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知床・カムイワッカ湯の滝 装備と注意点 自家用車の乗り入れ規制は8月26日解除 現地レポート

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カムイワッカ湯の滝

カムイワッカ湯の滝は、活火山である知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、川全体が流れる温泉のようになっています。

立ち入ることが許されている場所からほんのり温かく、川の流れの中に足を入れているのに、不思議な感覚を覚えます。

知床を訪れた際には、ぜひ、行っておきたいスポットのひとつといえます。

 

概要

当該地の標高はおよそ400メートルで、滝の落差は20メートルほどある渓流瀑です。

知床半島のほぼ中央付近に位置する活火山・硫黄山を源流とするカムイワッカ川の一部。このカムイワッカ川に、温泉が流入していることで『カムイワッカ湯の滝』と呼ばれます。

川には連続して滝があり、それぞれの滝壺が天然の温泉浴槽となって、過去にはすべての滝壺を露天風呂として利用することが可能でした。しかし、2005年に知床が世界自然遺産に登録されたことで、訪問する観光客らが激増したため、同年のうちに一番下の通称「四ノ滝」の滝壺以外は立ち入り・入浴禁止となり、さらにシーズン中は監視員が常駐するようになりました。

そして、四ノ滝の滝壺に大きな岩の落石が2〜3確認され、落石の危険がより高まったため、翌2006年から車道から100メートルほどで最初に現れる小滝である通称「一ノ滝」より上流への立入が禁止されました。

この一ノ滝の滝壷の湯温は30度ほどとで、入浴に適した温度には達していません。

 

カムイワッカ 名前の由来

アイヌ語のカムイ(kamuy・神または、神のような自然界の崇高な存在を意味)と、ワッカ(wakka・水)を意味する語が繋がった言葉で、この川に流れ込む温泉成分が強い硫黄を含み有毒性があることから、生物が生息することができない『魔の水』を意味するとされています。

 

 

利用期間と自家用車規制

知床は夏の期間、訪れる観光客の方が非常に増えます。

カムイワッカ湯の滝にある駐車場は15台〜18台程度のキャパで、また、知床五湖付近から現地までの道程は未舗装で、一部幅員が狭い部分がありすれ違い通行のできない場所があることや、樹木で見通しの悪いカーブが多いことなどから、混雑期には自家用車の乗り入れが禁止されています。

夏季混雑期間である8月1日から8月25日までの間は自家用車の利用が規制されています。
同期間は、シャトルバスが運行されています。

 

規制期間とシャトルバス

  6/1~7/31 8/1~8/25 8/26~10月下旬
シャトルバス 運行なし 運行なし
普通自動車 ×
バイク ×
徒歩・自転車

※シャトルバスの利用は事前に乗車チケットを購入する必要があります

 

 

現地の様子(レポート)

現地の駐車場。駐車場といっても、道路の一部のような形状で、車をきちんと後ろまで下げないと他車の通行に支障が出てしまいます

 

カムイワッカ川に掛かる橋を渡った側にも、駐車スペースがあります

 

道路の崩落を防止する土留めが何気に怖い…

 

硫黄山への登山口方向
硫黄山への登山は、事前に入山許可申請が必要です

 

写真左の案内板が複数立っているところから、カムイワッカ湯の滝へ向かいます
駐車場付近からこの右岸側の道は岩場で、さらに勾配もきつめです。十分に気をつけて進んでください

 

案内板

 

川への入り口を登り始めます

 

こういった場所に慣れていない方には、少しきついと思います
足元は滑りやすいので、転倒には十分に注意してください

 

このロープから上流側が、立ち入り可能点です

 

立ち入り規制のロープ前に立って、上流側
後述しますが、温泉成分の影響と岩盤質によって、滑りやすいです

 

上流を目指します
左にビーチサンダル的な履物が置いてありますが、クロックスなどのサンダルでは危険で、素直に裸足のほうがまだましです(ただし、切傷など怪我を負う恐れがありますので決しておすすめしません。履物についても後述します)

 

登ります。写真でもわかるとおり、勾配はそこそこ急です
水の抵抗は水深が浅いこともあり強くは気になりませんが、雨天増水の場合は注意してください

 

