北海道ごはん

そば処 らいうん <斜里町来運> 蕎麦 →旅行者は狙って行かないとなかなか食べられません

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お噂はかねがね…

自称そばキチ* の私。

かねてより、その名声は耳にしていた「そば処 らいうん」さん。

数年来、行きたい食べたいと思っていたものの、なにしろタイミングが合いませんのです。思いは膨らむばかりの、一日千秋。

 

 

お盆を過ぎると秋になってしまう北海道

とにかく夏の短い北海道。半年に及ぶ冬などとよく言いますが、実際のところは雪と寒さに閉ざされる半年+1ヵ月あるかないかの夏+ほとんど冬みたいな春と秋+本来的な意味での3週間ずつくらいの春と秋、で構成されているような感じと道産子の私は思います。ゴールデンウイークの頃に桜が咲いて、春だなぁ、とは思えないという。朝晩ストーブ焚いてますし。紅葉だ〜行くぞ〜と喜んで、朝窓から外を見ると山真っ白!みたいな。住んでいた頃の記憶はこんな…。

そんな夏を感じる期間がとても短い北海道のお盆過ぎ、秋の気配が近づいているどころか、すでに背後霊状態のお天候の2017年8月22日、その日はやって来たのです。

北海道東半分の取材のため、旭川空港から北見市を経由して知床半島を目指していた2日目の午前11時過ぎお昼ごはんはどうしようかな〜と考えていると、「斜里にすごく評価の高お蕎麦屋さんあるの知ってる?」と天の声ならぬ助手席の声。さらに「あ、今日やってる!」。

私「おうおうおう!」(アザラシかセイウチか)

予定と約束と時間にとても厳しい私たちは、後先など一切考えず、一路、斜里町来運に向かうのでした。

 

 

国道を左折して…どこだどこだ(笑)

地図を頼りに大きく左右に蛇行している広域農道的な道を進みます。進みますがなかなかたどり着かない。どこだどこだ?

探して向かっているときはとても長く感じるのに、帰り道は短い法則発動。

「あ、看板!」

着きました(笑)

 

 

げげげっ!暖簾があああ〜!

走ってきた道路を折れて敷地に入って150メートルほど、農家の向かいに建つそれらしいプレハブを発見。

おうおうおう!(アザラシ大興奮)

釧路ナンバーのレンタカーが1台とまっています。

車を降りて、いざ出陣!

「む。暖簾ない。」

「あ゛。」

芸を忘れて固まるアザラシ2匹。

定休日が月・水・金できょうは火曜日、しかも時間はお昼ちょっと前。超ぉぉぉぉぉ絶妙のタイミングだと思ったのに( ;∀;)

「仕方ない。せめて写真だけでも撮ろう。」そういいつつ、窓から厨房を覗き込み、裏側に回って別の窓から除き込みと明らかに不審者全開のアザラシA。

 

 

もりそばでよかったら、ふたりぶん、できるよ?

ガラスの引き戸越しに見えるカップル客(死語)を恨めしそうに見つめながら、外観を撮影するアザラシ2匹。

すると、引き戸がガラガラ。

体格のいい優しそうなおじさんがぬぅっと上半身を出して、

「もりそばでよかったら、ふたりぶん、できるよ?食べていくかい?」

オウオウオウ! > ヽ|・∀・|ノヽ|・∀・|ノ  < オウオウオウ!

 

 

一生懸命、中覗いてるからさぁ(笑)

「ちょうどそばが終わっちゃってね、閉めたところだったんだけど、一生懸命、中覗いてるからさぁ(笑)。2人前に少し足りないけど、いいかい?」と、優しい笑顔のご主人。

オウオウオウ! > ヽ|・∀・|ノヽ|・∀・|ノ  < オウオウオウ! (心の声)

「すいません、終わりなのに、ありがとうございます。とてもうれしいです。」過去に類を見ないレベルで恐縮。ほんとうにうれしい。

店内を見回すことで、まったく落ち着かないアザラシ2匹。

カップル帰る。お幸せに〜。すでに心は北海道の大地のように広い。

 

 

おいしい…おいしい…(感想は個人の意見です)

興奮しすぎて、こんな見切れた写真しかないという…

らいうんのご主人は、名人として名高い翁達磨 高橋邦弘氏の書籍や映像などで独学でそば打ちを学ばれたそうです。店内には、高橋氏の色紙が飾られています。

 

