天皇陛下 バイデン大統領と会見
天皇陛下は5月23日、来日中のバイデン米大統領と皇居・御所で会見された。
陛下は午前10時すぎに車寄せで出迎えられた。
即位後、米大統領との会見は、2019年5月に国賓として来日した当時のトランプ大統領以来。
陛下は皇太子時代の13年、当時副大統領だったバイデン氏と東京・元赤坂の東宮御所(現・仙洞御所)で懇談されている。
宮内庁によると、会見の冒頭、陛下は「多忙な滞在日程の中で最初に御所にお越しくださり感謝します」と歓迎され、バイデン氏は「御所にお招きいただき光栄に思います」と答えたという。
通訳を交えながら約30分間に及んだ会見では、日米関係や新型コロナウイルス、東日本大震災などが話題に上った。
バイデン氏が「大変強い絆があり、アジア太平洋地域において日本は最も重要なパートナーです」と述べたのに対し、陛下は「今回の大統領の訪日により、日米両国の友好親善関係がさらに増進することを願っています」と話され、また、新型コロナウイルスについて、大統領が「この問題には国境がないので、国々が協力して対処することが必要です」と述べると、天皇陛下は「感染症は歴史上、繰り返し起こる問題であり、人類が手を携えて乗り越えていくことが必要です」と述べられたという。
会見の終了後、陛下は玄関先まで見送りに立ち、車が見えなくなるまで手を振られた。
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