川底の岩盤は角が尖っている部分もあります
また、くぼみとなって深くなっているところもあり、足元をよく見ないではまり、そのまま転倒したり足首を捻挫したりという方がこの日もちらほらといらっしゃいました

 

一歩一歩安全に登っていきますと、やがて『一ノ滝』にたどり着きます
(現在は、一ノ滝よりも上流側は立ち入り規制区域です)

 

一ノ滝上部

 

カムイワッカ湯の滝 『一ノ滝』

 

『一ノ滝』から下流側を臨む

靄がかかって見えるのは、カムイワッカ川の温度による湯気です

 

橋の上から、カムイワッカ川下流方向・オホーツク海

 

カムイワッカ湯の滝へ向かう注意点と準備

カムイワッカ湯の滝では毎年滑落事故が発生しています!
全国的に有名になった“カムイワッカ湯の滝”は、シーズン中は多くの人でにぎわいます。流れ落ちるお湯の川を登っていくのは気持ちのよいものです。しかし、ここは自然のままの川であり安全や快適さを求める設備や整備は一切おこなっていません。
登山に「沢登り」というジャンルがありますが、“カムイワッカ湯の滝”を登っていくには、沢登りの初歩の知識と技術と同じものが必要です。

  • 滑りやすい川の中を歩く場所です
  • 転んだときのためにも、両手には何も持たないで下さい
  • 一の滝より上流へは登らないで下さい
  • ロープがかけられていても絶対に使わないで下さい※1

※1 前述のとおりカムイワッカ川には登りやすくするような設備や整備は一切おこなっていませんが、滝に工事用ロープなどをかけていく人がいます。これらのロープはお湯の成分などで腐食し、またいいかげんに結び付けられているものもあり危険です。自然保護監視員などが発見次第撤去していますので、このようなロープは使わないでください。
※ 携帯電話は沢の中からは通じない場所です 救急車は要請してから30分以上かかる場所です

(出典:知床斜里町観光協会)

 

履物

上記の注意点にもある通り、カムイワッカ湯の滝を登るのは「沢登り」相当です。

本来的に履物は「登山靴」または「トレッキングシューズ」であることが、もっとも安全だといえます。

水流があり、かつ、温泉成分を含んでいるので滑りやすく、また、勾配があり、岩盤は窪みや尖っているところもあるので、歩きにくいです。登りは自然に前傾姿勢となりグリップしやすいですが、降りは足の付き方、体の重心の位置など慎重さが求められますので、それらを考慮の上、登ることが必要となります。

登山靴やトレッキングシューズの準備がない場合には、次の方法をおすすめします。

 

■ 歩きなれたスニーカー
靴底はある程度凹凸のあるものの方が岩盤に食いつきやすいです
私もここではこのパターンです。水の中に入りますから、帰りに履き替える靴やサンダルは別に用意しましょう

 

■ 靴下
スニーカーもないよ!という時は、「靴下」がおすすめ
知床自然センターの売店にも『カムイワッカ湯の滝を登る用靴下』的に、販売しています
足の裏に直に凹凸を感じることができるので、しっかりと足を踏み込みながら足場を確保して登ります
もちろん、靴に比べれば怪我のリスクは高くなるので念の為

左のお二人は、靴下派の方ですね

 

やめたほうがいい 履物

✗長靴
想定外に滑ります。登山靴などと違い足首の自由がききずらく歩きにくいです。また、水流の抵抗を強く感じます

✗裸足
論外
確かに裸足で登っていらっしゃる方もいますし、意外にすべりずらいのも事実です。が、足を切るとか、爪をやってしまうとか怪我の恐れが非常に高いですからおやめください

 

サロモンのこのトレッキングシューズのシリーズを私は愛用しています。本格的な夏山登山もこなせますし、写真撮影で歩き回るのに重宝しています。軽くて履きやすく、ゴアテックスの防水仕様なのでおすすめです。レディースもあり、雪道もいけるので1足あると何かと便利かもしれません。

※カムイワッカ湯の滝を流れる温泉質は、酸性が非常に強い硫黄泉です。肌の弱い方は、トラブルとなることがありますのでご注意ください

 

関連リンク

カムイワッカ湯の滝|知床自然センター公式サイト
カムイワッカ湯の滝|知床自然センター公式サイト

知床財団が管理運営している知床自然センターの「カムイワッカ湯の滝」ページです。

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