そば粉:斜里産キタワセソバ

製 粉:自家製粉

割 合:9割

お 水:斜里岳の伏流水 来運の水

製 法:手打ち・手切り

つ ゆ:未確認

 

▽印象(個人の感想なので雰囲気だけ…)

お蕎麦は艶がありみずみずしい見た目。水量調整が巧みなためと思われるコシは、歯ごたえや食感はしっかりしているのに、喉ごしの滑り、柔らかさが絶妙。香りの立ちもよい。

つゆは甘みを絞り、やや辛。鰹のほのかな風味。熟成した上がえしに、生かえしを合わせたような印象。気持ち重厚な味がしっかりとしたそばと合わさって感じる味と風味は格別で、とてもおいしいおそば。

 

店内の様子

 

割り箸をしげしげと見ていたら、「なんか一生懸命見てるからあげる(にこにこ)。」と新しいものを2膳くださいました。ほんとうに人柄のいいご主人です。

 

お店に置かれていたファイルから

 

 

そば処 らいうん

所在地:北海道斜里郡斜里町来運7

電 話:090-2694-3608

営業日:夏期(4/1〜11/30)火・木・土・日

    冬期(12/1〜3/31)火・水・木・土・日

時 間:夏期冬期問わず 午前11時30分〜14時 ※売り切れ次第終了

定休日:夏期(4/1〜11/30)月・水・金

    冬期(12/1〜3/31)月・金

 

 

交通・アクセス

駐車スペースがありますので、自家用車・レンタカーで行かれるのが最良です。

最寄駅はJR釧網本線・中斜里駅ですが、駅から利用可能な公共交通機関はありません。また、同駅前からタクシーを利用することも事実上不可能です(周辺を流しているタクシーも皆無に等しいと思います)。

タクシーを使うのであればJR釧網本線・知床斜里駅周辺からお乗りになるのがよろしいかと思います。らんうんさんまでは、およそ9km、所要時間21分、料金目安は2,670円〜3,000円(片道)です。食べている間はタクシーに待っていてもらい、復路も同じ車で送っていただくのが賢明だと思います。

参考:株式会社斜里ハイヤー 0152-23-2100 北海道斜里郡斜里町青葉町27

斜里・知床方面は世界遺産登録後、観光客の方も多く、レンタカーの利用がスムーズです。

車の運転が難しい場合は、貸切の観光タクシーなどを利用される方が他の観光場所もあわせて巡ることができて利便性が高いと思います。タクシー会社・個人タクシーで、周辺観光に特化した営業品目をもつ観光タクシーがあります。ルートや利用時間などで料金体系があり、見積もりや事前相談を受けているところがほとんどですので、Googleなどで検索してお問い合わせの上、予約等されることをおすすめします。

 

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【蛇足です】*キチ いわゆる差別用語・放送禁止用語です。キチガイ(気違い・気狂い)が短くなった言葉。現代において使うことを避けるべき用語のひとつですが、自らを表現してのことでもありあえて使いました。というのも、昭和48年から10年間、週刊少年マガジンで連載された矢口高雄先生の大人気漫画「釣りキチ三平」という作品がありました。この作品名にある「キチ」が一時期言葉狩りの対象となり、公には別の理由とされていますが連載を終了し、以後、矢口先生は同作の執筆を封印されてしまう事態となりました(2000年代に入りファンの熱望などのきっかけがあり、平成版・釣りキチ三平として再始動)。アメリカではpolitical correctnessと呼ばれる言い換えが一般化していますが、日本も同様。他者を侮蔑的に差別する意図をもって使われるこれらの言葉は避けられなければなりません。しかし、そのような意図がなく、何らかの作品や自らを称する言葉として用いた場合に言葉を狩ることがどこまで許されるのか。もちろん、見解や考えはひとそれぞれです。ただ、昨今、発言者や創作者が意図しないところで、「差別」が独り歩きしてしまっているように感じます。それがグローバル・スタンダードだと言われてしまうとそれまですけど、日本のおおらかさのようなものが少し失われつつあることに寂しい想いがあります。(政治家さんやらある分野・組織において強い権力を有しているであろう方々のおかしな失言は除く)これでコラム書けるなとこっそりメモするそばキチライター

 

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