平年より2日 昨年より24日早い観測
9月28日朝、富士山で初冠雪が観測されました。
富士山の初冠雪は、平年より2日早く、昨年より24日早い観測となりました。
富士山の初冠雪は、山梨県甲府市にある甲府地方気象台から職員が目視で山の積雪を確認して発表します。
甲府地方気象台によると、26日からの週末は雨や曇りの天候が続き、山頂付近の山肌の目視観測はできない状態でした。
28日は、朝から晴れ、積雪のあることが目視確認できたとして、甲府地方気象台が「初冠雪」観測を発表しました。
気象庁によると、富士山山頂の28日午前7時の気温は、氷点下1.6℃となっています。
初冠雪とは
1年のうち、雪に覆われる時期とそうでない時期がある山岳において、夏を過ぎて(その年の最高気温を観測した日を過ぎた後から)初めて山頂に雪が積もって白くなること。
このような状態になることを日本語では「初冠雪を迎える」と表現する。
日本で初冠雪は冬の訪れを推し量る指標として用いられ、気象庁では、気象現象として約80の山を対象に観測している。なお(山頂部に降雪したのみで)積雪の状態にならなければ初冠雪とは言わない。また、初冠雪がそのまま根雪となるとは限らない。
気象庁の観測
気象庁では、冬季の積雪は通常積雪計を用いて実際に雪が堆積した厚みを計測する。
しかし、初冠雪は麓にある気象台や測候所から対象となる山の頂を眺め見て、山頂が白くなっていることを確認して初冠雪とする。
時刻までは計測しておらず発表されるのは日単位である。
機械計測は行なっておらず目視観測であるため、雲などによって山頂が目視できない場合たとえ山頂に積雪が生じたとしても麓から視認できず、雲が晴れるなどして山頂が見えるようになった後日になってから初冠雪が観測されるというタイムラグが発生し得る。