気象・災害

千葉県で猛烈な雨 関東〜東北は厳重警戒

 

鉄道の運転見合わせや道路冠水などで多くの帰宅困難者

千葉市は、JRの各路線が大雨の影響で運転を見合わせていることから、市内の千葉駅と蘇我駅の近くの施設2か所を、帰宅できなくなった人の滞在場所として25日夕方から提供しています。

市が提供している施設は、JR千葉駅から近い千葉市中央区要町にある千葉市民会館と、JR蘇我駅から近い千葉市中央区今井1丁目にある蘇我コミュニティセンターです。

JRによりますと、午後6時半現在、総武本線や内房線、成田線など複数の路線が運転を見合わせていて、市は運転が再開するまで施設の提供を行う予定だということです。

 

京成千葉駅など千葉県内各地で冠水 半日で1カ月分の雨量

低気圧の影響で関東を中心に発達した雨雲がかかり、断続的に猛烈な雨が降った千葉県ではわずか半日で1か月分の雨が降る大雨となっていて、土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。関東では台風19号の豪雨による被災地でも洪水などの危険性が高まっているほか、激しい雨の範囲は東北にも広がる見込みで気象庁が警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、低気圧の影響で関東や東北の広い範囲で大気の状態が不安定になり、千葉県や茨城県に発達した雨雲がかかっています。

午後4時までの1時間に
▽茨城県稲敷市で42ミリ、
▽千葉県市原市に県が設置した雨量計で35ミリの
いずれも激しい雨を観測しました。

千葉県では昼前から断続的に猛烈な雨が降り、レーダーによる解析では午後1時半までの1時間に、千葉市付近と八街市付近で、いずれもおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

千葉県内では午後4時までの12時間の雨量が
▽市原市の牛久で283ミリ、
▽鴨川市で245.5ミリ、
▽佐倉市で238.5ミリに達し、わずか半日で平年の10月1か月分を超える大雨となっています。

千葉県と茨城県では、土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか、千葉県内や埼玉県内の複数の河川で氾濫の危険性が、非常に高い氾濫危険水位を超えています。

気象庁は土砂災害や浸水、川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。

自治体からの避難の情報などに基づいて早めに避難してください。

低気圧が東へ進むのに伴って、東日本では25日夜にかけて、東北の太平洋側では26日明け方にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがあります。

台風19号の被災地では、川の堤防が決壊するなどして応急的な補修工事が行われていますが、復旧できていない地域もあります。

復旧作業や片づけなどの際には雨の降り方に注意し、増水した川や山の斜面などに近づかないようにするとともに自治体からの避難の情報に注意してください。

 

京成千葉駅前

千葉市中央区の京成千葉駅前で正午すぎに撮影された映像では、京成電鉄のガード下の路面が広い範囲で水につかり、駅から道路に下りられない人の姿や、トラックが立往生している様子が確認できます。

撮影した、駅前で歯科医院を経営する浅井澄人さんは「午前11時半ごろから正午すぎにかけてバケツをひっくり返したように一気に雨が降り、冠水した。トラックが水に突っ込んだあと立往生し、警察が救助に当たっていた」と話していました。

 

排水できず 側溝から水

正午前、千葉市中央区のJR蘇我駅の周辺で撮影された映像では、道路が10センチほど水につかり、車が水しぶきを上げながら行き交ったり、側溝から水が噴き出したりしています。

 

南房総市和田町小川で住宅の裏山が崩れ住宅に土砂流入

消防によりますと、千葉県南房総市和田町小川で住宅の裏山が崩れ、この住宅の1階に土砂が流入したということです。住民は2階に逃げて無事で、その後、消防に救助されたということです。

 

大網白里市と東金市で崖が崩れたという通報

千葉県の山武郡市広域行政組合消防本部によりますと、大雨の影響で、大網白里市と東金市で崖が崩れたという通報が入っているということです。

また、山武市では床上浸水の被害が、東金市や芝山町でも床下浸水の被害についての通報が寄せられているということです。

消防が向かっているものの、道路の冠水や渋滞で現地にたどり着けておらず、状況が確認できていないということです。

午後4時前の時点で、けが人の情報はないということです。

 

千葉県長柄町 道路脇の崖が崩れているとの通報

消防によりますと、千葉県長柄町では、道路脇の崖が崩れているとの通報が複数入っているということで、現在、消防が確認を進めています。

 

千葉市緑区の2か所・緑区板倉町で土砂崩れ

25日午後、千葉市緑区の2か所で土砂崩れが相次ぎ、3棟の住宅に土砂が流れ込んで合わせて3人と連絡が取れなくなっています。警察によりますと、このうち1棟の住宅から1人が救助されましたが、意識不明の重体だということです。

