11月5日午前10時までに179回の火山性地震を観測
- | 火山性地震 | 火山性微動 |
11月1日 | 33回 | 0回 |
11月2日 | 47回 | 0回 |
11月3日 | 47回 | 0回 |
11月4日 | 26回 | 0回 |
11月5日 | 26回※ | 0回 |
※11月5日午前10時までに観測された回数
11月1日に火山性地震が発生したのは62-2火口周辺で、その後継続。
北海道大学が前十勝岳に設置している傾斜計では、1日午前7時頃から翌2日午前7時頃にかけて、火口方向が隆起する地殻変動が観測。
十勝岳で火山性地震が24時間あたり50回以上観測したのは、2018年12月以来。
長期的に見ると2006年以降、山体の地下浅い部分が膨張する地殻変動が観測されていたが2017年秋以降は停滞した状態が続いていた。
噴火警戒レベルは「活火山であることに留意」を示す「1」を継続。
火山活動の状況
十勝岳では、本日(5日)04時30分頃から火口周辺に設置している傾斜計で、62ー2火口付近が収縮する変化が観測されました。また、同時間帯に地震計で基準に達しない火山性微動が観測されました。
62ー2火口付近の浅い所を震源とする振幅の小さな火山性地震は1日から増加し多い状態が続いていましたが、4日以降回数は減少しやや多い状態で経過しています。
62ー2火口の噴煙の状況は悪天のため不明です。
十勝岳では2018年5月以降、火山性地震の一時的な増加や火山性微動が時々観測されています。
長期的には、噴煙の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的増加など火山活動の活発化を示す現象が観測されていますので、今後の火山活動の推移に注意が必要です。
防災上の警戒事項等
現在、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、突発的に噴出現象が発生する可能性がありますので、注意が必要です。
地元自治体などの指示に従って火口付近など危険な地域には立ち入らないでください。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。(札幌管区気象台)
十勝岳の噴火警戒レベルと防災マップ
噴火警戒レベル
防災マップ