今季一番の冷え込み
冬型の気圧配置の影響で日本列島は1月10日早朝、各地でこの冬一番の冷え込みとなった。
気象庁によると、長野県上田市の菅平高原で氷点下23.9度を記録。東京都心部でも氷点下1.2度を観測し、今季の最低気温を更新した。
他に気温が低かった主な地域は、岐阜県高山市の氷点下20.3度、栃木県日光市の氷点下15.7度、福島県檜枝岐村の氷点下13.7度など。
第1管区海上保安本部 流氷を観測
第1管区海上保安本部(北海道小樽市)は10日、今冬初めての航空機によるオホーツク海の海氷観測を行い、流氷が北海道網走市から北に110キロまで南下していることを確認した。
機内では観測員2人が左右に分かれ、海面に広がる流氷を約2時間にわたり観測。GPSや方位磁石を使って位置を確認しながら、船の航行の判断材料となる氷の種類や分布を素早く地図に書き込んだり、流氷の写真を撮影したりしていた。
この日は高度約200メートルから、紋別沖のオホーツク海に広がる流氷を調べた。流氷の大きな固まりはまだ見られず、直径2~20メートルほどの「板氷」が最も多く観測された。
南下の時期は例年より5日早く、昨年より4日遅いペースで、同本部海洋情報部によると、1月に入り流氷が大きく南下したという。
観測した結果は、船舶の航行などに利用される。今年は4月中旬ごろまでに、計15回の航空機観測を予定している。
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流氷と海氷の違い 北海道のオホーツク海岸は世界で最も低緯度の流氷観測地点
気象用語としての海氷と流氷 一般に「海氷」と「流氷」は、厳密に区別されていない。 また、日本では海にある氷について「流氷」と表現することが慣例的にみられる。 気象用語としては、下表また後 ...
第1管区海上保安本部
主に北海道地方のオホーツク海、ならびに北海道、北方領土を管轄範囲とする、海上保安庁の管区海上保安本部の一つである。
略称は一管(一管本部と称呼することもある)、英語表記は1st Regional Coast Guard Headquarters。本部は北海道小樽市港町にあり、下部組織として8つの海上保安部、8つの海上保安署・分室、航空基地3カ所を有する。
ロシアとの間に広大な国境海域があり、ロシア国境警備隊による漁船の拿捕・銃撃が頻発していることから、特に、宗谷海峡や北方領土周辺海域では、常に警備体制を敷いている。
その一方で、ロシア政府との協力関係も維持しており、サハリン油田開発における海洋汚染防除・麻薬や拳銃密輸の水際阻止等で協力している。また、北海道周辺海域は世界的な好漁場であるため、中国や韓国の漁船が進出し、排他的経済水域内の操業や日本が定めた禁漁期に操業するなどのトラブルが多発している。その監視・取り締まり業務、沿岸海域の密漁監視にも力を入れている。
その他、冬期間の流氷監視及び砕氷船による航路啓開、函館航空基地所属ヘリによる奥尻島のヘリコプター救急、津軽海峡や泊発電所周辺海域における警備業務、北海道周辺(特に北太平洋)の広大な沖合海域におけるSAR協定に基づく捜索・救難業務等も、第一管区の大きな仕事である。
隷下組織
小樽海上保安部(北海道小樽市)
函館海上保安部(北海道函館市)
江差海上保安署(北海道檜山郡江差町)
瀬棚海上保安署(北海道久遠郡せたな町)
室蘭海上保安部(北海道室蘭市)
苫小牧海上保安署(北海道苫小牧市)
浦河海上保安署(北海道浦河郡浦河町)
釧路海上保安部(北海道釧路市)
広尾海上保安署(北海道広尾郡広尾町)
留萌海上保安部(北海道留萌市)
稚内海上保安部(北海道稚内市)
紋別海上保安部(北海道紋別市)
網走海上保安署(北海道網走市)
根室海上保安部(北海道根室市)
花咲分室(北海道根室市)
羅臼海上保安署(北海道目梨郡羅臼町)
千歳航空基地(北海道千歳市)
函館航空基地(北海道函館市)
釧路航空基地(北海道釧路市)
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