気象・災害

火山活動と噴火警戒レベル|現在の火口周辺情報と噴火警戒レベル対象火山一覧

 

現在発表されている火口周辺警報・噴火警戒一覧

箱根山の噴火警戒レベルが2に引き上げられたため、大涌谷周辺を通る「箱根ロープウェイ」は5月19日の終日全線運休を決定しました。

 

火山名  箱根山  噴火警報(火口周辺)
令和元年 5月19日02時15分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<箱根山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>
 想定火口域内での噴火の発生に警戒してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 箱根山では、昨日(18日)05時頃から芦ノ湖の西岸を震源とする地震を中心に、火山性地震が増加しています。
 大涌谷周辺の想定火口域では、活発な噴気活動が続いています。
 GNSS連続観測では、2019年3月中旬頃から一部の基線で伸びの変化がみられています。

 これらのことから、想定火口域内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.対象市町村等
 以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。
 神奈川県:箱根町
 
3.防災上の警戒事項等
 想定火口域内では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

(気象庁・防災情報
 

 

箱根山 噴火警戒レベル2に引き上げ 地震増加 気象庁

神奈川県の箱根山で18日から火山性地震が増加し、気象庁は、火山活動が活発化しているとして火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「火口周辺規制」を示すレベル2に引き上げました。大涌谷の想定火口域の中では、噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、神奈川県の箱根山では18日の明け方から火山性地震が増加し、18日だけで45回観測されたということです。

また箱根山周辺に設置されている観測点の一部では、ことし3月中旬ごろから山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測されているということです。

気象庁は、箱根山では火山活動が高まり、大涌谷の想定火口域の中に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして、19日午前2時すぎに火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを火口周辺規制を示すレベル2に引き上げました。

想定火口域の中では大きな噴石に警戒が必要です。

箱根山の噴火警戒レベルが2になるのは平成27年以来で、この時の一連の活動ではごく小規模な噴火が発生するなどして、一時、噴火警戒レベルが入山規制を示す3まで引き上げられました。

 

大涌谷につながる県道 終日通行止めに

神奈川県の箱根町役場は、箱根山の噴火警戒レベルの引き上げを受けて、火口周辺への立ち入りを規制することを決めました。

これに伴い、1キロ余り手前で夜間通行止めとなっていた大涌谷につながる県道が、終日通行止めとなる予定です。

 

箱根山 4年前にはごく小規模な噴火も

箱根山は標高1438mの活火山で、周辺には全国有数の温泉地が広がっています。

4年前の平成27年の6月から7月にかけては大涌谷付近で地震が増加してごく小規模な噴火が確認され、気象庁は一時「入山規制」を示す噴火警戒レベル3の火口周辺警報を発表しました。

その後、火山性地震が減ったことなどから平成27年11月に火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルをレベル1に引き下げていました。

そのうえで、大涌谷の火口や噴気孔の周辺では引き続き噴気や火山ガスに注意するよう呼びかけていました。(NHK)

 

 

発表中の噴火警報・予報一覧

最新の情報に更新されている場合があります。気象庁噴火警報・予報のページで最新情報をご確認ください。

噴火警報・予報キーワード火山名発表日時
火口周辺警報噴火警戒レベル3(入山規制)口永良部島平成30年 8月29日10時00分
火口周辺警報噴火警戒レベル3(入山規制)桜島平成28年 2月 5日19時13分
噴火警報(周辺海域)周辺海域警戒福徳岡ノ場平成19年12月 1日10時02分
火口周辺警報噴火警戒レベル2(火口周辺規制)箱根山令和 元年 5月19日02時15分
火口周辺警報噴火警戒レベル2(火口周辺規制)吾妻山令和 元年 5月 9日18時40分
火口周辺警報噴火警戒レベル2(火口周辺規制)阿蘇山平成31年 4月14日14時30分
火口周辺警報噴火警戒レベル2(火口周辺規制)草津白根山(白根山(湯釜付近))平成30年11月27日14時00分
火口周辺警報噴火警戒レベル2(火口周辺規制)諏訪之瀬島平成19年12月 1日10時06分
火口周辺警報火口周辺危険西之島平成30年10月31日18時00分
火口周辺警報火口周辺危険硫黄島平成19年12月 1日10時01分
噴火予報:警報解除噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)平成31年 4月18日11時00分

