三社祭 2023
浅草神社の氏子四十四ヶ町を中心に五月の第三土曜日を基点とした金・土・日曜日に行われ、江戸風情を残しつつ勇壮且つ華やかな神輿渡御を主として、三日間に亘り約百八十万人の人出を数える日本を代表する祭礼の一つです。
江戸風情の残る下町浅草が1年でもっとも活気付くと云われ、東京の初夏を代表する風物詩の一つになっています。
初日は、お囃子屋台をはじめ鳶頭木遣りや浅草の各舞、また芸妓連の手古舞や組踊り等で編成された「大行列」が浅草の町に祭礼の始まりを告げ、東京都無形文化財指定の「神事びんざさら舞」も奉納されます。
二日目には、「例大祭式典」が斎行され、その後に「町内神輿連合渡御」によって浅草氏子四十四ヶ町の町内神輿約百基が神社境内に参集し、一基ずつお祓いを受けて各町会を渡御します。
最終日は、宮神輿三基「一之宮」「二之宮」「三之宮」の各町渡御として、早朝には神社境内から担ぎ出される「宮出し」が行われ、日中は氏子各町を三方面に分かれ渡御し、日没後に神社境内へ戻る「宮入り」を迎えて祭礼行事が終わります。
期間中は浅草の街がお祭り一色に彩られ、神社では各神事が斎行されると共に、境内や神楽殿においても様々な舞踊が披露されます。(公式)
三社祭
毎年5月に行われる東京都台東区浅草の浅草神社の例大祭。
かつては観音祭・船祭・示現会に分かれていたが、1872年から5月17・18日に行われるようになった。
現在は5月第3週の金・土・日曜日に行われる。
名前は浅草神社の旧名である三社大権現社または三社明神社(檜前浜成・竹成の兄弟と土師真中知の3人を祀ってあるためこの名だった)に因む。
正式名称は「浅草神社例大祭」。
奉納される田楽「びんざさら舞」は古式に則ったものとして有名(室町時代頃と言われる)。
浅草神社は明治時代に入るまでは浅草寺と一体であり、この時代には浅草寺の祭りとして行なわれていた。神仏分離により、浅草寺と分離してからは、浅草神社単体での祭りとなり、発展したがこれは明治に入って以降のことである。
このことを表すかのように、江戸時代から謳われている江戸の大きな祭りを謳った狂歌「神輿深川(深川祭)、山車神田(神田祭)、だだっぴろいは山王様(山王祭)」の中には含まれていない。
三社祭 開催日程
2023年5月19日(金)~21日(日)
5月18日(木)
午後7時 | 本社神輿神霊入れの儀 (ほんしゃみこしみたまいれのぎ) |
本社神輿へ浅草神社の御神霊(おみたま)をお移しする儀式 |
5月19日(金)
午後1時 | 大行列 ※雨天中止 |
お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが行列をつくって浅草の町を歩く。 |
午後2時20分 | びんざさら舞奉納(社殿) | 無形文化財「びんざさら舞」の奉納 びんざさら舞 |
午後3時 | びんざさら舞奉納(神楽殿) | |
午後3時30分 | 各町神輿神霊入れの儀 (かくちょうみこしみたまいれのぎ) |
各町会の神輿へ御神霊(おみたま)をお移しする儀式 |
5月20日(土)
午前10時 | 例大祭式典 (れいたいさいしきてん) |
|
正午 | 町内神輿連合渡御 (ちょうないみこしれんごうとぎょ) |
浅草氏子44ヶ町の町内神輿約100基の渡御。 浅草寺本堂裏広場に参集した神輿が、一基ずつ発進。浅草神社でお祓いを受けた上で、各町会へ渡御。 |
午後4時 | 巫女舞奉奏(神楽殿) |
5月21日(日)
午前6時30分 |
宮出し |
本社神輿三基が、境内より発進 ※警備の都合上、「氏子宮出し」のみ |
宮出し終了後 |
本社神輿各町渡御 (ほんしゃみこしかくちょうとぎょ) |
本社神輿3基が各町会を渡御します。 |
午後2時 | 巫女舞奉奏(神楽殿) | |
午後3時 | 奉納舞踊(神楽殿) | 東京浅草組合 |
午後4時 | 太鼓奉演(境内) | 日本太鼓道場 |
午後8時 | 宮入り | |
宮入り後 | 本社神輿御霊返しの儀 (ほんしゃみこしみたまがえしのぎ) |
本社神輿へお移り頂いた御神霊(おみたま)を本殿へお戻しする儀式 |
三社祭 交通規制
三社祭開催に伴う交通規制のお知らせ 警視庁
令和5年5月19日(金曜)、5月20日(土曜)、5月21日(日曜)は、浅草三社祭が開催されます。
これに伴い、浅草周辺で部分的に交通規制を行います。
特に21日(日曜)は、広範囲な交通規制が実施されますのでご注意ください。ご迷惑をおかけしますが、皆さまのご理解とご協力をお願いします。
なお、19日から21日まで各町会の神輿が歩きますので、雷門1丁目、2丁目周辺、馬道通り、西浅草3丁目、千束3丁目のパーキング、メーターが休止になるとともに、渋滞が予想されます。
警視庁浅草警察署 2023年5月16日
三社祭 交通規制図
日本の祭り一覧表|都道府県別・開催月別 参照用
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浅草三社祭「連合渡御」4年ぶり みこし百基、歓声の中練り歩く
東京の下町に初夏の訪れを告げる浅草神社(東京都台東区)の三社祭は20日に中日となり、氏子らがみこしを担いで町を練り歩く「連合渡御」が4年ぶりに行われた。地元町会のみこし約100基が次々と現れると、見物客から大きな歓声が上がった。最終日の21日、本社の大きな3基が繰り出す「宮出し」で最高潮を迎える。
三社祭は20~22年の間、新型コロナウイルスの影響で規模が縮小され、連合渡御は中止。本社みこしをトラックや台車に載せて町を回る方式で実施されていた。
再開された20日、各町会のみこしは正午過ぎから1基ずつ神社でおはらいを受け、出発。浅草は見物客らでにぎわい、外国人の姿も目立った。