女優 江波杏子さん 死去
平成30年(2018)11月2日、女優・江波杏子さんの所属事務所であるアルファエージェンシーが公式サイトで発表。
悲しいお知らせです。
去る10月27日(土)21時6分江波杏子が急逝致しました。
26日(金)に体調不良(呼吸の状態が悪化)を訴え、14時に都内の病院に緊急入院致しましたが、回復することなく翌27日(土)夜に息をひきとりました。
あまりに突然の出来事に言葉もありません。
死因は、肺気腫(慢性閉塞性肺疾患)の急性増悪と診断されております。
肺気腫は長年患っておりましたが、日常生活には差し障りなく女優業に励んでおりました。
現に10月22日(月)まで、NHKのラジオドラマの収録をしておりましたし、11月以降から来年にかけて、いくつかのドラマのオファーにもお引き受けすべく、私共スタッフとミーティングも重ねておりました。
葬儀につきましては、密葬、そして、密葬後に、皆様に報告をしてほしいという故人の遺志に従いました。皆様にご報告が遅れましたご無礼お許し下さい。
江波杏子は私たちに別れを告げましたが、数々の映画、ドラマの中に生き続けています。
皆様のお心の裡、記憶の中にも生き続けてくださることを祈っております。
平成30年11月2日
株式会社アルファエージェンシー スタッフ一同
(出典:アルファエージェンシー公式)
今後放送予定のドラマ
◆「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」
11月10日(土) NHKBSプレミアム 22:00より放送
◆「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 猫を抱いた死体」
11月16日(金) フジテレビ 19:57より放送
◆「FMシアター 罵詈雑言忠臣蔵」(ラジオドラマ)
12月8日(土) NHKFM 22:00より放送
◆「小吉の女房」
2019年1月11日(金) NHKBSプレミアム 20:00より放送(全8回)
江波杏子
本名・野平 香純(のひら かすみ)。
1942年10月15日生まれ。東京都渋谷区千駄ヶ谷出身。アルファエージェンシー所属。
曾祖父は、最後に沖田総司を匿った植木職人の柴田平五郎。母・江波和子は戦前に東宝で活躍した映画女優。子供の頃はシャイで自意識が強く、本ばかり読んでいた子だったという。
小学生の頃にキャロル・リード監督の『落ちた偶像』を観たのがきっかけで、本人曰く「現実逃避的に」女優になろうと思ったことや、また幼い頃に亡くなった母の仕事を継ぎたい一心で中学生の頃から女優を志し、1959年に大映に入社。ニューフェイスのオーディション時、まだ16歳の宝仙学園高等学校在学中の高校生だった彼女は年齢を1歳上にサバを読み、母親が女優だったことは言わなかった。
1960年、『明日から大人だ』でデビュー。芸名は、母親の芸名と室生犀星の新聞連載小説『杏っ子』に由来している。
長く助演が続いたが、負傷した若尾文子に代わり主演した1966年の『女の賭場』で出演本数58本目にして初の主役の座を獲得。女賭博師ぶりがうまくハマり、「昇り竜のお銀」として親しまれた(1971年の『新女賭博師・壺ぐれ肌』まで、全17本が制作された)。新幹線の中でヤクザに「姐さん、きょう西成(釜ヶ崎)で賭場が開いてます」と言われたほどの当たり役となった[3]。
大映倒産後の1973年、『津軽じょんがら節』に主演してキネマ旬報主演女優賞を獲得。
B89・W57・H90(1969年当時)という豊満な肢体の持ち主だったことから、新鋭写真家達の人気の的となり1960年代から1970年代にかけてはモデルとしてヌードも披露し、グラビアでも活躍していた。
2018年10月26日に体調不良を訴え、東京都内の病院に入院。翌27日21時6分、肺気腫の急性増悪のため、同所で死去。76歳没。
(出典:Wikipedia)
近年の出演作品
映画作品
- 悲しい色やねん(1988年、東映) - 関部守
- 利休(1989年、松竹) - ちか
- 豪姫(1992年、松竹) - とわ
- ナースコール(1993年、東宝) - 小笠原松子
- 集団左遷(1994年、東映) - 高杉文世
- 白痴(1999年、松竹) - 仕立屋の妻
- 極道の妻たち 地獄の道づれ(2001年、東映ビデオ) - 柿田リュウ
- KT(2002年、シネカノン) - 金甲寿の母
- 姐御(2003年、東映ビデオ) - 磯島順子
