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【RHA】T20 発売から3年を経ても超えてくるイヤホンがなかなかない

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RHA Technologies Ltd. UK

RHAは、英グラスゴーにあるインナーイヤホンの専業メーカーで、「音を堅実に鳴らす」サウンドは高い評価を得ていて、世界中のアーティストやレコーディングエンジニアなど音楽・映像関係者に愛用者が多いことでも知られている。

設計思想も、作りも、あくまでストイック、と評される。

 

 

T20

日本はもとより、世界中に数多のオーディオメーカがあり、老舗メジャーブランドからできたばかりの小さなベンチャーまで、日々しのぎを削っている製品分野。

下は100円ショップで買えるものから、上は50万円超のクラスまである中、3万円台という価格帯で2015年に販売開始し、圧倒的な存在感を放ったのが「RHA T20」だった。

発売直後から、同業者や知人たちから「やられるよ」と独特の言い回しで語られる賛辞を聞いていたし、業界のプロたちによるレビューも軒並み非常に高い評価を出していた。

 

 

聞こえ方の違い

人に備わっている感覚器官というのは多分に差異があって、目に見える色も、像も、光の強さも、聞こえる音の高さや低さも大きさも、舌で感じる塩の強さも旨味も、一人として同じ「感覚」は存在しないだろう。

私は13歳位の頃から、他の人にはどのように見え、聞こえ、感じ、考えているのだろうかという思いがずっとあって、40年近くたった今も、自分にとって知りたい命題のひとつだ。将来、攻殻機動隊の世界のように電脳化して、記憶や感覚を共有することができるようになれば、きっと新しい発見ができるのだろうと楽しみにしている。

なぜ、こんなことを書いたか既にお気づきだろうが、「聞こえ方」は人によって違う。同じ人であっても、日によって、時によって、違う。

その差がある中で、より多くの人々によって高い評価がなされるということは、それぞれが持つ差の公約数の取り方をどの基準で行うか、だろう。可聴範囲はもちろん、それを超えた音域のチューニングまで緻密に落としていかなければ、小さな筐体のハウス内で雑味のない音場は作り出せない。

結局は、作っている人たちの「聞こえ方」で、そのエンジニアたちが目指す「音」をどのように再現するのかだと思う。

 

 

やられた

私がT20を手にして実際にその音を体験したのは、発売から半年ほど経った冬。

聴かなくちゃ、聴かなくちゃと思いながら忙殺されて、店舗に足を運ぶこともできずにいたが、この手のものを通販で買うのもあまり好きではなくて…。

そんな折、妻がクリスマスプレゼントは何がよいかと訊ねるので、一も二もなくお願いして、出かけた。家電店のフロア長が「視聴されますよね?」と確認してくれたにも関わらず、「いや、いいです。決めていたので。聴いててないけど…。」フロア長、ふふっと笑う。

周囲からさんざんいいぞいいぞと言われ続けていたので、沸点に達していた。

帰宅し、リファレンス機で、20年以上決めているリファレンス曲から、最近加えたリファレンス曲まで聴き、コンソールを通して自分の聞きたい音域の調整もしつつ2周聴いた。

教えられていた通り、その鳴りに「やられた。」

 

 

媒体を選ばず「鳴る」

機器としての構造の詳細や音としての詳細な評価は、インターネット上にとても多くの記事が存在するので、それそれの人の「聞こえ方」を読んでいただければと思う。

アナログ盤から、CD、DAT、デジタルファイルはMac、Windows、iPhoneで、様々なファイル形式、iTunesを始めとする各音楽サービス、ハイレゾ音源と聴いたが、どれも、「鳴る」。クラシックから、和楽器、ヘビメタまで、実によく「鳴る」。

 

 

発売から3年

発売から2年目の2017年秋に2度目のメーカー小売価格が改定されて、23,800円(iPhoneのリモコンがついている型式はT20iで、24,800円。後にBlackモデルが追加された)まで引き下げられた。

Amazonでみると23,000円ちょっと。価格.comでは最低が2万円代前半で、なぜか3万円を超えて販売している店舗もある。中間価格帯は、だいたい23,000円〜25,000円前後。

発売から3年が経過したが、この、3万円〜5万円の価格帯で、T20を超えてくるカナルイヤホンに未だ出くわしていない。10万円超の高価格帯のものでも、かなわない製品はけっこうな数がある。いまや、自分にとっては標準リファレンスモデルとして君臨している。

国内で最も売れている販売価格帯といわれる3,000円〜7,000円のイヤホンから比べれば、確かに高価だが、流行りのワイヤレスも良いけれど、長く使えるモノとして最良だと思う。すべての製品について3年間の保証があることが自信の表れなのだろう。

 

購入当時の写真と補足説明など

箱表

 

箱裏

 

構造とダイナミックレンジなどの解説

 

ケースが付属。ケースの下に取扱説明書など。

 

イヤーチップは複数のタイプが付属する。

イヤーチップを替えることでの音質の変化はほぼ無い。よりフィットするもので、耳の奥にしっかり入れるようにすることがT20では望ましい。

中央右にある銀色のプレートに付いた4つは、高音域と低音域用のチューニングフィルタ。本体にはリファレンスのフィルタが初めから取り付けられているので、3タイプあることになる。

フィルタ交換による大きな音質の変化はなく、小さく押し上げる、小さく押し下げるとでもいうのか。ただ、最初から付いているリファレンスフィルタで、足りない感じがまったくなので私は交換せずにそのままで使用している。

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