町田啓太 | 一条朝の四納言 |
藤原斉信(ふじわら の ただのぶ) | 金田哲 | 一条朝の四納言 |
藤原行成(ふじわら の ゆきなり) | 渡辺大知 | 一条朝の四納言 |
源俊賢(みなもと の としかた) | 本田大輔 | 一条朝の四納言 |
藤原頼忠(ふじわら の よりただ) | 橋爪淳 | 公任の父。関白 |
キャスト未発表の役柄
※11月16日時点
人物 | キャスト | 関係・備考 |
三条天皇(さんじょうてんのう)居貞(いやさだ) | – | 冷泉天皇の皇子。いとこの一条天皇よりも四歳年長 |
藤原顕光(ふじわら の あきみつ) | – | 道長の一回り年長の公卿 |
藤原頼通(ふじわら の よりみち) | – | 道長の嫡男 |
朱仁聡(ヂュレンツォン) | – | 宋からやってきた商人らの長 |
周明(ヂョウミン) | – | 朱仁聡らと共に越前にやってきた、宋の見習い医師 |
人物相関図
2024年 大河ドラマ「光る君へ」概要
■2022年5月11日
制作発表
■2022年11月8日
第一次出演者発表
■2023年2月21日
第二次出演者発表
■2023年3月20日
第三次出演者発表
■2023年5月23日
第四次出演者発表
■2023年5月28日
京都・平安神宮でクランクイン
■2023年7月25日
第五次出演者発表
■2023年8月31日
第六次出演者発表
■2023年11月16日
第七次出演者発表
主人公は紫式部 時代は平安
千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた女性
「光源氏」の恋愛ストーリーの原動力は
秘めた情熱と想像力 そしてひとりの男性への想い
その名は藤原道長
変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の
愛の物語
躍動せよ! 平安の女たち男たち!
創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部
2024年の大河ドラマは平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部の人生を描きます。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する大河ドラマです。
平安時代といえば、十二単姿の女性が長い髪をひいて伏している絵を思い浮かべませんか? その優雅さはともかく、実は平安はアクティブな時代。男は仕事先や寺社、はては野山まで馬で馳せ、女も自分の財産を持ち、家事のみならず、おでかけもすれば、宮仕えなどでキャリアを磨く。男女ともにいきいきとしたたたずまいは、現代に通じるものさえあります。
そんな平安時代でも、他の多くの時代と同じく、女性に学問は不要といわれていました。主人公の紫式部は、その中で自らの知性と感性、そして努力によって、壮大で精緻な恋愛長編『源氏物語』を書き上げた女性です。そんな紫式部の『源氏物語』執筆に、欠かせないひとりの男性が、藤原道長。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる、いわばパートナーとして登場します。
紫式部は、藤原道長は、そして周りの人々が何を思い、懸命に生きていたのか。彼女/彼らの心に想いを馳せながら楽しく見られる、華やかな絵巻を紡いでいきます。
タイトル「光る君へ」とは
源氏物語の主人公「光源氏」は、原文では「光る君」と書かれています。光り輝くような容姿の美しさ、頭脳明晰であることはもちろん愛嬌にもあふれ、和歌にも音曲にも長けた、非の打ちどころのない男性。それが光る君です。紫式部が誰をモデルとして光源氏像を打ち立てたかについては、諸説ありますが、その有力なひとりが藤原道長です。
タイトルの「光る君へ」は、我が手で生み出した、かけがえのない【源氏物語】、そしてこのドラマ全編を通じて、ときに惹かれ、ときに離れ、陰に陽に強く影響し合うソウルメイト【藤原道長】への、紫式部の深くつきることのない想いを表します。
物語
