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フレーバー付き電子タバコの販売を禁止へ 米FDA・CDCが調査

 

6人が死亡 CDCが警告

トランプ米政権は9月11日、ハーブの風味などフレーバーが付いた電子たばこの販売を禁止する方針を明らかにした。

米国では中高生など若者の間で電子たばこの吸引が急速に広がっており、フレーバーは若者をひきつけるためだとして問題視されていた。

トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで記者団に対して「電子たばこは非常に危険だ。人々が亡くなっており、われわれは強力な規制を導入する」と述べた。

ニコチンを含まないものが一般的な日本と違い、米国の電子たばこはニコチンを含む液体を専用の装置で加熱して蒸気を吸入する。

同月11日付の米ワシントン・ポスト紙によると、電子たばこの使用との関連が疑われる深刻な肺疾患による死者は全米で6人。

米疾病対策センター(CDC)によると、電子たばことの関連が疑われる肺疾患の患者は9月6日までで450人おり、多くが大麻に含まれる成分の入った液体を使っていたという。

CDCは肺疾患の詳しい原因を特定できていないとしているが、原因究明が行われている間は電子たばこの使用を控えるよう警告している。

 

全米の高校生の25%以上が電子タバコを使用

9月4日、アメリカのトランプ大統領が、ホワイトハウスでの会議においてフレーバー付き電子タバコの販売を全米で禁止するよう求める発言をしました。米国では先週、全国で450人以上が電子タバコの使用との関連が疑われる呼吸器疾患に罹患していることが発表されています。

会議では保健福祉省(HHS)長官のアレックス・アザー氏、食品医薬品局(FDA)コミッショナーのノーマン・シャープレス氏らが出席しており、10代の若者たちへフレーバー付き電子タバコ普及の問題を議論していました。またトランプ大統領の提案に対しては、もうすぐFDAがタバコ味以外の風味付き電子タバコを市場から取り除く方針をまとめる予定であることが述べられています。

米国の若年者タバコ消費調査機関National Youth Tobacco Surveyによると、2019年の高校生の1/4以上が電子タバコを使用しているとし、その多くがフルーツやミントといったフレーバーを好んでいるとのこと。アザー長官は「トランプ政権は子どもやその家族、学校、コミュニティに影響を与える若者の間に蔓延する電子タバコを市場から一掃する意向を明確化している」と述べました。

10代の電子タバコ使用に関して、先週には米国疾病管理予防センター(CDC)が、電子タバコ使用者の間で増加している呼吸器疾患の原因が判明するまでその使用を控えるよう警告を出していました。またミシガン州が州レベルでフレーバー付き電子タバコの販売を禁止することを決定したほか、FDAも電子タバコメーカーの電子タバコが「完全に安全」だとの根拠のない宣伝文句を使用したJUULに対して警告文を出しています

フレーバー付き電子タバコの販売を禁止することが、10代の電子タバコ使用を完全になくす結果につながるかはわかりません。一部には禁止すれば闇市場化するとの予測も聞かれます。

また、フレーバー付き電子タバコを愛用している大人にも販売禁止は影響します。FDAはまだトランプ大統領の提案を盛り込んだ計画を作り上げてはいないものの、コンプライアンスを得た商品については引き続き販売できる可能性も残されてはいます。

engadget日本版

 

日本でも規制となるか

トランプ米大統領は11日、香りや味の付いた蒸気を吸う電子たばこについて、ほぼ全ての販売を禁止する方針を表明した。

若者の間に急速に浸透し、使用との関連が疑われる死亡例が相次ぐなど社会問題化している。トランプ氏は「子供が被害を受けてはならない」と訴え、規制の必要性を強調した。

日本でも電子たばこは販売されている。米国で規制が広がれば、日本にも影響が出る可能性がある。

電子たばこは、風味の付いた液体を、電池を内蔵した専用器具で加熱し、発生した蒸気を吸い込む嗜好(しこう)品。

ガムやメンソール風味といった「フレーバーたばこ」の中にはニコチンを含まないものもあり、未成年者の間で流行している。

トランプ氏はアザー厚生長官らとホワイトハウスで会談。アザー氏は記者団に「(販売禁止へ)最終的な指針を数週間でまとめる」と説明した。たばこ風味を除く大半が対象となるという。

 

電子たばこから出る蒸気は無害ではない

電子たばこに、人を死に至らしめる危険性:米当局が調査を本格化

電子たばこを使用していた米国の男性が、呼吸器系の疾患を発症して死亡したことが明らかになった。電子たばことの関連性が確認されたか、もしくは疑われる肺疾患の患者は全米22州で193人に達しているといい、米当局は原因の究明に当たっている。

