台風 ハリケーン

ハリケーンが経度180度線を越え気象庁の観測対象となり台風17号に 越境は3年ぶり 国際名ヘクター

ハリケーン 台風

 

ハリケーン

次のの地域で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が64ノット(約33メートル毎秒、約74マイル毎時、約119キロメートル毎時)以上のもの。

・大西洋北部(カリブ海・メキシコ湾を含む北大西洋)

・大西洋南部 (ぼぼ発生しない)

・太平洋北東部(西経140度より東の北太平洋)

・太平洋北中部(180度~西経140度の北太平洋)

※ハリケーンの語源はマヤ神話の創造神の一柱であるフラカンに由来するとされている。

 

米国立ハリケーンセンター(NHC)が命名

2018年7月26日(協定世界時)に、米国立ハリケーンセンターが、メキシコの南南西海上で形成中の低圧部の監視を開始。

28日12時には低圧部の発生を確認した。

低圧部は31日21時にトロピカル・デプレッション(熱帯低気圧)に発達し、翌、8月1日3時にトロピカル・ストーム(台風)の勢力に達したため、米国立ハリケーンセンターは熱帯低気圧番号10Eを付し、国際名ヘクター(Hector)と命名した。

 

一時、カテゴリー4(上から2番目の勢力)まで発達

ヘクターはその後、途中でやや勢力を弱めつつあったが、8月6日から7日にかけて勢力のピークに達した。

アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地の海軍太平洋気象海洋センターに共同で設置している『合同台風警報センター(JTWC)』解析でカテゴリー4、最大風速135ktにまで勢力を強めた。

さらにその後、やや勢力を落としながら、9日頃にハワイ諸島の南海上を通過。

しかし、通過後勢力を再び強め、再度カテゴリー4の勢力に成長した。

 

WMO(世界気象機関)気象管区

WMO(世界気象機関)気象管区

 

180度経線を越え 気象庁の観測対象となり 越境台風17号へ

勢力を強弱させながら、2度に渡ってカテゴリー4に認定されたハリケーン・ヘクターだったが、ハワイ諸島の南海上を通過した後、勢力を弱めた。

8月14日3時(日本標準時)に、180度経線を越え気象庁の観測範囲内に入った。これにより気象庁は、ヘクターを観測対象と認定、台風17号とした。

 

ハリケーンの越境は3年ぶり

2015年台風12号

前回のハリケーン越境による「台風」認定は2015年の台風12号で、今回3年ぶりとなった。

2015年台風12号は、ハワイ諸島南西で発生した熱帯擾乱が成長し、7月11日にはトロピカル・ストーム(最大風速が17m/s~25m/s以上の熱帯低気圧)に発達した。

180度経線を越えたことから気象庁は台風12号と認定。

その後、発達と衰弱を繰り返し、26日に長崎県佐世保に上陸。この影響で、25日に鹿児島県伊仙 町伊仙で1時間に114.5 ミリの猛烈な雨を観測したほか、日降水量が奄美地方の多いところで 300mm、沖縄本島地方の多いところで 200mmを超える大雨となった。

 

1997年台風19号 越境台風として初の日本上陸

2015年台風12号以前のハリケーン越境は、1997年台風19号。

1997年9月4日にマーシャル諸島の東海上で発生したハリケーンが180度経線を越えて気象庁が台風19号と認定。

16日には強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸。越境台風として初めて日本に上陸した。

この台風により、宮崎県えびの市では16日の日降水量が688mmとなり、鹿児島県枕崎では最大瞬間風速49.0m/sを観測した。

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180度経線とは

経度180度線(けいど180どせん)は、グリニッジ天文台を通る本初子午線から東あるいは西へ180度の角度を成す経線である。東経および西経の双方に対して共通の経線である。本初子午線とともに大円を形成し、この大円により地球表面は東半球と西半球に分けられる。通過地点の大部分が太平洋の公海上にあるため、国際日付変更線を決定する基準になっている。180度線が通過する陸地はロシア、フィジーおよび南極大陸のみである。

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