春の園遊会 5年ぶりに5月11日開催へ 天皇陛下御即位後 初めて
天皇皇后両陛下の主催で開かれる春の園遊会が、大型連休明けのことし5月11日に行われることになりました。
園遊会が開催されるのは令和になってから初めてです。
園遊会は、両陛下の主催で、春と秋の2回、東京 港区の赤坂御苑で開催されていますが、平成30年（2018年）秋に平成最後となる園遊会が開かれて以来、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで8回連続で見送られてきました。
ことしの春の園遊会について、宮内庁は22日、新型コロナの感染対策の状況なども踏まえ、大型連休明けの5月11日に開催すると発表しました。
開催は5年ぶりで、天皇陛下の即位後、令和になってからは初めてです。
園遊会では、例年、全国から2000人前後の招待者が集まり、飲食を伴いながら近距離で歓談しますが、今回は招待者の数を半分程度にしぼり、飲食の提供などについても、さらに検討を重ねるということです。
両陛下をはじめ皇族方が招待者とことばを交わされる交流については、これまでどおり実施する方向で検討を進めているということです。
NHK202302221142
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園遊会
園遊会｜宮内庁
毎年、春と秋の2回、赤坂御苑で催されます。
天皇皇后両陛下は、衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判所長官・判事、その他の認証官など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事・議会議長、市町村の長・議会議長、各界功績者とそれぞれの配偶者約2,000人をお招きになって、親しくお話しになっています。
皇嗣同妃両殿下はじめ皇族方が出席されるほか、各国の外交使節団の長以下の外交官・各国の領事館の長とその配偶者も招待されます。宮内庁
なお、各界功績者は、産業・文化・芸術・社会事業などの分野で功労のあった人です。
Their Majesties’ Garden Parties｜The Imperial Household Agency
Each year garden parties are held at the Akasaka Imperial Gardens, once each in spring and autumn.
Their Majesties the Emperor and Empress invite about 2000 guests with whom they engage in friendly conversation, including the Speaker and Vice-Speaker of the House of Representatives and the President and Vice-President of the House of Councillors; Diet members; the Prime Minister; Ministers of State; the Chief Justice and Justices of the Supreme Court; other Ninshokan (government officials with Imperial attestation) and leading figures of legislative, executive and judicial organs; prefectural governors and chairpersons of prefectural assemblies; mayors of municipalities and chairpersons of municipal assemblies; and persons who have rendered distinguished service in various fields including, industry, culture, the arts and social activities, all of them with their spouses.
Their Imperial Highnesses the Crown Prince and Crown Princess and the rest of the Imperial Family attend garden parties. Also invited to the garden parties are the Heads of the Diplomatic missions in Japan and their spouses, and other Diplomats and Heads of consulates and their spouses.
概要
園遊会（えんゆうかい）は、天皇・皇后が主催する社交会（宴会）。
園遊会とは元々“Garden Party”の訳語で、戸外の庭などに客を招待する儀礼的な社交会の事。
英国では毎年女王主催のロイヤルガーデンパーティーがバッキンガム宮殿などで開催されている。
赤坂御用地で催される社交会で、天皇・皇后が主催し、皇太子をはじめとする各皇族も列席する。
招待客は内閣総理大臣、国務大臣、衆議院議長・参議院議長及び副議長、主な国会議員、統合幕僚長（2006年までは統合幕僚会議議長）、最高裁判所長官、裁判官、その他に認証官など三権各機関の要人、都道府県の知事・都道府県議会の議長、市町村の首長・議会の議長、各界の著名人（芸能人、著者など）、功績者（勲章の受章者：メダリストなど）と、その配偶者を含めた約2,000名。
近代、天皇が主催する戸外での宴会としては、1880年（明治13年）に「観菊会」、1881年（明治14年）に「観桜会」が始められた。
条約改正への対外的な文化・世論工作の一環として井上馨外務卿が発案し、当初から多くの外国人が参加した。エドワード英王太子、物理学者のアインシュタイン、ヘレン・ケラーといった著名人のほか、無名の旅行者もいた。
観桜会は八重桜の咲く浜離宮で観菊会は赤坂離宮で行われ、英国の高位の令嬢が陛下に謁見し社交界デビューする機会の場を日本国に移入する場として観桜会、観菊会は始められたが、外交が目的になり当初の目的は薄れる。しかし日中戦争に伴い、「観菊会」が1937年に、「観桜会」が1938年にそれぞれ中止された。
「園遊会」の名称で行われる行事は、1953年から始まる。