電子たばこを使用していたイリノイ州の男性が、呼吸器系の疾患を発症して死亡した──。そんな事実を、米疾病管理予防センター(CDC)が8月末に発表した。さらに電子たばことの関連性が確認されたか、もしくは疑われる肺疾患の患者は全米22州で193人に達しているという。

CDCは8月中旬から、食品医薬品局(FDA)および各州の保健当局と協力して原因の究明に当たっている。これはティーンエイジャーを含む若年層を中心に、呼吸困難や過度の疲労、体重の減少、胸部の痛みといった症例の報告が急増しているからだ。

193人の患者に共通しているのは、症状が始まる数カ月前から電子たばこを使用していたことで、ニコチンや大麻の有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれる製品を吸っていた人もいるという。患者の使っていた製品の銘柄などに統一性はなく、現段階では特定の成分が原因なのかは明らかになっていない。

CDCで喫煙と健康について研究しているブライアン・キングは、「電子たばこから出る蒸気が無害ではないことは知られています」と警告する。電子たばこのエアロゾルには鉛や発がん性のある化学物質の微粒子が含まれることが科学的に証明されており、CDCはこうした人体に害を及ぼす可能性のある物質のひとつが肺疾患を引き起こしたのかを調べている。

FDAのたばこ関連製品センターを率いるミッチ・ゼレールは、調査はまだ初期段階で、現在は各製品に含まれる化合物を特定しようとしているところだと話す。ゼレールは「それによって因果関係が必ずしも判明するわけではありませんが、パズルの重要なピースであることは確かです」と言う。

 

中高生の電子たばこ利用は10倍に

電子たばこが初めて登場したのは2007年のことだ。FDAはたばこ製品の管理権限をもつが、当時は電子たばこを規制する動きはなかった。一部のメーカーは、電子たばこは従来のたばこより健康のへの影響が少ない、または低リスクであるといった広告を打っていた。

FDAは通常は、こうした宣伝文句が不適切でないかを製品の発売前に調査することになっている。ただ、電子たばこに限っては実施されなかった。

電子たばこの新製品は、現在では発売前にFDAの認可を受ける必要がある。だが、すでに市販されているものに関しては、FDAへの承認申請期限が2022年まで先送りされている。一方で、若者を中心に電子たばこの人気は高まるばかりだ。2011年から2015年までに、中学校と高校での電子たばこの喫煙者は10倍に拡大した。

ここ数年は伸びは緩やかにはなっているが、それでも上昇傾向が続いていることには変わりない。CDCの最新調査によると、2017年から18年の1年間で、高校での電子たばこ使用者は75パーセント増えており、いまでは高校生の5人に1人は電子たばこを吸っているという。公衆衛生局長官のジェローム・アダムスは、10代の若者の間で電子たばこの使用が急増している現状を「エピデミック」とまで呼んでいる。

 

まだ解明されていないことも多い

電子たばこは比較的新しい発明で、製品としての研究は進んでいない。ニコチンの悪影響は証明されており、なかでも身体と脳の発達段階では特によくないこともわかっている。

しかし、ニコチン(含有量は製品によって異なる)、溶媒、フレーヴァーをつけるために用いられるさまざまな化学物質をまとめてエアロゾル化した場合に、人体にどのような影響を及ぼすのかは、まだ解明されていない。たばこの害を理解するまでに時間がかかったのと同じように、電子たばこの研究も簡単には進まないのだ。

一方、英国の公衆衛生庁の下部機関であるイングランド公衆衛生局は、電子たばこは通常のたばこと比べて安全性が95パーセント高いとの見解を示している。禁煙のための手段としては、ニコチンパッチやニコチンガムより効果が高いという研究結果もある。ただ、懸念される別の報告も徐々に出てきている。

具体的には、ニコチンを含まない電子たばこであっても血流に影響が生じるほか、喘息、肺気腫、脳卒中といった疾患のリスクが上がることが確認された。また、フレーヴァーなどに含まれる化学物質が不安定であることもわかっている。例えば、バターのような濃厚な風味をつけるための成分は、製造後しばらく時間が経つとほかの成分と化学反応を起こして有毒物質に変化してしまう。

さらに、製品そのものが新しいために、何十年といった単位で使用を続けた場合に何が起こるかは現段階では未知数だ。10代での使用により、年をとってから何らかの影響が出るのかもわからない。

電子たばこは過去10年以上にわたり、人々の健康に悪影響を与えてきた可能性がある。CDCが全国レヴェルでの調査に乗り出すのは今回が初めてだ。FDAは消費者に対し、電子たばこに関連する健康上の問題を抱えている場合は詳細を報告するよう呼びかけている

WIRED:2019.09.11 WED 08:00

 

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