10世紀後半、京で生まれた一人の女の子。まひろと名付けられる。父・藤原為時ふじわらのためときは漢学や和歌に秀でた文人の家系だが、下級貴族である一家の暮らしぶりは豊かではなかった。
まひろの文学の素質は幼いころから際立ったものがあり、弟への講義を横で聞くだけで、漢学も和歌も覚えてしまうほどだった。学問はまひろにとって、心の中の豊かな世界観の礎となる。
少女のまひろが出会った運命のひと。それがのちの最高権力者となる藤原道長ふじわらのみちながである。まひろと道長はやがてお互いに惹ひかれていく。しかし両家の家格の違いと、まひろの母の死にまつわる秘密が、二人の関係に影を落とす。
その後、父の受領ずりょうとしての赴任先・越前に同行したまひろ。一方で、道長はライバルを蹴落とし、権力の階段を急速に上り始めていた。まひろは思いを断ち切って、京に戻り藤原宣孝ふじわらののぶたかとの結婚を決める。宣孝とは父ほども年が離れており、娘を授かったものの、わずか一年で夫が急逝。まひろはシングルマザーとなる。
道長は、天皇に娘を入内じゅだいさせ、いずれは天皇の祖父=外戚がいせきとなることをもくろんでいた。天皇、道長たち貴族、そして后きさきや姫たちの複雑な人間関係を聞き知ったまひろ。子育てのかたわら、一編の物語を書きはじめる。主人公は皇子でありながら、臣下となった光る君。その呼び名のとおり光り輝くように美しい男性だ。『源氏物語』の評判はまたたく間に広がり、まひろは、道長から、娘に后としての教養を授ける女房として宮中に上がるよう、強く誘われる。
一人娘の養育のために、宮中に上がることを決意するまひろ。宮仕えのかたわらで、道長のバックアップを得て、乞われるままに源氏物語を書き進む。書き上げる端から周囲が奪い合うほどの人気ぶりで、女性たちはもちろん、天皇までもが源氏物語に魅せられる。物語の登場人物「紫の上」にちなんで、まひろに「紫」の呼び名が冠されるほどだった。
主演・吉高由里子
■プロフィール
1988年東京都出身。2006年、映画初出演となる『紀子の食卓』で「第28回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞受賞。
2008年に映画『蛇にピアス』で主演を務め、「第32回 日本アカデミー賞」新人俳優賞と「第51回 ブルーリボン賞」新人賞をダブル受賞。2014年には連続テレビ小説「花子とアン」(NHK)でヒロインの村岡花子を演じた。
主な出演作品は、ドラマでは「東京タラレバ娘」、「正義のセ」、「知らなくていいコト」(日本テレビ)、「わたし、定時で帰ります。」、「危険なビーナス」、「最愛」(TBS)、「風よあらしよ」(NHK)。映画では『ユリゴコロ』、『検察側の罪人』、『きみの瞳が問いかけている』。大河ドラマへの出演は2008年の「篤姫」以来2回目。
■役柄 紫式部 まひろ
平安時代、10世紀後半に京に生を受ける。名前は「まひろ」。藤原家の生まれではあるが、父は受領ずりょう階級で、けっして裕福ではなかった。幼いころ母を失うが、学問をつかさどる父のもとで、並外れた文学の才を発揮し、想像力と好奇心を育んでいく。まひろは、考え深く鋭い感性を持つ女性へと成長する。
数歳年上の藤原道長とは、少女のころ知り合い、惹ひかれ合うも、身分差に阻まれる。やがてはるかに年上の男性と結婚して娘を授かるも、死別。一人娘を育てながら、のちに『源氏物語』として知られる長編小説を書きはじめる。
道長との縁が絶えることは、終生なかった。彼への愛憎は、まひろの人生をさいなみ、そして花開かせる。『源氏物語』の評判が高まり、まひろは、道長の求めで、その長女の中宮・彰子に仕える宮中の女房となる。現代でいえば華やかなキャリアウーマン。一方で、まひろが書きつづる『源氏物語』は、道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間で大ベストセラーとなる。
紫式部 生涯のソウルメイト 藤原道長役・柄本 佑
■プロフィール
