平成最後の天皇誕生日|今上天皇陛下御在位中最後となる
12月23日、今上天皇陛下が御在位中、最後の誕生日を迎えられます。
平成最後となるため、皇居で行われる一般参賀は例年以上の混雑が予想されています。
12月23日で85歳になられる天皇陛下。毎年、この日に行われている一般参賀も今年が最後となります。
御退位が決まった後に迎えた去年の天皇誕生日では、皇居を訪れたのは平成最多となる5万人以上で、これまでの参賀者数を大幅に上回る数でした。
平成最後の天皇誕生日となる今年、宮内庁は遠くからでもよく見えるようにと、新たに203インチの大型モニターを導入しました。御皇族方が立つ長和殿の左右に横幅約4.5メートルのモニターが1台ずつ置かれます。
平成初の天皇誕生日の一般参賀は、即位に関する一連の儀式が終わった翌年、平成3年のことでした。
この時、陛下は58歳。
78歳の時には、成年皇族となられた眞子さまが、そして82歳の時には、同じく成年皇族となられた佳子さまも初めてお出ましになられました。
参賀に訪れた人々が手にしている日の丸の旗は、民間の団体がボランティアで配っています。
天皇誕生日一般参賀要領
期日 | 平成30年12月23日 |
参入門 | 皇居正門(二重橋)・午前9時30分~午前11時20分 |
退出門 | 坂下門,桔梗門(ききょうもん),大手門,平川門,北桔橋門(きたはねばしもん) |
お出まし(予定) | 天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下,秋篠宮同妃両殿下,眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下
第1回 午前10時20分頃 |
午後の参賀・記帳
場所 | 皇居内 宮内庁庁舎前 特設記帳所 |
参入門 | 坂下門・午後0時30分~午後3時30分 |
退出門 | 桔梗門(ききょうもん),大手門,平川門,北桔橋門(きたはねばしもん)・閉門:午後4時 |
午前の参賀の閉門時刻は午前11時20分、午後の閉門時刻は午後3時30分となっております。入門する際に手荷物検査等が行われますので、余裕を持ってお越しください。
参賀者多数の場合、皇居前広場から正門入門までに1時間以上かかる場合があり、お出ましが予定される午前の参賀に来られてもお出まし会場に御案内できない場合は、午後の参賀(記帳)への御案内となることがありますので、予め御了承願います。(宮内庁)
天皇陛下お誕生日行事ご予定(宮内庁)12月23日
時刻 | 出御 | 行事 | 事項 | 場所 |
---|---|---|---|---|
午前9:00 | 御代拝 | 天長祭の儀 | 三殿 | |
同9:30 | 両陛下 | 祝賀及びお祝酒 | 侍従長始め侍従職職員 | 御所 |
同10:00 | 天皇陛下 | 祝賀 | 長官始め課長相当以上の者,参与及び御用掛 | 鳳凰の間 |
同10:05 | 皇后陛下 | 祝賀 | 長官,次長(職員総代),参与 | 花の間 |
同10:20 | 両陛下 お始め |
一般参賀 | 春秋の間 (東庭) |
|
同10:30 | 天皇陛下 | 祝賀の儀 | 皇太子同妃お始め皇族各殿下 | 松の間 |
同10:30 | 皇后陛下 | 祝賀 | 皇太子同妃お始め皇族各殿下 | 梅の間 |
同10:40 | 両陛下 | お祝酒 | 皇太子同妃お始め皇族各殿下,元皇族,御親族 | 連翠(南) |
同11:00 | 両陛下 お始め |
一般参賀 | 春秋の間 (東庭) |
|
同11:05 | 天皇陛下 | 祝賀 | 宮内庁職員,皇宮警察本部職員 | 北溜 |
同11:30 | 天皇陛下 | 祝賀 | 旧奉仕者会会員(元宮内庁職員及び元皇宮警察本部職員) | 北溜 |
同11:40 | 両陛下 お始め |
一般参賀 | 春秋の間 (東庭) |
|
同11:50 | 天皇陛下 | 祝賀 | 堂上会総代(3名) | 鳳凰の間 |
午後0:55 | 天皇陛下 | 祝賀の儀 | 内閣総理大臣,衆・参両院議長,最高裁判所長官 | 松の間 |
同1:00 | 両陛下 お始め |
宴会の儀 | 内閣総理大臣等 | 豊明殿 |
同3:00 | 両陛下 お始め |
茶会の儀 | 各国の外交使節団の長及びその配偶者 | 春秋の間 |
同3:30 | 両陛下 | 茶会 | 元参与,松栄会会員,元側近奉仕者,元御用掛 | 連翠(北) |
同4:40 | 両陛下 | 茶会 | 御進講者等御関係者 | 御所 |
同6:00 | 両陛下 | 祝賀 | 愛子内親王殿下 悠仁親王殿下 |
御所 |
同6:30 | 両陛下 | お祝御膳 | 皇太子同妃両殿下 秋篠宮同妃両殿下 黒田様御夫妻 |
御所 |
天皇誕生日祝賀
祝賀の儀
天皇陛下が、皇太子殿下はじめ皇族方、内閣総理大臣、衆・参両院の議長、最高裁判所長官から祝賀をお受けになる儀式です。
