気象庁監視カメラ画像

in Japan days science 気象・災害

飛騨山脈焼岳で空振を伴う低周波地震 今後の火山活動に注意

 

気象庁が火山の状況に関する解説情報を発表

■令和元年8月10日(土)午前9時 気象庁地震火山部発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 焼岳では、本日(10日)空振を伴う低周波地震を観測しました。7月27日以降、同様の低周波地震をしばしば観測しています。活火山であることに留意し、今後も火山活動の推移に注意してください。

 

火山活動の状況

本日(8月10日)01時25分に、空振を伴う低周波地震を1回観測しました。噴気等の状況は視界不良のため不明でした。地殻変動には特段の変化は認められていません。
 焼岳では、7月27日、28日、8月1日にも空振を伴う低周波地震を観測しています。山頂付近の噴気活動や地殻変動に現時点では活発化を示す変化は認められていませんが、今回も含めこれらの活動は、山頂付近の微小な地震活動が継続するなか発生しています。今後も火山活動の推移に注意してください。 

 

防災上の警戒事項等

今後、火山活動が急変する可能性もありますので、登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、山頂付近では突発的に火山ガス等が噴出する可能性がありますので、噴気地帯にはとどまらないでください。また、活火山であることに留意し、ヘルメットを持参するなどの安全対策をしてください。 

 

 

焼岳

飛騨山脈の主稜線上にあり、長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山で、別名は硫黄岳。

常時観測対象の火山に指定されている。

日本百名山。

北アルプスは飛騨山脈の通称。木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)を合わせ日本アルプスと呼ばれる。

焼岳は隣接する白谷山、アカンダナ山、割谷山と共に焼岳火山群を構成する。この火山群中で現在も活動をしているのが焼岳であり、有史後の噴火活動は水蒸気爆発がほとんどで泥流を生じやすい。

焼岳は飛騨山脈の中では最も活動の激しい活火山で、約2000年前には最新のマグマ噴火を起こしている。

焼岳の溶岩は、粘性が強い安山岩からデイサイト質の溶岩ドームおよび溶岩流とそれに伴う火山灰と火山岩の堆積物で構成される。水蒸気噴火に伴い泥流として土砂を流すことがある。

最近では1968年、1990年、1998年、2011年、2014年などたびたび地震群発を観測している。

山域は1934年(昭和9年)12月4日に、中部山岳国立公園の特別保護区に指定された。なお、火山群のうちアカンダナ山は2003年(平成15年)気象庁の活火山見直し作業において、焼岳とは別に単独で活火山に指定された。

明治以前の噴火については、信頼性の高い資料が不足しており活動史の解明は不十分である。1907年から1939年にかけてと、1962年から1963年にかけては水蒸気爆発や泥流の噴出を伴う活発な活動をしている。

また、現在までに降下軽石やスコリアを噴出するような爆発的な噴火は行わなかったと考えられている。

 

 

焼岳の20世紀以降の火山活動

1911年(明治44年)年間22回の小爆発を記録した。関東地方でも降灰を観測。

1915年(大正4年)6月6日 大爆発を起こし泥流が梓川をせき止め堰止湖である大正池を形成した。

1924年~1926年 水蒸気噴火、(泥流)

1962年(昭和37年)6月17日 水蒸気爆発を起こし松本市で降灰し、旧焼岳小屋を火山灰が押しつぶし4名の負傷者が出た。

1995年(平成7年)2月11日14時25分 中部縦貫自動車道安房トンネルの長野県側トンネル工事に関わる取り付け道路の工事現場において、火山性ガスを含む水蒸気爆発が発した。直後に泥流が噴出し、工事に従事していた作業員ら4名が死亡した。

2017年(平成29年) 8月10日日未明~10日午前0時から午前2時までに空気の振動を伴う地震が6回観測され、同時間帯に山頂のおよそ400メートルの斜面から小規模な白い噴気を監視カメラにて確認、気象庁は噴火警戒レベル1を継続。

2018年(平成30年)11月23日 焼岳付近で有感地震が増える。

 

 

おすすめ記事

-in Japan days, science, 気象・災害
-, , , , , ,

Copyright© unavailable days , 2019 All Rights Reserved.