気象予報

2月から4月の天気 全国的に気温の高い傾向続く。気象庁3か月予報を発表

2月から4月の天気 全国的に気温の高い傾向続く。気象庁3か月予報を発表

気象庁は1月23日(火)、2024年3月から5月の3か月間の天候予想(季節予報・3か月)を発表しました。

⏩️3月から5月の天気「気温は平年並みか高い」気象庁3か月予報(2024年)

2024年2月から4月の天気 気象庁3か月予報

期間の前半は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響が残ることと、エルニーニョ現象の影響により、上空の偏西風は中国大陸付近では南に、日本付近では北に蛇行して流れやすく、この偏西風の蛇行の影響などで、日本付近では冬型の気圧配置が平年より弱く、東・西日本や沖縄・奄美では寒気の影響を受けにくい見通し。

アリューシャン低気圧が一時的に発達し、北日本では影響を受ける時期があり、東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美では、低気圧などの影響を受けやすい予想。

 

予報のポイント

  • 向こう3か月の気温は、寒気の影響が弱いため、北日本では平年並か高く、東・西日本と沖縄・奄美では高いでしょう。
  • 向こう3か月の降水量は、低気圧などの影響を受けやすいため、東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美で平年並か多いでしょう。

 

2024年2月から4月の3か月季節予報

全国 3か月予報(02月~04月)
2024年01月23日14時00分 気象庁 発表
02月~04月 気温 平均気温は、北日本で平年並または高い確率ともに40%、東・西日本で高い確率50%、沖縄・奄美で高い確率60%です。
降水量 降水量は、東日本太平洋側と西日本と沖縄・奄美で平年並または多い確率ともに40%です。
02月 天候 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多いでしょう。東日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。西日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多いでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東・西日本太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
気温 気温は、北日本で平年並または高い確率ともに40%、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%です。
降水量 降水量は、東日本太平洋側と西日本と沖縄・奄美で平年並または多い確率ともに40%です。
03月 天候 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。東・西日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東日本太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。西日本太平洋側では、天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
気温 気温は、東日本で平年並または高い確率ともに40%、西日本と沖縄・奄美で高い確率50%です。
降水量 降水量は、西日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並または多い確率ともに40%です。
04月 天候 北・東日本日本海側と沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わるでしょう。北・東日本太平洋側と西日本では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%です。

 

2月から4月3か月の平均気温・降水量・降雪量

  平均気温(3か月) 降水量(3か月) 降雪量(3か月)
北日本 日本海側
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
予報しません
東日本 日本海側
低20 並30 高50
高い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
予報しません
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
予報しません
西日本 日本海側
低20 並30 高50
高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
予報しません
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
予報しません
沖縄・奄美
低10 並30 高60
高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
予報しません
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 降水量画像 降雪量画像

季節予報は、予測の確からしさに応じて、気温や降水量などを「低い(少ない)、平年並、高い(多い)」となる確率で表しています。
「平年並」がどの程度の値になるのかについては、参考資料(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/sankou/zenpan3.html)をご覧ください。
文章による解説については、確率の大きさに応じた言葉で表現しています。詳しくは本資料末尾の「参考(確率予報の解説)」をご覧ください。

 

予想される海洋と大気の特徴

  • 期間を通して地球温暖化の影響などにより、全球で大気全体の温度が高いでしょう。
  • 期間の前半は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響が残ることと、エルニーニョ現象の影響により、積乱雲の発生はインド洋熱帯域の西部で多く、東部からフィリピン付近にかけて少なく、日付変更線付近で多いでしょう。このため、上空の偏西風は中国大陸付近では南に、日本付近では北に蛇行して流れやすいでしょう。
  • 偏西風の蛇行の影響などで、日本付近では冬型の気圧配置が平年より弱く、東・西日本や沖縄・奄美では寒気の影響を受けにくいでしょう。
  • アリューシャン低気圧が一時的に発達し、北日本では影響を受ける時期があるでしょう。
  • 東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美では、低気圧などの影響を受けやすいでしょう。
地上気圧
数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴

 

月別の天候

2024年2月

  • 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多いでしょう。
  • 東日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。
  • 西日本日本海側では、低気圧などの影響を受けやすいため、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多いでしょう。
  • 北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
  • 東・西日本太平洋側では、低気圧などの影響を受けやすいため、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

2024年3月

  • 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。
  • 東・西日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
  • 東日本太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
  • 西日本太平洋側では、天気は数日の周期で変わりますが、低気圧などの影響を受けやすいため、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

2024年4月

  • 北・東日本日本海側と沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 北・東日本太平洋側と西日本では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

 

月別の平均気温

  平均気温 02月 平均気温 03月 平均気温 04月
北日本
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
東日本
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
西日本
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
沖縄・奄美
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 気温画像 気温画像

 

月別の降水量

  降水量 02月 降水量 03月 降水量 04月
北日本 日本海側
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
西日本 日本海側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
沖縄・奄美
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 降水量画像 降水量画像 降水量画像

 

2024年1月20日までの天候経過

  • 冬型の気圧配置が長続きせず寒気の影響が弱かったため、全国的に気温が平年より高くなりました。また、北・東・西日本日本海側では日照時間が平年より多くなりました。
  • 高気圧に覆われやすく、低気圧や前線の影響が弱かったため、ほぼ全国的に降水量が平年より少なくなりました。また、北・西日本太平洋側と沖縄・奄美では日照時間が平年より多くなりました。
  • その中で、一時的に冬型の気圧配置が強まり、北日本日本海側では降水量が平年より多くなりました。7日から8日にかけてと15日から16日にかけては、北海道を中心に北・東日本日本海側で大雪となった所がありました。
  • 20日は低気圧や前線の影響で東日本太平洋側では降水量が多くなった所がありました。
気温降水量日照時間図

 

参考

確率予報の解説(ここでは確率予報を次のような言葉で解説しています)
出現確率(低い(少ない):平年並:高い(多い)) 解説
高い(多い)確率が50%以上 高い(多い)見込み
(20:40:40) 平年並か高い(多い)見込み
平年並の確率が50%以上 平年並の見込み
(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40) ほぼ平年並の見込み
(40:40:20) 平年並か低い(少ない)見込み
低い(少ない)確率が50%以上 低い(少ない)見込み

 

 

  • この記事を書いた人

UPWeather

-気象予報