気象予報

3か月予報 7月~9月の天候|夏の気温 東日本は平年並みか高い 西日本・沖縄・奄美は高い 2023年夏

3か月予報 気象庁

 

3か月予報 向こう3か月(2023年7月~9月)の天候の見通し|2023年6月20日 気象庁発表

全国3か月予報

全国 3か月予報(07月~09月)
2023年06月20日14時00分 気象庁 発表
07月~09月 気温 平均気温は、東日本で平年並または高い確率ともに40%、西日本で高い確率50%、沖縄・奄美で高い確率60%です。
降水量 降水量は、東・西日本で平年並または多い確率ともに40%です。
07月 天候 北日本では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。東・西日本では、期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多く、期間の後半は平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%です。
降水量 降水量は、東・西日本で平年並または多い確率ともに40%です。
08月 天候 北日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東・西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%です。
09月 天候 北・東日本と西日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。西日本太平洋側と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、東・西日本と沖縄・奄美で平年並または高い確率ともに40%です。

 

予報のポイント

  • 向こう3か月の気温は、暖かい空気に覆われやすいため、東日本では平年並か高く、西日本や沖縄・奄美では高いでしょう。
  • 向こう3か月の降水量は、前線や低気圧の影響を受けやすい東・西日本で平年並か多いでしょう。

 

 

3か月の平均気温・降水量

  平均気温(3か月) 降水量(3か月)
北日本 日本海側
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
西日本 日本海側
低20 並30 高50
高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
沖縄・奄美
低10 並30 高60
高い見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 降水量画像

季節予報は、予測の確からしさに応じて、気温や降水量などを「低い(少ない)、平年並、高い(多い)」となる確率で表しています。
「平年並」がどの程度の値になるのかについては、参考資料(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/sankou/zenpan3.html)をご覧ください。
文章による解説については、確率の大きさに応じた言葉で表現しています。詳しくは本資料末尾の「参考(確率予報の解説)」をご覧ください。

 

予想される海洋と大気の特徴

  • 地球温暖化や、エルニーニョ現象の影響により、全球で大気全体の温度が高く、特に北半球の亜熱帯域では顕著に高いでしょう。
  • 冬に終息したラニーニャ現象の影響が残ること、および、正のインド洋ダイポールモード現象の発生により、積乱雲の発生がフィリピン付近から西部太平洋赤道域にかけて多くなるでしょう。そのため、太平洋高気圧が日本の南で西へ張り出すでしょう。
  • エルニーニョ現象の影響により、偏西風は平年よりやや南寄りを流れ、本州付近ではその影響を受けやすいでしょう。
  • 以上から、東・西日本と沖縄・奄美では、暖かい空気に覆われやすいでしょう。また、東・西日本では、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、前線や低気圧の影響を受けやすいでしょう。
地上気圧
数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴

 

 

月別の天候

07月
  • 北日本では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 東・西日本では、期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多く、期間の後半は前線や湿った空気の影響で平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
08月
  • 北日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 東・西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
09月
  • 北・東日本と西日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 西日本太平洋側と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

 

 

月別の平均気温・降水量

月別の平均気温

  平均気温 07月 平均気温 08月 平均気温 09月
北日本
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
東日本
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
西日本
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
沖縄・奄美
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 気温画像

 

月別の降水量

  降水量 07月 降水量 08月 降水量 09月
北日本 日本海側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
西日本 日本海側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
沖縄・奄美
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 降水量画像 3か月予報 気象庁 降水量画像 3か月予報 気象庁 降水量画像

 

06月(18日まで)の天候経過

  • 北日本では、低気圧の影響を受けやすく曇りや雨の日が多くなりました。東・西日本では、梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすく曇りや雨の日が多く、上旬のはじめは台風第2号から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で記録的な大雨となった所もありました。沖縄・奄美では、上旬の中頃に高気圧に覆われて晴れた日もありましたが、台風や梅雨前線、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなりました。
  • 気温は、北・東日本では暖かい空気が流れ込みやすく平年を上回る日が多くなりましたが、西日本や沖縄・奄美では冷涼な空気の影響を受けた時期もありました。
気温降水量日照時間図

 

参考

確率予報の解説(ここでは確率予報を次のような言葉で解説しています)
出現確率(低い(少ない):平年並:高い(多い)) 解説
高い(多い)確率が50%以上 高い(多い)見込み
(20:40:40) 平年並か高い(多い)見込み
平年並の確率が50%以上 平年並の見込み
(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40) ほぼ平年並の見込み
(40:40:20) 平年並か低い(少ない)見込み
低い(少ない)確率が50%以上 低い(少ない)見込み

 

 

梅雨入りと梅雨明けの記録

参考:梅雨入り・梅雨明けの平年日

地域 梅雨入り 梅雨明け 昨年(2022年)の入り 昨年(2022年)の明け
沖縄   5月10日ごろ 6月21日ごろ 5月4日ごろ 6月20日ごろ
奄美   5月12日ごろ 6月29日ごろ 5月5日ごろ 6月29日ごろ
九州南部 5月30日ごろ 7月15日ごろ 6月10日ごろ 7月22日ごろ
九州北部 6月4日ごろ 7月19日ごろ 6月11日ごろ 7月22日ごろ
四国   6月5日ごろ 7月17日ごろ 6月11日ごろ 7月22日ごろ
中国   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月11日ごろ 7月26日ごろ
近畿   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月14日ごろ 7月23日ごろ
東海   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月14日ごろ 7月23日ごろ
関東甲信 6月7日ごろ 7月19日ごろ 6月6日ごろ 7月23日ごろ
北陸   6月11日ごろ 7月23日ごろ 6月6日ごろ 特定できず
東北南部 6月12日ごろ 7月24日ごろ 6月6日ごろ 特定できず
東北北部 6月15日ごろ 7月28日ごろ 6月6日ごろ 特定できず

※「平年」は、令和2年(2020年)までの過去30年の平均(入り・明けを特定できなかった年は除外)の日付

気象庁:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)

 

エルニーニョ現象発生 秋にかけて続く可能性高い

エルニーニョ現象発生 秋にかけて続く可能性高い 気象庁発表

エルニーニョとラニーニャ名前の意味と解説

 

 

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