サイクロン

NZ 史上3度目の国家非常事態宣言 サイクロン「ガブリエル」

NZ 史上3度目の国家非常事態宣言 サイクロン「ガブリエル」

 

NZ 大型サイクロン「ガブリエル」接近で史上3度目の国家非常事態宣言

NZ、大型サイクロン接近で厳戒 史上3度目の国家非常事態宣言

ニュージーランド政府は14日、大型サイクロン「ガブリエル」の接近を受け、国家非常事態を宣言した。国家非常事態宣言は同国史上3度目。

サイクロンの影響で破損した建物 13日 ニュージーランド/Diego Opatowski/AFP/Getty Images

サイクロンの影響で破損した建物13日 ニュージーランド/Diego Opatowski/AFP/Getty Images

北島では12日夕から暴風雨や高波が続いていたが、13日から14日にかけての状況を受け、全土が非常事態宣言の対象となった。

北島にある同国最大都市オークランド周辺では先月、記録的な豪雨による洪水が発生し、4人が死亡していた。

今回のサイクロンでも豪雨や洪水、暴風が予想され、一部の住民が避難している。

オークランドの防災当局によると、ムリワイ地区では豪雨のために土砂災害が発生し、当局が住宅の被害状況を調べている。洪水のために複数の集落が孤立したとの報告もある。

ニュージーランド気象庁によると、今回のサイクロンは大型で強い勢力を持ち、特に北部と中部では暴風や豪雨が続いている。気象庁が出した最も強いレベルの警戒警報は14日いっぱい続く見通し。

予報によると、今後24~36時間は北島と南島の東部沿岸部から内陸部にかけて強風が続き、15日午後までには徐々に収まる見通し。

倉庫を守るために土のうを積み上げる男性=12日、ニュージーランド・オークランド/David Rowland/AAP Images/Reuters

倉庫を守るために土のうを積み上げる男性=12日、ニュージーランド・オークランド/David Rowland/AAP Images/Reuters

北島のウェリントンなど南東部の一帯では16日までにさらに最大150ミリの大雨が予想される。南島のクライストチャーチ北部でも大雨が予想される。

ニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相は13日、被災地に対する1150万ニュージーランド・ドル(約10億円)の支援を発表した。

オークランドなど北島の北部では13日、学校や公共施設などが休校となった。

4万6000戸は停電に見舞われ、倒木などの被害も発生。フェリーやバス、列車が運休となったり本数を減らしたりするなど、公共交通機関にも影響が出ている。ニュージーランド航空は509便が欠航となった。

©CNN202302141013

 

 

報道

NZサイクロン被害額80億ドル超に、政府が緊急復興費3億NZドル

ニュージーランド政府は20日、北島に今月襲来したサイクロン「ガブリエル」による被害額が最終的に80億ドルを超える可能性があるとし、3億ニュージーランド(NZ)ドル(1億8708万ドル)の緊急復興対策費を計上すると発表した。

ヒプキンス首相は記者会見で「地域社会やインフラの復興に必要な投資は膨大で厳しい決断を迫られることになるだろう」と述べた。

ロバートソン財務相はこの日、政府の負担は2011年のクライストチャーチ地震の際の135億NZドル(84億2000万ドル)と同程度になる可能性があると述べていた。

3億NZドル緊急対策費のうち、2億5000万NZドルが被災地の幹線道路の修復に、5000万NZドルは企業や一次産業従事者の支援に振り向けられる。

ヒプキンス首相は、先週発令した国家非常事態宣言を7日間延長した。

これまでにサイクロンに関連した11人の死亡が確認されたが、今も約2200人が行方不明となっている。

NZサイクロン被害額80億ドル超

©REUTERS202302201821

 

