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NHK「ブラタモリ」24年3月で放送終了。「新プロジェクトX」放送へ

NHK「ブラタモリ」24年3月で放送終了。「新プロジェクトX」を放送へ

NHKは2月14日、同局の人気番組「ブラタモリ」を次年度はレギュラ-放送しないと発表した。NHKの山名啓雄メディア総局長が2024年度番組改定の会見で明らかにした。

「ブラタモリ」は2008年にパイロット版を放送。その後、2010年10月からレギュラー放送化された。

2012年4月5日レギュラー放送の第3シリーズ終了で3年間の休止を経て、現在放送の第4シリーズは2015年4月11日から継続放送され、2月10日までに261回を放送する人気番組となり、日本地理学会賞、第53回ギャラクシー賞、第28回橋田賞など多くの受賞歴がある。パイロット版を含めた通算放送回数は、319回(2024年2月10日時点)。

2019年には番組初の海外ロケを敢行、ローマ編とパリ編が放送された。

NHK「ブラタモリ」24年3月で放送終了。「新プロジェクトX」放送へ

 

NHK「ブラタモリ」レギュラー放送を終了

会見でNHKの山名啓雄メディア総局長は「現在のスタイルには今年度で区切りをつける」とレギュラー放送は23年度末で終了することを明らかにした。さらに、「視聴者の皆さんにもっと楽しんでいただけるような番組を目指していく」として、2024年4月以降は特番での放送に含みをもたせた。

タモリさんは今年78歳を迎える。明石家さんま(68)、ビートたけし(77)と「ビッグ3」として芸能界のトップを走り続けてきた。1月6日には『タモリと鶴瓶のテレビDEお正月2024』(NHK総合)で「体調は大丈夫」としながら「物忘れがひどい」と語る様子が放送された。

タモリさんのレギュラー放送番組は2023年3月の「タモリ倶楽部」終了で、「ブラタモリ」と「ミュージックステーション」の2本となっていたが今回「ブラタモリ」が終了すると、「ミュージックステーション」のみとなる。※「世にも奇妙な物語」「タモリステーション」など不定期放送番組を除く。

 

「新プロジェクトX」4月から18年ぶりに放送を開始

NHKは2月14日、2024年4月からの番組編成計画を公表し、土曜よる7時半から放送中の「ブラタモリ」に代わり、4月から「新プロジェクトX~挑戦者たち~」を毎週放送すると発表した。語り(ナレーション)は、2000年4月から2005年12月まで約5年半放送していた「プロジェクトX」から引き続き田口トモロヲが担当する。具体的な放送日程や番組内容については後日発表される。司会は有馬嘉男記者と森花子アナウンサーが担当する。

NHK「ブラタモリ」24年3月で放送終了。「新プロジェクトX」放送へ

番組概要

「プロジェクトX」が18年ぶりに復活します。旧シリーズでお送りしたのは、黒四ダムや青函トンネルなどの巨大建設工事、VHSや国産乗用車などの製品開発、あさま山荘事件の舞台裏など、日本の産業史・現代史に残るプロジェクトに関わった人々のドラマでした。新シリーズではバブル崩壊以降の「失われた時代」が主戦場です。どんな時代にも挑戦者は必ずいる。人に讃えられなくても、光が当たらなくても、ひたむきな仕事がある。情熱と勇気をまっすぐに届ける群像ドキュメンタリーです。

放送日時:毎週土曜日午後7時30分~

有馬嘉男記者 コメント

『プロジェクトX』は2000年から2005年の5年間、前回のシリーズは、昭和の時代の挑戦者たちをお伝えしました。今年4月から始まる新シリーズでは、平成と令和の挑戦者たちを紹介します。

前シリーズが戦後の焼け野原からの奇跡の復興、それから高度経済成長、そしてメイドインジャパンという絶対的な日本のブランドの確立まで、昭和の激動の時代をお伝えしたのに対して、今回は失われた30年と呼ばれた時代の挑戦者たちの紹介になります。

私も記者の1人としてこの時代をまるまる取材してきたわけですけれども、不良債権と血みどろになって格闘した1990年代、それからウィルスのような目に見えないデフレと戦った2000年代、そして活力がどんどん失われていくような実感なき景気回復の2010年代。振り返ってみますと、どちらかと言うと失敗や挫折を伝えてきたニュースが多かったなと思います。

でも、この失われた30年にも奇跡のようなプロジェクトや感動を呼ぶ挑戦者たちの物語がたくさんあります。前シリーズと同じような「元気が出る、明日をどう生きるかのヒントになる」そんな物語を伝えられると確信しています。

森花子 アナウンサー コメント

「私自身がこの番組に貢献できるのはどんなことだろう」と一生懸命考えました。考えた結果、「これまでの仕事と同じく1本1本の収録に全力で挑戦する、挑んでいく。」それが今の私にできることだと感じました。

楽しみにしているのは、スタジオで挑戦者の皆さん、平成から令和にかけて、大きなプロジェクトに挑んできた皆さんの話を直接伺えるということです。

スタジオで私や有馬さんが感じる、こみ上げてくる想いや感動、それから困難に立ち向かう工夫、そういったものを見ている皆さんと共有できたらこんなに幸せな事はないのではないかと感じております。ぜひ楽しみにしていてください。

 

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