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フジコ・ヘミングさん死去 92歳 “ラ・カンパネラ~魂のピアニスト”

フジコ・ヘミングさん死去 92歳 “ラ・カンパネラ~魂のピアニスト”

フジコ・ヘミング(本名=ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが92歳で死去したことをフジコ・ヘミング財団が5月2日、発表した。 聴覚障害を持ちながら演奏活動を続け、奇跡のピアニストとして世界各地のファンから称賛された。フジコ・ヘミングさんは去年11月、自宅で転倒してけがをして以降、一日も早い復帰を目指して治療とリハビリに励み、病室でピアノを弾いたこともあった。今年3月の検査ですい臓がんと診断され療養を続けていたものの 4月21日に容態が急変し、 帰らぬ人となった。3月に予定していたニューヨーク・カーネギーホールでの公演や日本での公演を楽しみにしていたという。

フジコ・ヘミングさんは、ベルリンに生まれ、日本人でピアニストの母とロシア系スウェーデン人で建築家の父を持ち、東京芸大学卒業後に本格的な演奏活動を始めたが、風邪をこじらせ聴覚に障害を負った。1999年年にNHKのドキュメンタリー番組でその半生を取り上げられことで人気を集め、ファーストアルバム「奇蹟のカンパネラ」は200万枚超える大ヒットとなった。2020年から4年にわたって撮影した小松莊一良監督によるドキュメンタリー映画が今年10月公開予定だった。

■『フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅~』

NHK BS 5月4日11時~12時29分

※初回放送2022年12月28日

■ETV特集『フジコ~あるピアニストの軌跡~』

おとなのEテレタイムマシン
Eテレ 5月4日22時~22時45分
Eテレ 5月6日13時10分~13時55分

※初回放送1999年2月11日

 

Ingrid Fuzjko Hemming Piano solo concert // La Campanella, Pavane pour une infante défunte

 

【ファンの皆様ならびに関係者の皆様へのご報告 】
日頃より暖かいご支援ご厚情を頂き心より御礼申し上げます。
フジコ・ヘミング (本名:ゲオルギー・ヘミング イングリット フジコ、 GEORGII HEMMING INGRID FUJIKO)は、2024年4月21日未明、 92 年の生涯を終え、 永眠いたしましたことを謹んでご報告 申し上げます。
2023年11月に自宅で転倒した後、一日も早い復帰を目指し治療とリハビリに励み順調な経過を たどっていたところ2024年3月におこなった検査の結果すい臓がんと確定診断され療養を続け ておりましたが、 4月21日に容態が急変し、 神の御許に旅立たれました。
葬儀はフジコ・ヘミング本人及び親族の遺志により、 近親者のみですでに執り行い、 とても美し く穏やかな表情での旅立ちでした。
診断後は、皆様に心配をかけたくないという本人の希望により公表は差し控えさせて頂いてお りました。 公演を楽しみにして頂いていたファンの皆様、 主催者様等には、 多大なるご迷惑ご心 配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
フジコ・ヘミングは、昨年も精力的な演奏活動を続けていたところでした。
怪我をしてからは、 思い通りにならない身体にもどかしい思いを抱えながらも、 直前まで、復帰 してピアノを弾きたいという強い意思をもって治療とリハビリに励み、 病室や病院内でピアノ を弾いたこともありました。
3月に予定していたニューヨークのカーネギーホールでの公演や日本での公演を楽しみにして おりました。
皆様へこのようなご報告をしなければならなくなったことは、誰よりもフジコ・ヘミング本人に とって本当に残念であったと思います。
フジコ・ヘミングは、聴力を失っても魂でピアノを弾き続ける強さを持ちつつも、 動物愛護を実 践して保護猫を多数引き取り、 また被災者や大変な思いをしている人達へのチャリティコンサ ートを積極的に行うなど、 慈愛の心に満ちあふれた人でした。
奇蹟の「カンパネラ」 を再び弾ける日が来ることをフジコ・ヘミング本人ともども切に祈ってお りましたが、もう叶えることはできません。
しかし、これから先も、フジコ・ヘミングの魂の演奏の思い出が皆さまの心の中で奏で続けられ ることを願っております。
尚、献花、 ご芳志等はご遠慮いただいておりますので、なにとぞご理解の程お願い申し上げます。
「フジコ・ヘミング お別れの会」 につきましては、 現在、 検討中となっております。 詳細については改めてご案内申し上げます。
今まで応援してくださったファンの皆様、共演者 主催者 メディア関係 懸命に尽くして頂い た医療従事者の方々・その他関係者の皆様には、心より深く感謝し御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
2024年5月2日 一般財団法人フジコ・ヘミング財団

 

Message from the Fujiko Hemming Foundation:
It is with great sadness that we announce the passing of Fujiko Hemming (legal name: Georgy Hemming Ingrid Fujiko; first name also written as Fuzjko) at dawn on April 21, at the age of 92.
Last year, the artist was active with performances and planning for a return to Carnegie Hall in New York this spring. However, her plans were interrupted by a fall last November while at home in Tokyo. Just in the way she approached her music with unfailing dedication and passion, she also took on her rehabilitation therapy, so that she could return to the stage as early as possible. However, this March she was diagnosed with pancreatic cancer and though she started treatment for it, her condition worsened in the early hours of April 21. As per Fujiko Hemming’s wishes, her diagnosis and funeral service plans were kept private. She departed this world with a serene and graceful countenance.
We deeply regret any worry this silence may have caused her fans and the organizers eagerly anticipating her performances. Even amidst her hospitalization, she found joy and solace in playing the piano.
While our hearts ache with the void left by her absence, we trust the memory of her soul-stirring performances will live on.
We humbly request your understanding and refrain from sending floral tributes at this time. Plans for a Fujiko Hemming Memorial are underway, and we will soon share further details.
To all our cherished fans, collaborators, organizers, media partners, healthcare professionals, and supporters, we extend our deepest gratitude. Your unwavering support has been a source of strength during this challenging time.
With heartfelt appreciation,
The Fujiko Hemming Foundation, May 2, 2024

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