- 1980(2003年)
- 大奥(2006年、東映) - 菊緒
- 吉祥天女(2007年) - 叶あき
- ごくせん THE MOVIE(2009年、東宝) - 赤城遼子
- 食堂かたつむり(2010年、東宝) - お妾さん
- 僕たちのプレイボール(2010年、ゴー・シネマ) - 野村春子
- 行きずりの街(2010年、東映)
- 相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜(2010年、東映) - 李華来
- 桜、ふたたびの加奈子(2013年、ショウゲート) - 富永松代
- 地獄でなぜ悪い(2013年、キングレコード / ティ・ジョイ) - モギリの大谷さん
- ぶどうのなみだ(2014年10月11日、アスミック・エース) - エリカの母親
- 娼年(2018年4月6日、ファントム・フィルム)
テレビドラマ
- おみやさん 第6シリーズ 最終回(後編)「22年間息子を待ち続けた母!!手作り餃子に秘められた涙の過去」(2009年、EX / 東映) - 勝村チヨ
- 任侠ヘルパー(2009年、CX) - 長岡孝江
- オトコマエ!2 第3話「おかげさま」(2009年、NHK) - 円恵
- 不毛地帯(2009年、CX)
- 特上カバチ!! 第9話「サギ師があなたを狙ってる」(2010年、TBS) - 大河内麻紀
- 大仏開眼(2010年、NHK)-藤原宮子
- 離婚同居 (2010年6月、NHK) - 小中徹子
- ハンチョウ〜神南署安積班〜 第3シリーズ 第8話 (2010年8月、TBS) - 西条澄子
- 冬のサクラ(2011年、TBS) - 石川章子
- 金曜プレステージ / 私立探偵・下澤唯(2011年7月22日、CX) - 川崎多美子
- 松本清張ドラマスペシャル 砂の器 第二夜(2011年9月11日、テレビ朝日 / 東映) - お妙
- 桜蘭高校ホスト部 第9話-最終話 (2011年9月16日 - 9月30日、TBS) - 須王静江
- 塚原卜伝(2011年10月 - 11月、NHK BSプレミアム) - 物忌・龍子
- 連続テレビ小説 カーネーション(2012年、NHK) - 桜井奈津(晩年)
- Answer〜警視庁検証捜査官 第2話(2012年4月25日、テレビ朝日 / 東映) - 松井洋子
- 37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜 第4話(2012年5月1日、KTV) - 羽山早苗
- 宮部みゆき・4週連続“極上”ミステリー 第1夜 理由 (2012年5月7日、TBS) - 石田キヌ江
- いつか陽のあたる場所で(2013年1月 - 3月、NHK) - 飯倉幸子
- 火怨・北の英雄 アテルイ伝(2013年1月 - 2月、NHK BSプレミアム) - 海浦
- 鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記- 第3話(2013年4月23日、CX) - 安永真知子
- 土曜ワイド劇場特別企画 / スペシャリスト(2013年5月18日、テレビ朝日) - 姉小路小枝
- ぴんとこな(2013年7月 - 9月、TBS) - 三田シズ
- あなたに似た誰か 第1話「カハタレバナ」(2013年8月13日、NHK BSプレミアム) - 武藤多恵
- ゴーストライター(2015年1月、フジテレビ) - 三波元子
- かぶき者 慶次(2015年4月 - 6月、NHK) - 前田美津
- 結婚式の前日に(2015年10月 - 12月、TBS) - 園田響子
- ドラマスペシャル / 検事の死命(2016年1月17日、テレビ朝日) - 本多篤子[6]
- わたしのウチにはなんにもない。(2016年2月 - 3月、NHK BSプレミアム) - ゆるりはつこ
- 土曜ワイド劇場 / ドクター彦次郎2(2016年10月1日、テレビ朝日) - 九条さよ
- 連続テレビ小説 べっぴんさん(2017年、NHK) - 大村すず
- ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜(2017年4月 - 6月、NHK) - バーバラ婦人
- 女の勲章(2017年4月15日・16日、フジテレビ) - キヨ
- 全力失踪(2017年9月 - 10月、NHK BSプレミアム) - 謎の老女
- 限界団地(2018年) ‐ 東加代子