噴火警報は、噴火に伴って、生命に危険を及ぼす火山現象の発生が予想される場合やその危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に、「警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)」を明示して発表します。噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを付して発表します。

噴火予報は、火山活動の状況が静穏である場合、あるいは噴火警報には及ばない程度ではあるが、火山活動の状況等を周知する必要があると認める場合に発表します。

各火山の最新の噴火警報を表示しています。噴火予報は、過去1か月以内に発表された最新のものを表示しています。(気象庁)

 

 

噴火警戒レベルとは

噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。

国全体の活動火山対策の総合的な推進に関する基本的な指針等を定めた活動火山対策特別措置法に基づき、各火山の地元の都道府県及び市町村は、火山防災協議会(都道府県、市町村、気象台、砂防部局、自衛隊、警察、消防、火山専門家等で構成)を設置し、平常時から噴火時の避難について共同で検討を行っています。

火山防災協議会での共同検討の結果、火山活動の状況に応じた避難開始時期・避難対象地域が設定され、噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」が市町村・都道府県の「地域防災計画」に定められた火山で、噴火警戒レベルは運用が開始(導入)されます。

噴火警戒レベルが運用されている火山では、平常時のうちに火山防災協議会で合意された避難開始時期・避難対象地域の設定に基づき、気象庁は「警戒が必要な範囲」を明示し、噴火警戒レベルを付して、地元の避難計画と一体的に噴火警報・予報を発表します。

市町村等の防災機関では、あらかじめ合意された範囲に対して迅速に入山規制や避難勧告等の防災対応をとることができ、噴火災害の軽減につながることが期待されます。

 

 

噴火警戒レベルの段階と基準

噴火警戒レベルの活用にあたっては以下の点に留意する必要があります。

・火山の状況によっては、異常が観測されずに噴火する場合もあり、レベルの発表が必ずしも段階を追って順番どおりになるとは限りません(下がるときも同様です)。 

・各レベルで想定する火山活動の状況及び噴火時等の防災対応に係る対象地域や具体的な対応方法は、地域により異なります。 

・降雨時の土石流等、噴火警報の対象外の現象についても注意が必要であり、その場合には大雨情報等他の情報にも留意してください。

種別レベル呼称対応する警報等火山活動の度合い避難行動などの目安
特別警報
  5
避難噴火警報
(居住地域)
居住地域に重大な被害をもたらす火山活動(噴火)が発生した、あるいはその恐れが高く切迫した状態にある。危険な地域ではすべての住民が避難する。
  4
避難準備居住地域に重大な被害をもたらす火山活動(噴火)が発生すると予想され、その恐れが高まっている。災害時要援護者は避難する。危険な地域ではほかの住民も避難の準備を行う。
警報
  3
入山規制噴火警報
(火口周辺)
生命に危険を及ぼす火山活動(噴火)が発生し、居住地域の近くにも及んだ、あるいはその恐れがある。状況に応じて、登山禁止や入山規制などが行われる。災害時要援護者の避難準備が行われる場合もある。
  2
火口周辺規制火口内や火口の周辺部で、生命に危険を及ぼす火山活動(噴火)が発生した、あるいはその恐れがある。火口周辺は立ち入りが規制される。
予報
  1

活火山であることに留意

噴火予報火山活動はほぼ静穏だが、火山灰を噴出するなど活動状態に変動があり、火口内では生命に危険が及ぶ可能性がある。火口内では立ち入りの規制をする場合がある。
気象庁・噴火警戒レベル

気象庁・噴火警戒レベル

注1: 住民等の主な行動と登山者・入山者への対応には、代表的なものを記載。
注2: 避難・避難準備や入山規制の対象地域は、火山ごとに火山防災協議会での共同検討を通じて地域防災計画等に定められています。ただし、火山活動の状況によっては、具体的な対象地域はあらかじめ定められた地域とは異なることがあります。
注3: 表で記載している「火口」は、噴火が想定されている火口あるいは火口が出現しうる領域(想定火口域)を意味します。あらかじめ噴火場所(地域)を特定できない伊豆東部火山群等では「地震活動域」を想定火口域として対応します。
注4: 火山別の噴火警戒レベルのリーフレットには、「大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流等が居住地域まで到達するような大きな噴火が切迫または発生」(噴火警戒レベル5の場合)等、レベルごとの想定される現象の例を示しています。

 

 