25日午後1時すぎ、千葉市緑区誉田町で住宅2棟に土砂が流れ込んだと付近の住民から消防に通報がありました。

警察によりますと、このうち1棟の住宅に住む60代と40代の女性2人と連絡が取れなくなっていて、夕方になってこの住宅から1人が救助されましたが、意識不明の重体だということです。

警察と消防は、ほかに取り残されている人がいないか捜索を続けています。

また、午後1時半ごろ、千葉市緑区板倉町で住宅1棟に土砂が流れ込み、この家に1人で住んでいる60代の男性と連絡が取れなくなっているということで、警察や消防が捜索を続けています。

 

 

千葉県市原市 災害発生情報発表

千葉県市原市は、大雨の影響で市内を流れる養老川から水があふれたとして、午後3時、南総地区の養老川流域の399世帯893人を対象に、5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる「災害発生情報」を出しました。

市は直ちに屋内の安全な場所に避難するなど命を守る最善の行動をとるよう呼びかけています。

 

 

ダム緊急放流

千葉県は、緊急放流を行う見込みだと発表していた市原市の高滝ダムと君津市の亀山ダムについて、雨が弱まり、ダムが一定の水位を保っているとして、現時点で緊急放流は行わない見込みであると発表しました。

ただ、今後、急激に強い雨が降るなどしてダムの水位が上がった場合には緊急放流を行う可能性もあるとして、最新の情報に注意するよう呼びかけています。(10月25日 17時08分)

千葉県君津市の亀山ダム 午後4時以降緊急放流へ

大雨による水位の上昇に備えて、千葉県は、君津市にある小櫃川(おびつ)の亀山ダムで午後4時半以降に緊急放流を行う見込みだと発表しました。県は流域の住民に命を守る行動を取るよう呼びかけています。

緊急放流は、「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

緊急放流によって、▼小櫃川や▼小櫃川に流れ込んでいる河川の水位が上昇して水害が発生するおそれがあるとして、県は、流域にあたる▼君津市と▼木更津市、それに▼袖ケ浦市の住民に命を守る行動を取るよう呼びかけています。

 

木更津市 緊急放流の発表を受け 避難指示発令

千葉県木更津市は、千葉県が君津市にある亀山ダムで緊急放流を行う見込みがあると発表したことを受け、小櫃川(おびつ)が氾濫する可能性があることから午後2時半に市内の▼富来田(ふくた)▼金田(かねだ)▼岩根東(いわねひがし)▼岩根西(いわねにし)▼中郷(なかごう)の5つの地区に住む住民に対して避難指示を発表しました。5段階の警戒レベルのうち、レベル4にあたる情報で、速やかに全員避難するよう呼びかけています。

 

千葉県市原市 高滝ダム 午後5時以降緊急放流へ

千葉県は、市原市にある養老川の高滝ダムについて、午後3時半以降に緊急放流を行う見込みだと発表していましたが、ダムに流れ込む水の量が想定を下回っていることから、緊急放流を行う見込みの時刻を午後5時以降に変更したと発表しました。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れ込んでくる大量の水を下流に流す操作です。

緊急放流によって養老川や養老川に流れ込んでいる河川の水位が上昇して水害が発生するおそれがあるとして、養老川や、養老川に流れ込んでいる河川の流域にあたる地区の住民に命を守る行動をとるよう呼びかけています。

 

 

千葉県市原市 養老川と神崎川が氾濫

千葉県市原市や市原土木事務所によりますと、大雨によって養老川と神崎川が氾濫したということです。

市などによりますと、
▼養老川は市原市南総地区で、
▼神崎川は市原市の草刈地区で水があふれているということで、
市原市はただちに安全な場所に避難するなど命を守る最善の行動をとるよう呼びかけています。

 

 

道路・鉄道・航空・電力(停電)

東京電力管内の停電

10月25日17時44分現在 約17300軒

都県名 停電軒数
茨城県 約2500軒
栃木県 -
群馬県 100軒未満
埼玉県 100軒未満
千葉県 約14000軒
東京都 約800軒
神奈川県 -
山梨県 -
静岡県 -

 

JR東日本 千葉県内の多くの路線で運転見合わせ

大雨の影響で、JRは、千葉県の多くの路線で運転を見合わせとなっています。

全線で運転を見合わせているのは、内房線、成田線、鹿島線、東金線、久留里線です。

また、総武本線は千葉駅と成東駅の間、外房線は誉田駅と安房鴨川駅の間で運転を見合わせています。いずれも運転の再開見込みは立っていないということです。

このうち、内房線の館山駅と安房鴨川駅の間、外房線の勝浦駅と安房鴨川駅の間、久留里線の全線、総武本線の佐倉駅と成東駅の間、成田線の成田駅と銚子駅の間、鹿島線の佐原駅と鹿島神宮駅の間では、このあとも夜間にかけて雨が見込まれることから、25日は終日、運転を取りやめています。