宴会の儀
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判所長官・判事、その他の認証官、各省庁の事務次官など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事、各界代表者とそれぞれの配偶者を招いて宴会を催され、祝賀をお受けになる行事で、皇太子殿下をはじめ皇族方も列席されます。
茶会の儀
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、各国の外交使節団の長とその配偶者を招いて茶会を催され、祝賀をお受けになる行事で、皇太子殿下をはじめ皇族方も列席されます。
一般参賀(詳細後述)
天皇陛下が、国民から祝賀をお受けになる行事です。午前は、天皇皇后両陛下が皇族方とご一緒に、随時宮殿のベランダにお出ましになり、直接国民の祝賀をお受けになっています。
その際、天皇陛下のお言葉があります。
参賀者は皇居正門から入門して宮殿東庭で祝賀の上、退出します。午後は、宮殿において祝賀行事が行われるため、天皇皇后両陛下と皇族方のお出ましはなく、参賀者は坂下門から入門して、宮内庁庁舎前で記帳するか、名刺を提出の上、退出します。
一般参賀について
皇居での天皇誕生日一般参賀は、昭和23年4月29日から始まりました。
当時の参賀は、午前8時から午後4時までの間、参賀者が正門から入門し、正門内鉄橋付近に設けられた記帳所で記帳の上、坂下門から退出していました。
当時は、現在のような天皇皇后両陛下・皇族方のお出ましはありませんでしたが、昭和天皇は、この参賀の様子を庁舎の屋上からご覧になっていました。
昭和25年4月29日、庁舎中央玄関上のバルコニーにおいて、昭和天皇・香淳皇后が参賀者の前に初めてお出ましになりました。
その後、宮殿造営のため一時中断されましたが、昭和44年4月29日から現在の宮殿で行われるようになりました。
これまでの一般参賀参賀者数(平成以降)
年 | 参賀者数 |
---|---|
平成元年 |
注記行われず |
平成2年 |
注記行われず |
平成3年 | 17,420人 |
平成4年 | 13,550人 |
平成5年 | 20,140人 |
平成6年 | 18,220人 |
平成7年 | 13,350人 |
平成8年 |
注記取り止め |
平成9年 | 9,280人 |
平成10年 | 14,800人 |
平成11年 | 17,567人 |
平成12年 | 14,890人 |
平成13年 | 16,760人 |
平成14年 | 19,079人 |
平成15年 | 18,848人 |
平成16年 | 17,681人 |
平成17年 | 17,558人 |
平成18年 | 20,152人 |
平成19年 | 15,602人 |
平成20年 | 22,655人 |
平成21年 | 30,560人 |
平成22年 | 26,298人 |
平成23年 | 24,789人 |
平成24年 | 28,065人 |
平成25年 | 28,945人 |
平成26年 | 28,933人 |
平成27年 | 26,627人 |
平成28年 | 38,588人 |
平成29年 | 52,300人 |
- 平成元年は、昭和天皇崩御のため、天皇誕生日祝賀行事・一般参賀は行われませんでした。
- 注記平成2年は、即位礼一般参賀が11月18日に行われたことから、天皇誕生日一般参賀は行われませんでした。
なお、即位礼一般参賀の参賀者数は、109,800人でした。 - 注記平成8年は、直前に起きたペルーでの日本大使館人質事件にかんがみ、天皇誕生日祝賀行事・一般参賀は取り止められました。
天皇誕生日一般参賀 概要と注意
天皇誕生日一般参賀は,12月23日,皇居で次のとおり行われます。
1 午前の参賀
天皇陛下が、皇后陛下、皇太子同妃両殿下、秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下と御一緒におおむね3回長和殿ベランダにお出ましになる予定です。
参賀者は、午前9時30分から同11時20分までに、皇居正門(二重橋)から参入し、宮殿東庭の参賀会場を経て、坂下門・桔梗門・大手門・平川門又は北桔橋門から退出することとなります。
なお、お出ましは、午前10時20分頃、同11時頃及び同11時40分頃の3回が予定されております。
2 午後の参賀
当日の午後は,宮殿において天皇誕生日の恒例の祝賀行事が行われますので,天皇陛下始め皇族方のお出ましはなく,宮内庁庁舎前の特設記帳所において記帳又は名刺をお受けします。
記帳は都道府県名と氏名を記入することになりますが、筆記用具等は記帳所に備え付けてあります。
参賀者は、午後0時30分から同3時30分までに、坂下門から参入し、宮内庁庁舎前の特設記帳所を経て、桔梗門・大手門・平川門又は北桔橋門から退出することとなります。
