台風21号による停電が長期化 延べ停電数219万戸超

関西電力 ポータブル発電機貸出（経済産業省情報）

経済産業省の告知によると、台風21号の被害で停電されている地域の方に関西電力から「ポータブル発電機」の貸出が行われているようです。

ただ、関西電力のホームページトップ、お知らせ、プレスリリース等に当該内容の告知や申込みを行うための手順等の記載がありません（見落としているのかもしれません…）。

関西電力管内の地域で、台風21号の影響により停電が継続していて「ポータブル発電機の貸出」を希望される方は、同社に問い合わせをされることをおすすめ致します。

9月11日 午前1時10分現在

9月9日までの状況

14：15現在

大阪府

京都府

兵庫県

奈良県

滋賀県

和歌山県

8月の発生台風としては24年ぶりの9個目

台風21号・チェービーは、8月28日、南鳥島近海で温帯低気圧から台風となった。

8月中の台風発生個数が9個目となるのは、1994年（平成6年）以来、24年ぶり。

台風21号は非常に強い勢力を保ったまま、9月4日には四国付近に上陸、その後速度を上げながら北陸や東北地方の一部を暴風圏に巻き込み北上、日本海へ抜け、北海道の西岸を進んだ。

この台風の影響で、関西空港が閉鎖・孤立、関西圏の商業施設や企業の多くが休業、交通網はすべてが運休に追い込まれるなど大きな被害となった。

関西電力管内で延べ219万戸あまりが停電

関西電力によると、同管内の停電は延べ約219万1千戸にのぼり、1995年（平成7年）に発生した阪神・淡路大震災に次ぐ規模となった。

5日午前0時時点で、大阪府100万9千戸、兵庫県41万8千戸、和歌山県30万5千戸、京都府16万3千戸など大きな停電被害をもたらした。

停電長期化の原因

関西電力は8日、和歌山県や京都府、大阪府などで停電状態が長期化する恐れがあるとしており、原因として、道路上の倒木などで復旧・修理が必要な現場に近づくことができない、残された被害現場の多くが山間部で現地へのルートが限られており到着に時間ががること、そして、これらの状況から現場への物資輸送・搬入にも困難を伴っているとしている。

9日14時現在で、およそ2万4千戸が停電したままとなっているが、電柱の変圧器の故障や各戸への個別の引き込み線の切断などによる停電戸数は、把握しきれていないという。

今後、長期停電の恐れがある地域は9日午後14時時点で、和歌山県で12,960戸、大阪府で5,200戸、京都府で4,430戸、兵庫県で830戸などとしており、現場への立ち入りが可能になり次第、修復作業に着手しているとしている。