当初は秋に限り行われていたが、1965年から春にも行われるようになり、現在に至る。
それぞれ“秋の園遊会”、“春の園遊会”と呼ばれ、赤坂御苑で催されることが通例である。
招待者は宮内庁が各省庁に依頼して人選するが、各省庁は叙勲、褒章、大臣表彰等を受けた者のほか、大臣や族議員らの意向も踏まえてリストアップすることもある。また、春の園遊会に各国の外交使節団の団長以下の外交官や、各国領事館の館長と、その配偶者、令嬢も招待される。
招待者名簿は公表されセキュリティ上、招待者以外は入ることができないことになっているが、唯一、2014年春に豊田真由子の母が配偶者と偽って侵入した例が確認されている。
昭和天皇の病気・崩御により1988年秋と1989年春秋の園遊会が中止となった。また、1995年1月の阪神・淡路大震災により春の園遊会が、香淳皇后崩御により2000年秋の園遊会が、2011年3月の東日本大震災により春の園遊会が、2016年10月の三笠宮崇仁親王の薨去により秋の園遊会が、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年の春と秋の園遊会ならびに2021年の春と秋の園遊会、2022年の春と秋の園遊会がそれぞれ中止になった。
第二次世界大戦前の「観桜会」「観菊会」は、現在ではそれぞれ、内閣総理大臣が主催する「桜を見る会」と、環境大臣が主催する「菊を観る会」に受け継がれている。
園遊会被招待者数
| 開催年月日 | 立法・行政・司法関係者， 在日外交官等 |
各界功績者 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 平成7年10月25日 | 1,069 | 1,141 | 2,210 |
| 平成8年5月29日 | 1,871 | 770 | 2,641 |
| 平成8年10月30日 | 970 | 1,156 | 2,126 |
| 平成9年5月14日 | 1,809 | 763 | 2,572 |
| 平成9年10月15日 | 1,066 | 1,136 | 2,202 |
| 平成10年4月27日 | 1,822 | 766 | 2,588 |
| 平成10年10月29日 | 1,012 | 1,134 | 2,146 |
| 平成11年5月19日 | 1,840 | 758 | 2,598 |
| 平成11年10月14日 | 1,029 | 1,153 | 2,182 |
| 平成12年4月27日 | 1,842 | 769 | 2,611 |
| 平成13年4月17日 | 1,707 | 753 | 2,460 |
| 平成13年11月1日 | 1,031 | 1,148 | 2,179 |
| 平成14年4月23日 | 1,738 | 747 | 2,485 |
| 平成14年10月31日 | 1,054 | 1,104 | 2,158 |
| 平成15年4月17日 | 1,692 | 739 | 2,431 |
| 平成15年10月30日 | 973 | 1,088 | 2,061 |
| 平成16年4月15日 | 1,721 | 740 | 2,461 |
| 平成16年10月28日 | 1,065 | 1,124 | 2,189 |
| 平成17年4月13日 | 1,744 | 751 | 2,495 |
| 平成17年10月27日 | 997 | 1,133 | 2,130 |
| 平成18年4月27日 | 1,770 | 747 | 2,517 |
| 平成18年11月9日 | 1,018 | 1,100 | 2,118 |
| 平成19年 4月26日 | 1,750 | 753 | 2,503 |
| 平成19年10月25日 | 1,015 | 1,111 | 2,126 |
| 平成20年 4月17日 | 1,778 | 752 | 2,530 |
| 平成20年10月23日 | 1,046 | 1,093 | 2,139 |
| 平成21年4月16日 | 1,745 | 734 | 2,479 |
| 平成21年10月22日 | 1,037 | 1,059 | 2,096 |
| 平成22年4月15日 | 1,762 | 733 | 2,495 |
| 平成22年10月28日 | 1,026 | 1,062 | 2,088 |
| 平成23年10月13日 | 1,407 | 1,107 | 2,514 |
| 平成24年4月19日 | 1,741 | 755 | 2,496 |
| 平成24年10月25日 | 1,009 | 1,105 | 2,114 |
| 平成25年4月18日 | 1,787 | 734 | 2,521 |
| 平成25年10月31日 | 1,080 | 1,112 | 2,192 |
| 平成26年4月17日 | 1,822 | 743 | 2,565 |
| 平成26年11月6日 | 1,062 | 1,102 | 2,164 |
| 平成27年4月21日 | 1,069 | 1,100 | 2,169 |
| 平成27年11月12日 | 1,755 | 747 | 2,502 |
| 平成28年4月27日 | 1,677 | 732 | 2,437 |
| 平成29年4月20日 | 1,109 | 1,293 | 2,402 |
| 平成29年11月9日 | 1,791 | 771 | 2,562 |
| 平成30年4月25日 | 1,745 | 754 | 2,499 |
| 平成30年11月9日 | 1,042 | 1,112 | 2,154 |
※平成12年秋の園遊会は香淳皇后の崩御により催されませんでした。
※平成23年春の園遊会は東日本大震災に鑑み催されませんでした。
※平成28年秋の園遊会は崇仁親王殿下の薨去により催されませんでした。
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両陛下、春の園遊会をご主催
天皇、皇后両陛下は４月２７日、東京・元赤坂の赤坂御苑で「春の園遊会」を催し、各界からの招待者約１８６０人と歓談された。熊本地震の被害に配慮し、前の２週間には華やかな催しの鑑賞を取りやめたが、園遊会については「社会に尽くし、功績をあげた方々を招き、ねぎらわれる趣旨のもの」（宮内庁幹部）として予定通り行われた。
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熊本地震で市役所庁舎が損壊するなどした熊本県八代市の永原辰秋副市長も招待され、両陛下はお見舞いの気持ちを伝えられた。永原副市長は対面後に「気持ちを寄せていただいたことはありがたいです」と話していた。