1986年生まれ東京都出身。2003年、映画『美しい夏キリシマ』で主演デビュー。同作で第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、ほかを受賞。2019年には主演を務めた3作品『素敵すてきなダイナマイトスキャンダル』、『きみの鳥は歌える』、『ポルトの恋人たち 時の記憶』で第73回毎日映画コンクール男優主演賞などを受賞した。近年の主演映画に『火口のふたり』、『痛くない死に方』、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』、ドラマでは連続テレビ小説「あさが来た」、「スクラップ・アンド・ビルド」「心の傷を癒いやすということ」、「空白を満たしなさい」(NHK)、「知らなくていいコト」、「初恋の悪魔」(日本テレビ)、「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS)などがある。大河ドラマは2007年の「風林火山」、2019年の「いだてん〜東京オリムピック噺ばなし〜」に続き3回目の出演。
■役柄
平安の貴族社会で、最高の権力者として名を遺した男性。名門、藤原北家ほっけに生まれ、兄の道隆、道兼の陰で、一見目立たない、しかしどこか光るもののある青年貴族に成長する。やがて思わぬ事態が重なり、若くして政権の中心に躍り出ることに。戸惑いながらも、次第に政治家としての力をつけていき、その非凡さが表出。道長は、娘たちを次々と天皇の后きさきとし、続く代々の天皇の外戚となることで、頂点に上りつめていく。
まひろ(紫式部)とは幼いころに出会い、のちに「源氏物語」の執筆をバックアップし、后となった娘に学問を授けさせるために宮中に出仕させる。二人には身分差があり、一定の距離があるかに見えるが、じつは、その心は生涯離れることのできない、ソウルメイトとしてつながっていた。互いの人生の輝き、喜び、そして苦しみをつぶさに見つめあうことになる。
光る君へ ニュース
大河ドラマ『光る君へ』岩手ロケが終了 吉高由里子「平安時代にワープしたかのような引き込まれ方をしました」
吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか 2024年放送)の岩手ロケが終了を迎え、吉高からコメントが到着した。
大河ドラマ第63作は「源氏物語」の紫式部を主人公とする『光る君へ』。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した紫式部の一生を描く。
主人公の紫式部(まひろ)を演じるのは吉高由里子。柄本佑が当時の最高権力者・藤原道長を演じ、『功名が辻』(2006年)以来の大河ドラマとなる大石静が脚本を手掛ける。
本作は、5月28日に京都市内でクランクインし、撮影を行った後、岩手県奥州市でロケを実施。紫式部が「五節の舞」に出席し、姫たちとともに舞を披露する場面など、若き日のまひろのシーンを撮影した。
吉高由里子 コメント
いままで演じてきた時代設定と比べ、平安時代は世界観がはるかに異なるので、新鮮な気持ちで撮影に臨んでいます。今回のロケでは「五節の舞」という神事を舞う場面を演じたのですが、とても優美な風景でまるで自分も平安時代にワープしたかのような引き込まれ方をしました。
これから1年以上の長い撮影期間が本格的に始まります。この時代を舞台に演じる機会は、一生に一度あるかないか。私も初めての経験なので未知の世界に踏み込むことになりますが、キャスト・スタッフ含め、1人ひとりの連帯感を大切にこの作品をますます輝かせていけたらいいなと思っています。
2024年大河ドラマ『光る君へ』撮影開始
来年のNHKの大河ドラマ、「光る君へ」の撮影が京都市内で始まり、出演する吉高由里子さんと柄本佑さんが意気込みを語りました。

撮影は、28日から京都市左京区の平安神宮で始まり、主人公の紫式部を演じる俳優の吉高由里子さんや、藤原道長を演じる俳優の柄本佑さんなどが、それぞれのシーンの撮影に臨みました。
撮影のあと、吉高さんと柄本さんがドラマへの意気込みを語りました。


NHKの大河ドラマ「光る君へ」は来年1月から放送される予定です。