北海道ごはん

『北海道のうに』まとめ → 漁期は産地ごとに数ヶ月ずつでほぼ通年 中でも最盛期は6月〜8月

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ウニ

ウニは、ウニ網に属する棘皮動物の総称で、深海の海底から浅瀬の磯まで広範囲に生息し、世界でおよそ870種類が確認されています。主には海藻を食べ、デトリタスを食べるものもいます。

北洋では多産するウニによって、昆布などの海藻類が生育できず海藻群落の消失を招くこともあり、積極的な駆除が行われている国や地域もあります。

近年、ウニの寿命は200歳に至ることもあることが研究で判明し、生殖能力も100歳を超えても10歳のウニと変わらないという調査結果も発表されています。

 

日本の三大珍味

日本では、カラスミ(ボラの卵巣の塩漬け)、このわた(なまこの腸の塩辛)と並び、ウニ(塩ウニ)は三大珍味のひとつとされています。

日本で食用とされているウニには主要4種類とされ、それぞれ、キタムラサキウニ、ムラサキウニ、バフンウニ、エゾバフンウニと呼ばれます。

現在、国内の最も主要な産地は北海道とされ、中でも積丹、利尻島、礼文島が特に有名です。

 

 

北海道のうに

北海道で水揚げされるウニは、エゾバフンウニ・キタムラサキウニ・バフンウニ・ムラサキウニの4つで、四方を海に囲まれる北海道のほぼすべての沿岸で生育しますが、地域によって棲息する種類が異なります。

国内のウニ生産量のおよそ半分を占める北海道では、水産試験場や水産指導所がウニの年齢や稚ウニの状況、全体の生息数やエサとなる海藻の分布などを研究・調査しています。

ウニは漁獲しやすいこともあり、資源の減少率が非常に大きいとされ、1漁期あたりで70%〜90%に達するともいわれます。このため北海道では厳格な資源保護の取り組みが行われており、北海道海面漁業調整規則により、漁は生殖巣の身の発育状況に合わせて行うとともに、産卵期間を保護するため禁漁期間が定められています。さらに、漁獲サイズ規制、漁場・漁獲量の規制と管理、操業日誌での漁業実態の記録の義務付けなどが行われています。

 

絶えない密漁への対策と養殖漁業

北海道に限らず、全国各地で漁業権のない者による密漁の被害は跡を絶ちません。

道内では、近年において富裕層の増えた中国に向けた黒なまこや、資源量の低下が深刻化している鮭のイクラ(身は捨て置き、イクラのみ取り出す。資源保護のために稚魚の放流を行う人工孵化施設で、親魚を盗む犯行も多発)、あわびをはじめ、ウニも密漁によって大きな被害を受けています。密猟者は、生育に大切な産卵期などの時期にはお構いなく根こそぎ盗み取ってしまうため、北海道庁を中心に、警察・海上保安庁・各漁業協同組合が夜間見回り等の対策を行っていますが、かけられる動員数にも限りがあるため、抜本的な対策に至っていないのが実情です。密漁の横行は、資源の枯渇を招き、漁業関係者の生活を困窮させるばかりではなく、最終的に一般消費者が口にできないという事態を引き起こしてしまいます。

密漁を見かけたら、密漁かもしれないと思ったら、とにかくすぐに110番!

 

ウニの養殖

ウニは生体も含めて未だ解明されていない部分の多い動物です。

近年、北海道では深刻な磯焼けが発生している地域があり、昆布などの海藻類が生えてこない状況が起こっています。磯焼けの原因は、実はウニの過剰な生育にあり、年を追う毎に上昇する海水温のために、厳冬期でもウニの活動が活性されたままとなり昆布が生育する前の芽をウニが食べてしまうのです。

本来であればウニは、海水温が下がる冬の間は昆布を食べず、一定期間静かな半冬眠状態になります。ところが、海水温の上昇傾向によって休むことなく食べてしまう状況が生まれているのです。

そこでここ数年、夏の漁期を終えたあとの9月、産卵を終え身がないため商品価値がなく、過剰となっている分のウニをとり、養殖を試みる取り組みが行われています。後志地区水産技術普及指導所の調査・試験で養殖が可能だということがわかり、神恵内村と岩内町がこのウニの養殖に着手しています。

北海道では他に道東の浜中町で、エゾバフンウニの養殖を先んじて行っています。

最近は北海道以外でも、漁業者の厄介者とされるムラサキウニをキャベツで育てる実証試験などさまざまな養殖への取組が行われています。

 

 

北海道のうにの漁場と漁期

1月中旬〜6月 羅臼

3月下旬〜5月 襟裳

4月〜6月 礼文島・雄武

6月〜8月 利尻島・礼文島・積丹・岩内・小樽(5月下旬から)

5月〜7月 枝幸

7月〜8月 奥尻島

9月末〜11月 松前

11月〜5月 松前

※4種類のうにで漁期設定が異なることがあるため、同一地域でも期間が違う場合がある

北海道ではこのようにほぼ一年を通じてどこかの漁場でウニ漁が行われていますが、中でも最高級とされるのが6月から8月に時期を迎える日本海側のエリアです。なお、積丹方面は古平・余別・美国・日司で、漁期が異なる場合があります。

 

エリア別 主に漁獲されるうに

利尻島・礼文島 ムラサキウニ、バフンウニ

天売島・焼尻島 キタムラサキウニ・エゾバフンウニ

積丹 ムラサキウニ・バフンウニ

岩内 キタムラサキウニ・バフンウニ

奥尻島 キタムラサキウニ

松前 キタムラサキウニ

羅臼 バフンウニ

 

 

現地でうにを食べられるタイミング

資源保護のために厳格な資源保護が行われていることは前述の通りですが、さらに漁業組合や地域ごとに規則を定めているところもあります。

例えば、積丹うに浅海部会日司地区うに漁操業規則では、

ウニ漁解禁期間:2018年は、6月10日〜8月31日

漁期中のウニ漁は40回まで

ウニ漁の操業時間は早朝の1操業で3時間以内

資源保護のため、漁獲は2カゴまで

漁期終了後は、放流事業、うに移植事業を行うこと

などが定められており、このような決めごとはそれぞれに存在しています。

 

当日の天気より 前日までの天気

ウニ漁は、漁師さんが小舟に乗って、覗き眼鏡で海中を見ながら、同時に舵を操作し(足などで行う)、長い棒の先に付いたタモ(小型の網)や鈎でひとつひとつ丁寧に捕獲します。

したがって、海底にいるウニが視認できないと、捕りようがないのです。

つまり、雨などで海中が濁ってしまっている間は漁ができません。

全国的に著名な積丹などは、ウニ漁解禁中には大変多くの観光客の方々が訪れます。漁獲制限もありますからふんだんに提供されているわけではありませんし、悪天候で漁ができないこともあるわけです。

そこで、うにを食べられるタイミング

当日の天気より、前日までの天気

当日は雨でも前日まで晴れなら、早朝の漁には出漁している可能性が大きい

当日が雨だからとあきらめるのは少し早いです。前日までの天候を調べましょう。

もちろん、数日に渡って荒天が続いているときは海中が落ち着くまで時間がかかりますし、できるだけ訪問前にめぼしいお店に確認されることをおすすめします。

それではみなさま、良い「うにライフ」を〜♪

 

※本記事は、取材などで新たな情報が得られた場合に、順次加筆・更新を行います。

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