なお、退出門は午後4時に閉門しますので、参賀者はその時までに退出されるようお願いします。
3 皇居東御苑は休園
天皇誕生日当日、皇居東御苑は休園となりますが、退出する参賀者は皇居東御苑を通って、大手門・平川門又は北桔橋門から退出することができます。
4 参賀当日の注意
参賀当日は非常な混雑が予想されますので、次の点に御注意ください。
(1)午前の一般参賀の閉門時刻は午前11時20分、午後の閉門時刻は午後3時30分となっております。
入門する際に手荷物検査等が行われますので、余裕を持ってお越しください。参賀者多数の場合、皇居前広場から正門入門までに1時間以上かかる場合があり、お出ましが予定される午前の参賀に来られても午後の参賀(記帳)への御案内となる場合があります。また、閉門時間にあわせた整理誘導を行いますので、御協力をお願いします。
(2)午前は正門前、午後は坂下門前であらかじめ列を作って入門するようになりますが、その際、列を崩したり、立ち止まったりなどしないでください。
(3)混雑や危険を防止するため、手荷物検査とセキュリティーチェックが行われますので、手荷物については最小限にするほか、参賀に不必要なキャリーバッグ、大きな荷物はコインロッカーに預けるなど混雑緩和に御協力をお願いします。
(4)皇居内には坂道などがあり、雑踏による転倒事故も考えられますので、履物には十分御注意ください。特に、ハイヒール、下駄ばきなどの方は御注意ください。
(5)午前、午後ともに、退出門からは参入できませんので、御注意ください。
5 動物
動物(身体障害者補助犬を除く。)を同伴する者、危険物を携行する者、旗ざお、小型無人機(ドローン)、大きな荷物等で参賀行事を妨げ、又は他に危害、迷惑等を及ぼすおそれのある物を携行する者、その他参賀行事の運営上支障があると認められる者は、入門をお断りします。
6 迷惑行為
参賀者は、皇居内においては、次に挙げる行為をしないでください。これに反した場合は退去を求めることがあります。
(1)立入りを禁じた場所に入ること。
(2)喫煙等火災の危険がある行為をすること。
(3)施設その他の物を破損し、又は移動すること。
(4)自己撮影用器具、三脚、脚立等の機材を使用し、又は業として写真・映画を撮影すること。
(5)集会又は示威行為をすること。
(6)貼紙をし、又はビラ類を配布し若しくは散布すること。
(7)その他皇居内の秩序又は風紀を乱す行為等参賀行事運営上支障があると認められる行為をすること。
7 その他
・荒天等の場合は、お出ましが中止されることがあります。
・駐車場の用意はありません。皇居周辺道路は駐停車禁止ですので、路上駐車や道路上での乗降車は御遠慮願います。また、一般参賀当日は皇居周辺の駐車場も混雑が予想されるので、公共交通機関の御利用をお願いします。
・車椅子でお越しの方は、参賀会場に専用エリアの用意があります。
・参賀会場には、車椅子の用意はありませんので、必要な方は予め御用意をお願いします。
・参賀会場内において,お言葉の手話通訳を行っております。
・テレホンサービス(03-3211-1475)でも御案内しております。
天皇誕生日一般参賀に伴う交通規制
規制実施時間
平成30年12月23日(日曜)午前8時30分から午後0時30分ころまで
(規制終了時間は、規制区域内の交通状況により前後する場合があります。)
規制実施場所
内堀通り
大手門交差点から祝田橋交差点まで(約1キロメートル)
行幸通り
和田倉門交差点から坂下門交差点まで(約200メートル)
鍛冶橋通り
馬場先門交差点から二重橋交差点まで(約300メートル)
規制区域内の施設利用
パレスホテル
パレスホテルを利用の方は、大手門交差点から通行することが出来ます。
楠公駐車場
楠公駐車場を利用のバスは、馬場先門交差点から通行することが出来ます。
規制図
公共交通機関の利用
行き
本年の天皇誕生日一般参賀、午前の参入門は「皇居正門(二重橋)」のため、以下が最寄り駅となります。
・桜田門駅 3番出口
・日比谷駅 B6出口
・二重橋駅 2番出口
いずれも、出口から徒歩数分。天皇陛下がお出ましになられる午前の一般参賀は特に多くの人出が予想され、最寄り駅内も混雑しますので、早めに出かける、最寄り駅の前後駅を利用するなどあらかじめ計画をしておくことをおすすめします。
帰り
参賀後は、退出門により最寄り駅が異なります。
・坂下門から退出
東京メトロ千代田線二重橋前駅、都営地下鉄三田線大手町駅、JR東京駅
・桔梗門から退出
東京メトロ千代田線二重橋前駅、都営地下鉄三田線大手町駅、JR東京駅
・大手門から退出
東京メトロ丸ノ内線の大手町駅、東京メトロ東西線の大手町駅、東京メトロ千代田線の大手町駅、東京メトロ半蔵門線の大手町駅、東京メトロ千代田線二重橋前駅、JR東京駅
・平川門から退出
東京メトロ東西線竹橋駅
・北桔橋門から退出
東京メトロ東西線竹橋駅