皇室

饗宴の儀 次第と概要 全4日間でおよそ2000人が参列

饗宴の儀

 

饗宴の儀 第一日 次第

  1. 午後七時十分、内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長及び最高裁判所長官並びにこれらの者の配偶者(以下「国内参列者」という。)が宮殿の千草の間及び千鳥の間に参集する。
  2. 午後七時十五分、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が皇族休所に参集される。
  3. 午後七時二十分、天皇陛下が皇后陛下とともに正殿竹の間にお入りになる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  4. 国内参列者が、順次、正殿竹の間に入り、天皇陛下、皇后陛下に謁見し、春 秋(しゆんじゆう)の間に入る。
  5. 皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が春秋の間に入られる。
  6. 外国元首・祝賀使節等及びこれらの者の配偶者(以下「外国参列者」という。)が、順次、正殿竹の間に入られ、天皇陛下、皇后陛下と御挨拶を交わされる。
  7. 外国参列者が、正殿松の間の高御座(たかみくら)及び御帳台(みちようだい)を御覧になり、春秋の間に入られる。
  8. 春秋の間において食前の飲物を供する。
  9. 春秋の間において舞楽を供覧する。
  10. 皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が外国参列者及び国内参列者とともに豊明殿(ほうめいでん)に入られる。
  11. 天皇陛下、皇后陛下が外国参列者とともに豊明殿にお入りになる。式部官長が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  12. 食事(着席)を供する。この間、雅楽を奏する。
  13. 天皇陛下、皇后陛下が外国参列者とともに春秋の間にお入りになる。式部官長が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  14. 皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が外国参列者及び国内参列者とともに春秋の間に入られる。 
  15. 食後の飲物を供する。
  16. 天皇陛下が皇后陛下とともに松風(まつかぜ)の間にお入りになる。
  17. 外国参列者が、順次、松風の間に入られ、天皇陛下、皇后陛下においとまを告げて退出される。
  18. 皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下は春秋の間で見送られる。
  19. 皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が松風の間に入られる。
  20. 天皇陛下が皇后陛下とともに御退出になる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  21. 国内参列者が退出する。

饗宴の儀 解説

「饗宴(きょうえん)の儀」は、天皇陛下が皇后さまとともに祝宴に臨んで即位を披露し祝福を受けられる儀式です。令和元(2019)年10月22日に、「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」が行われたあと、皇居・宮殿で秋篠宮ご夫妻などの皇族方も出席されて4回にわたり開かれます。

22日の夜行われる1回目には「即位礼正殿の儀」に参列する外国の元首や祝賀使節、それに三権の長など、およそ400人が招待され、男性はえんび服など、女性はロングドレスなどで臨むことになっています。

午後7時20分、えんび服に最高位の勲章をつけた天皇陛下と、ローブデコルテと呼ばれるロングドレスを着用し、ティアラをつけた皇后さまが「竹の間」に入り、出席者から順番にあいさつを受けられます。

饗宴の儀

平成の饗宴の儀(竹の間)

 

あいさつを終えた出席者は「松の間」に移動して、「即位礼正殿の儀」で天皇陛下がのぼられた「高御座(たかみくら)」と皇后さまがのぼられた「御帳台(みちょうだい)」を鑑賞することになっています。

饗宴の儀

平成の饗宴の儀(松の間)

 

続いて出席者は「春秋の間」に移り、皇族方とあいさつを交わします。この席で食前酒などがふるまわれるほか、宮内庁の「楽部(がくぶ)」による古式ゆかしい舞楽(ぶがく)が披露されます。

午後9時前、皇族方や出席者に続いて、両陛下が両隣の席に座る外国からの賓客とともに食事会場の「豊明殿(ほうめいでん)」に入り、着席しての食事が始まります。

饗宴の儀

平成の饗宴の儀(豊明殿)

食事のあとは「春秋の間」に会場を移して再び歓談の時間が設けられ、食後の飲み物が出されます。

両陛下は、最後に「松風(まつかぜ)の間」で外国の元首などと別れのあいさつを交わし、午後10時50分ごろ儀式が終了する見込みです。

平成の代替わりでは、「饗宴の儀」は、「即位礼正殿の儀」の当日から4日連続で7回開かれ、国内外からおよそ3400人が招待されました。

今回は重要な儀式や行事が続く天皇皇后両陛下の負担も考慮して連日での開催を取りやめ、10月22日のほか、25日と29日、それに31日にそれぞれ1回ずつ、合わせて4回開かれることになっていて、およそ2600人が招待されています。

このうち3回目以降については立食形式とするなど、全体に簡素化が図られましたが、同時に3回目以降は「春秋の間」も食事会場として利用するなど、1度に多くの人が出席できるような工夫も取り入れられました。