噴火警戒レベルが運用されている火山一覧

2019年3月現在、対象は以下の43火山である。1つの火山を複数のゾーンに区分して別々に警戒レベルを設定するものもあり、霧島山は「えびの高原(硫黄山)周辺」・「新燃岳」・「御鉢」の3つに、草津白根山は「白根山(湯釜付近)」・「本白根山」の2つにそれぞれ区分する。また伊豆東部火山群や鶴見岳・伽藍岳の活火山群では、複数の火山を含む火山群を1つの火山と数えている。最新の噴火警戒レベル導入火山は、2019年3月18日に追加された大雪山及び乗鞍岳である。

噴火警戒レベルは、「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として火山噴火予知連絡会によって選定された50火山のうち、43火山(平成31年3月現在)で運用されています。今後、このほかの火山も含め、地元の火山防災協議会における避難計画(いつ・どこから誰が・どこへ・どのように避難するか)の共同検討を通じて、噴火警戒レベル(いつ・どこから誰が避難するか)の設定や改善を地元の気象台を含む関係機関が共同で進めていきます。

噴火警戒レベルを導入している火山の一覧
火山都道府県導入年月日判定基準主な火山活動(最大レベル)
アトサヌプリ北海道2016年3月23日公表済 
雌阿寒岳北海道2008年12月16日公表済 
大雪山北海道2019年3月18日公表済 
十勝岳北海道2008年12月16日未公表 
樽前山北海道2007年12月1日未公表 
有珠山北海道2008年6月9日未公表 
倶多楽北海道2014年10月1日未公表 
北海道駒ケ岳北海道2007年12月1日未公表 
恵山北海道2016年3月23日公表済 
岩木山青森県2016年7月26日公表済 
秋田焼山秋田県2013年7月25日未公表 
岩手山岩手県2007年12月1日公表済 
秋田駒ケ岳秋田県2009年10月27日公表済 
鳥海山秋田県・山形県2018年3月27日公表済 
蔵王山宮城県・山形県2016年7月26日公表済 
吾妻山福島県2007年12月1日公表済 
安達太良山福島県2009年3月31日未公表 
磐梯山福島県2009年3月31日未公表 
那須岳福島県・栃木県2009年3月31日未公表 
日光白根山栃木県・群馬県2016年12月6日公表済 
草津白根山本白根山群馬県2018年3月16日公表済   2018年1月23日の噴火(レベル3)
白根山(湯釜付近)2007年12月1日公表済 
浅間山群馬県・長野県2007年12月1日公表済 
新潟焼山新潟県2011年3月31日未公表 
焼岳長野県・岐阜県2011年3月31日未公表 
乗鞍岳長野県・岐阜県2019年3月18日公表済 
御嶽山長野県・岐阜県2008年3月31日公表済   2014年の噴火(レベル3)
白山石川県・岐阜県2014年9月2日公表済 
富士山山梨県・静岡県2007年12月1日[未公表 
箱根山神奈川県・静岡県2009年3月31日公表済 
伊豆東部火山群静岡県2011年3月31日未公表 
伊豆大島東京都2007年12月1日公表済 
三宅島東京都2008年3月31日公表済 
八丈島東京都2018年5月30日公表済 
青ヶ島東京都2018年5月30日公表済 
鶴見岳・伽藍岳大分県2016年7月26日公表済 
九重山大分県2007年12月1日未公表 
阿蘇山熊本県2007年12月1日公表済 
雲仙岳長崎県2007年12月1日公表済 
霧島山えびの高原(硫黄山)周辺宮崎県2016年12月6日公表済   2018年4月19日の噴火(レベル3)
新燃岳鹿児島県・宮崎県2007年12月1日公表済 
御鉢鹿児島県・宮崎県2007年12月1日公表済 
桜島鹿児島県2007年12月1日公表済 
薩摩硫黄島鹿児島県2007年12月1日未公表 
口永良部島鹿児島県2007年12月1日公表済   2015年の噴火(レベル5)
諏訪之瀬島鹿児島県2007年12月1日未公表 

2018年3月16日に白根山(湯釜付近)を分けるまでは、草津白根山全体を対象として発表。
2018年3月16日に本白根山を分けるまでは、草津白根山全体を対象としての導入。

噴火警戒レベルが運用されている火山

噴火警戒レベルが運用されている火山

(出典:気象庁Wikipedia

 

 

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