気象・災害

大雪山系黒岳 8月17日に降雪 記録では昭和49年以降最も早い初雪

大雪山系黒岳

 

8月17日深夜 降雪を確認

北海道の大雪山国立公園、大雪山系の黒岳山頂付近で、2018年8月17日未明、ロープウエーの運営会社が初雪を確認しました。
同社が昭和49年に記録を取り始めてから最も早くなりました。

北海道大雪山系・黒岳にある、大雪山層雲峡黒岳ロープウェイを運営するりんゆう観光がツイッターに掲載しました。

8月17日午前0時52分、上川町の標高1984メートルの黒岳の山頂から700メートル離れた山小屋付近で、同管理人が雪が降っているのを確認したということです。

17日早朝に撮影された画像でも、山小屋の周囲にうっすらと雪が積もっているのが確認できます。

りんゆう観光によると、黒岳の初雪は去年より42日早く、昭和49年に記録を始めてから最も早いとしています。

旭川地方気象台によると、北海道上空には16日夜以降、10月上旬並みの寒気が入り降雨が継続、近隣の旭川市でも最低気温が12℃まで下がりました。

りんゆう観光の従業員の男性は、「北海道はお盆を過ぎると寒くなる実感がありますが、もう降ったかと驚いています。これから急に寒くなることもあるので山登りをされる方は十分な装備をして欲しい」と話しています。

一方、同じ大雪山系の旭岳でもロープウエーを運営する別の会社が山肌に雪が薄く積もっているのを確認しました。
ただ、旭岳の山頂付近に雲がかかっているため旭川地方気象台からは雪が確認できないそうです。

大雪山系黒岳

 

2023年の黒岳

9月23日

 

 

 

 

黒岳ロープウェイ

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイは、北海道上川郡上川町層雲峡温泉にあるロープウェイ。

大雪山系の黒岳山麓である層雲峡温泉から5合目(標高1,300m)までを結んでいる。

日本ケーブルが設計と施工を行い、りんゆう観光が運行している。稚内公園ロープウェイの2006年3月31日廃止以降普通索道では最北

路線距離1.65km、高低差629mで、運行は20分間隔・片道7分。

山麓駅周辺は、北海道でも有数の温泉地である「層雲峡温泉街」に接しているため、冬季間のスキー客のみならず、一年を通じて多くの観光客や登山者が利用している。

終点となる黒岳駅からは、さらに7合目まで黒岳ペアリフトが設置・運行されており、層雲峡一帯の雄大な大雪山系の景色が眺望できることから夏も利用者が多い。

また、周辺は、大雪山系旭岳周辺と共に、日本で最も早く「紅葉」が訪れる地域として全国的に著名であり、北緯度によって標高3000m超クラスの気候となることから、高山植物をはじめ特異な自然環境を形成しており、近年では海外からの観光客も非常に増えている。ニセコ等の大規模に開発されたスキーリゾートと異なり、原生林を有する国立公園内のスキー場がある黒岳・旭岳は、外国人スキー客にとっても憧れの地となってきている。

 

手前が山麓駅、奥が黒岳駅

大雪山系黒岳

 

ロープウエイ黒岳駅周辺から、層雲峡温泉方向

大雪山系黒岳

 

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