サイクロン「ガブリエル」がNZ離れる、甚大被害の調査始まる

ニュージーランドに甚大な被害をもたらしたサイクロン「ガブリエル」は15日、勢力を弱めながら同国を離れた。

ガブリエルの直撃で大規模洪水や地滑り、強風が発生して3人が死亡。被害の実態調査が本格化している。

ガブリエルは12日にニュージーランドに到達して北島の東部沿岸を南下。多数の都市が孤立し、道路閉鎖や家屋の浸水が発生した。

被害が深刻な地域では、当局が住民に飲料水と食料の備蓄を呼びかけている。

NZサイクロン・ガブリエル

©REUTERS202302151005

 

NZが国家非常事態宣言、サイクロン「ガブリエル」で洪水・土砂崩れ

ニュージーランド政府は14日、サイクロン「ガブリエル」による影響を踏まえ、国家非常事態を宣言した。オークランドのある北島の広範囲で洪水や土砂崩れ、高波などが発生している。ニュージーランドで国家非常事態が宣言されるのは史上3回目。

ヒプキンス首相は非常事態の宣言後、記者団に「ニュージーランド全土、特に北島の国民にとり大変な夜となっている。多くの家族が避難を余儀なくされ、多数の家が停電し、国中に甚大な被害が出ている」と述べた。

また、避難者や負傷者の数はまだ不明だが、死者は確認されていないと説明した。

議会は14日午後に短時間開催されるが、その後は21日まで休会となる。

マカナルティ防災相は声明で「北島の大部分に大きな影響を及ぼしている前例のない気象現象だ」とし、被害が広範囲に及んでいることから、影響を受けた人々を支援するために国家非常事態宣言が必要だと述べた。

ニュージーランドで国家非常事態が宣言されたのは、2011年のクライストチャーチ地震の後と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期の2回のみ。

ガブリエルは現在、オークランドの東100キロに位置している。気象機関によると、今後はガブリエルの南下に伴い、南島で影響が出始める見通し。

ガブリエルは北島全域に豪雨や洪水、強風をもたらし、多くの海岸集落が避難を余儀なくされた。各地に避難所が設置されているが、多くの人が停電に見舞われているほか、道路が閉鎖され、一部の町は孤立している。

地元メディアの写真では、浸水した建物の上に座っている人や土砂崩れに遭った家屋、浸水した道路などが確認できる。

消防当局は、オークランド近郊の海岸沿いの町で土砂崩れに遭った家屋の中にボランティア消防士が取り残されていると明らかにした。もう1人の消防士は救助され病院に運ばれたが、重体という。

NZ国家非常事態宣言

NZサイクロン ガブリエル

©REUTERS202302141019

 

NZ、暴風雨で国家非常事態宣言

ニュージーランド政府は14日、北島(North Island)を中心に熱帯暴風雨に見舞われたのを受け、7日間の国家非常事態を宣言した。

同国がこれまでに非常事態宣言を発令したのは2019年に南島(South Island)クライストチャーチ(Christchurch)で起きたモスク襲撃事件と、2020年の新型コロナウイルス流行時のみで、今回が3度目となる。

キーラン・マカナルティ(Kieran McAnulty)災害管理相は「未曾有の気象現象であり、北島の大部分が打撃を受けた」と指摘。各地で浸水や土砂崩れ、道路やインフラの損壊が起きていると述べた。

国家緊急事態管理庁によると、13日には北島で発生した大規模な停電で5万8000人が影響を受け、復旧作業が進められている。

また洪水と土砂崩れの影響で、最大都市オークランド(Auckland)近郊をはじめ交通が寸断されている場所も多い。

消防当局によると、ウェストオークランド(West Auckland)で家屋が倒壊し、消防士1人が行方不明、もう1人が重体となっている。

暴風雨で起きた崖崩れ。ニュージーランド北島のウェストオークランド郊外で(2023年2月13日撮影)。(c)Diego OPATOWSKI / AFP

暴風雨で起きた崖崩れ。ニュージーランド北島のウェストオークランド郊外で(2023年2月13日撮影)。(c)Diego OPATOWSKI / AFP

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