このほか、特急列車では、内房線の「さざなみ」、外房線の「わかしお」、総武本線の「しおさい」、成田線の「成田エクスプレス」で、終日、運転の取りやめを決めています。

また、常磐線は茨城県の勝田駅と福島県の原ノ町駅の間で運転を見合わせています。

このうち、福島県のいわき駅と原ノ町駅の間は、終日、運転を取りやめることにしています。

 

東関道

東関東自動車道は大雨のため、午後1時10分から、千葉県内の千葉北インターチェンジと佐倉インターチェンジの間の上下線で、通行止めとなっています。

 

JR内房線など終日運休 道路冠水によりバス代替運行できず

JR東日本千葉支社によりますと、大雨のため千葉県内を走るJR内房線と外房線の一部と、久留里線は、大雨のため運転を見合わせていましたが、このあとも夜間にかけて雨が見込まれることから、25日は終日、運転を取りやめることになりました。

終日、運転を取りやめるのは、内房線が館山市の館山駅と鴨川市の安房鴨川駅の間、外房線が勝浦市の勝浦駅と鴨川市の安房鴨川駅の間、久留里線が木更津市の木更津駅と君津市の上総亀山駅の間の全線です。

冠水など道路事情が悪いため、バスによる代替運行も行われないということです。

このほかの区間でも天候の状況などにより運転を取りやめる可能性があるとしています。

 

JR成田線 千葉駅と成田空港駅の間の上下線で運転を見合わせ

大雨の影響で都心と成田空港を結ぶ一部の鉄道では運転見合わせが続いています。

このうち、JRは成田線で佐倉駅の線路が冠水しているため、午後1時半すぎから千葉駅と成田空港駅の間の上下線で運転を見合わせているほか、成田エクスプレスについては運転を終日取りやめることを決めました。

また、京成電鉄は京成本線の京成佐倉駅と宗吾参道駅の間の上下線で運転を見合わせています。

 

悪天候 成田空港から他空港へ目的地変更相次ぐ

成田空港会社や国土交通省によりますと、成田空港周辺の悪天候の影響で、目的地を別の空港に変更する便や、着陸をやり直す便が相次いでいます。

このうち、アメリカ・デトロイトから成田空港に向かっていたデルタ航空275便の機長から「45歳の女性の意識がない」と連絡があったということです。

このため成田空港に緊急着陸しようとしましたが、悪天候の影響で2度にわたって着陸できず、羽田空港に目的地を変更したということです。

 

ローソン・セブンイレブン 浸水などで 一部店舗が休業

コンビニ大手のローソンは千葉県内の大雨の影響で鴨川市にある1店舗が倉庫が浸水した影響で営業を休止しました。このほか、避難指示や避難勧告が出ている四街道市、大網白里市、茂原市、南房総市でそれぞれ1店舗が一時的に休業しています。

また、セブンイレブンも大雨の影響により千葉県内で数店舗が休業しているということです。

 

 

■10月25日17時現在まで

低気圧の影響で関東や東北の広い範囲で大気の状態が不安定になり、特に千葉県では猛烈な雨が降っていて土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。台風19号の豪雨による被災地でも洪水などの危険性が高まっているほか、激しい雨の範囲は東北にも広がる見込みで、気象庁が警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、低気圧の影響で関東や東北の広い範囲で大気の状態が不安定になり、特に千葉県で猛烈な雨が降っています。

レーダーによる解析では、午後1時半までの1時間に千葉市付近と八街市付近でいずれもおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は、災害の危険が迫っているとして、「記録的短時間大雨情報」を発表し安全を確保するよう呼びかけています。

また、午後2時までの1時間に千葉県佐倉市で52.5ミリの非常に激しい雨が降りました。

千葉県内では午後2時までの12時間の雨量が、
▽市原市の牛久で252ミリ、
▽大多喜町で245.5ミリ、
▽鴨川市で220ミリに達し、
平年の10月1か月分を超える大雨になっているところがあります。

これまでの雨で、千葉県と茨城県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか、千葉県内や埼玉県内の複数の河川で氾濫の危険性が非常に高い氾濫危険水位を超えています。

気象庁は土砂災害や浸水、川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。自治体からの避難の情報などに基づいて早めに避難してください。

低気圧は、25日夜には関東付近へと進む見込みで、
▽東日本では夕方にかけて、
▽東北の太平洋側では26日明け方にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがあります。

26日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽関東と東北で180ミリ、
▽東海と甲信、伊豆諸島で150ミリと予想されています。

台風19号の被災地では、川の堤防が決壊するなどして応急的な補修工事が行われていますが、復旧できていない地域もあります。

復旧作業や片づけなどの際には雨の降り方に注意し、増水した川や山の斜面などに近づかないようにするとともに、自治体からの避難の情報にも注意してください。

 

 

(NHK 2019/10/25 15:49)

 

 

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