 

 

饗宴の儀 第二日 次第

  1. 午前十一時四十分、参列者が宮殿の春秋の間に参集する。
  2. 正殿松の間において高御座及び御帳台を供覧する。
  3. 午前十一時四十五分、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が皇族休所に参集される。
  4. 午前十一時五十五分、参列者が豊明殿に入り所定の位置に着席する。
  5. 正午、天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿にお出ましになる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  6. 天皇陛下のおことばがある。
  7. 内閣総理大臣が祝詞を述べる。
  8. 国歌を奏する。
  9. 代表者が杯を挙げる。
  10. 食事(着席)を供する。この間、雅楽を奏する。
  11. 天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿を御退出になる。前行、供奉及び随従はお出ましのときと同じである。
  12. 参列者が退出する。

 

饗宴の儀 第三日 次第

  1. 午後二時四十分、参列者が宮殿の豊明殿及び春秋の間に参集する。
  2. 正殿松の間において高御座及び御帳台を供覧する。
  3. 午後二時四十五分、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が皇族休所に参集される。

 

【豊明殿】

  1. 午後二時五十五分、参列者が豊明殿の所定の位置に列立する。
  2. 午後三時、天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿にお出ましになる。
  3. 式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下(春秋の間に入られる皇族各殿下を除く。)が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  4. 天皇陛下のおことばがある。
  5. 代表者が祝詞を述べる。
  6. 国歌を奏する。
  7. 代表者が杯を挙げる。
  8. 食事(立食)を供する。
  9. 天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿を御退出になる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  10. 雅楽を奏する。

 

【春秋の間】

  1. 午後二時五十五分、参列者が春秋の間の所定の位置に列立する。
  2. 午後三時、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下(豊明殿に入られる皇族各殿下を除く。)が春秋の間に入られる。
  3. 食事(立食)を供する。この間、雅楽を奏する。
  4. 天皇陛下が皇后陛下とともに春秋の間にお出ましになる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  5. 天皇陛下のおことばがある。
  6. 代表者が祝詞を述べる。
  7. 国歌を奏する。
  8. 代表者が杯を挙げる。
  9. 天皇陛下が皇后陛下とともに春秋の間を御退出になる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、春秋の間に入られている皇族各殿下が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  10. 豊明殿に入られている皇族各殿下が豊明殿を退出される。
  11. 参列者が退出する。

 

饗宴の儀 第四日 次第

  1. 午後二時四十分、参列者が宮殿の春秋の間及び豊明殿に参集する。
  2. 正殿松の間において高御座及び御帳台を供覧する。
  3. 午後二時四十五分、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下が皇族休所に参集される。

 

【春秋の間】

  1. 午後二時五十五分、参列者が春秋の間の所定の位置に列立する。
  2. 午後三時、天皇陛下が皇后陛下とともに春秋の間にお出ましになる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇嗣殿下、皇嗣妃殿下、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下(豊明殿に入られる皇族各殿下を除く。)が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  3. 天皇陛下のおことばがある。
  4. 外交団長が祝詞を述べる。
  5. 外交団長が杯を挙げる。
  6. 食事(立食)を供する。
  7. 天皇陛下が皇后陛下とともに春秋の間を御退出になる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  8. 雅楽を奏する。

 

【豊明殿】

  1. 午後二時五十五分、参列者が豊明殿の所定の位置に列立する。
  2. 午後三時、親王殿下、親王妃殿下、内親王殿下及び女王殿下(春秋の間に入られる皇族各殿下を除く。)が豊明殿に入られる。
  3. 食事(立食)を供する。この間、雅楽を奏する。
  4. 天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿にお出ましになる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  5. 天皇陛下のおことばがある。
  6. 代表者が祝詞を述べる。
  7. 国歌を奏する。
  8. 代表者が杯を挙げる。
  9. 天皇陛下が皇后陛下とともに豊明殿を御退出になる。式部官長及び宮内庁長官が前行し、豊明殿に入られている皇族各殿下が供奉され、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。
  10. 春秋の間に入られている皇族各殿下が春秋の間を退出される。
  11. 参列者が退出する。
  12.  

 

服装

第一日

男子 燕尾服、紋付羽織袴又はこれらに相当するもの(タキシードも可)女子 ロングドレス、白襟紋付又はこれらに相当するもの勲章着用

 

第二日、第三日及び第四日

男子 モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当するもの

女子 ロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当するもの

 

 

参列者の範囲

  • 即位礼正殿の儀に参列する者
  • 駐日外国大使等の配偶者

 

宮内庁

 

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