気象予報

3か月予報 6月~8月の天候|2023年夏の気温は全国的に平年並みか高い

3か月予報 気象庁

©気象庁

⏩️3か月予報 7月~9月の天候|夏の気温 東日本は平年並みか高い 西日本・沖縄・奄美は高い 2023年夏

3か月予報 向こう3か月(2023年6月~8月)の天候の見通し|2023年5月23日 気象庁発表

全国3か月予報 概要

全国 3か月予報(06月~08月)
2023年05月23日14時00分 気象庁 発表
06月~08月 気温 平均気温は、東・西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%です。
06月 天候 北日本と東日本日本海側では、期間の前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。期間の後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
07月 天候 北日本と東日本日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。東日本太平洋側と西日本では、期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、東・西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%です。
08月 天候 北日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東・西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 気温は、東・西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%です。

 

予報のポイント

  • 暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は沖縄・奄美で高く、東・西日本で平年並か高いでしょう。
  • 向こう3か月の降水量は、全国的にほぼ平年並でしょう。

 

3か月の平均気温・降水量

  平均気温(3か月) 降水量(3か月)
北日本 日本海側
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
西日本 日本海側
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
沖縄・奄美
低20 並30 高50
高い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 降水量画像

季節予報は、予測の確からしさに応じて、気温や降水量などを「低い(少ない)、平年並、高い(多い)」となる確率で表しています。
「平年並」がどの程度の値になるのかについては、参考資料(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/sankou/zenpan3.html)をご覧ください。
文章による解説については、確率の大きさに応じた言葉で表現しています。詳しくは本資料末尾の「参考(確率予報の解説)」をご覧ください。

 

予想される海洋と大気の特徴

  • 地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高いでしょう。
  • エルニーニョ現象が発生する可能性が高く、上空の偏西風は日本付近で平年よりやや南を流れる時期もありますが、ほぼ平年の位置を流れやすいでしょう。
  • 一方、冬に終息したラニーニャ現象の影響が残るため、海面水温はインド洋熱帯域で低く、積乱雲の発生はフィリピン付近から西太平洋の赤道域にかけて多いでしょう。このため、チベット高気圧は東側で強く、東・西日本と沖縄・奄美では暖かい空気に覆われやすい見込みです。
  • また、日本の南で太平洋高気圧の西への張り出しがやや弱く、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすいため、北・東・西日本では低気圧や前線の影響をやや受けやすい時期がある見込みです。
3か月予報 気象庁 地上気圧
数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴

 

月別の天候

06月
  • 北日本と東日本日本海側では、期間の前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。期間の後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
07月
  • 北日本と東日本日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 東日本太平洋側と西日本では、期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
  • 沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
08月
  • 北日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 東・西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

 

月別の平均気温・降水量

  平均気温 06月 平均気温 07月 平均気温 08月
北日本
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
東日本
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
西日本
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
沖縄・奄美
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 気温画像 3か月予報 気象庁 気温画像
  降水量 06月 降水量 07月 降水量 08月
北日本 日本海側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
西日本 日本海側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
沖縄・奄美
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 3か月予報 気象庁 降水量画像 3か月予報 気象庁 降水量画像 3か月予報 気象庁 降水量画像

05月(20日まで)の天候経過

 
  • 全国的に、期間のはじめと終わりは暖かい空気に覆われ気温が平年より高い所が多くなりましたが、期間の中頃は冷涼な空気に覆われ気温が平年より低い所が多くなりました。
  • 北・東・西日本では、天気は数日の周期で変わりましたが、高気圧に覆われやすく晴れた日が多くなりました。東・西日本を中心に低気圧や前線の影響でまとまった雨の降った日もありました。沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響を受けにくく、まとまった雨の降った日が少なくなりました。
3か月予報 気象庁 気温降水量日照時間図

参考

確率予報の解説(ここでは確率予報を次のような言葉で解説しています)
出現確率(低い(少ない):平年並:高い(多い)) 解説
高い(多い)確率が50%以上 高い(多い)見込み
(20:40:40) 平年並か高い(多い)見込み
平年並の確率が50%以上 平年並の見込み
(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40) ほぼ平年並の見込み
(40:40:20) 平年並か低い(少ない)見込み
低い(少ない)確率が50%以上 低い(少ない)見込み

 

 

観測史上最大規模のエルニーニョ現象発生予想もこの夏は全国的に気温が平年並みか高い

今年は夏までにエルニーニョ現象が発生し、観測史上最大規模になる恐れもあるとされています。

エルニーニョ発生時は日本では冷夏になることが多いのですが、気象庁は反対に「この夏は全国的に気温が平年並みか高い」とする予報を発表しました。

「エルニーニョ現象」は南米のペルー沖で海面の水温が平年より高くなる現象です。

気象庁は今月、「『エルニーニョ現象』がこの夏までに発生する可能性が高い」「観測史上最大となった1997年のレベルに近付いている」としていました。

発生時は世界中で豪雨などの異常気象が見られ、日本では夏の気温が低くなるほか、ところによって降水量が多くなる傾向があるといわれています。

ところが、気象庁が23日に発表した3カ月予報はこれまでのエルニーニョの傾向とは真逆の内容でした。

6月から8月の天候について、「全国的に気温は平年並みか高くなり、降水量は平年並み」だとしています。

「全般に高温となる傾向が予測され、十分な熱中症対策をお願いしたい」と呼び掛けています。

理由について気象庁・異常気象情報センターの楳田貴郁所長は、ペルー沖で海面の水温が低くなる「ラニーニャ現象」が終息してまもないことなどを挙げています。

そのうえで、「ラニーニャの影響が残る見込みだ」「ラニーニャが終息してすぐにエルニーニョが始まるのはこの40年間は起きていなかった現象で予想が大変難しかった」としています。

一方で、秋以降はエルニーニョ現象の影響が顕著になる可能性も指摘しています。

©TV Asahi 202305232031

2023年の夏までにエルニーニョ現象発生可能性が80%に|気象庁2023年5月12日

エルニーニョとラニーニャ名前の意味と解説

 

 

参考:梅雨入り・梅雨明けの平年日

地域 梅雨入り 梅雨明け 昨年(2022年)の入り 昨年(2022年)の明け
沖縄   5月10日ごろ 6月21日ごろ 5月4日ごろ 6月20日ごろ
奄美   5月12日ごろ 6月29日ごろ 5月5日ごろ 6月29日ごろ
九州南部 5月30日ごろ 7月15日ごろ 6月10日ごろ 7月22日ごろ
九州北部 6月4日ごろ 7月19日ごろ 6月11日ごろ 7月22日ごろ
四国   6月5日ごろ 7月17日ごろ 6月11日ごろ 7月22日ごろ
中国   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月11日ごろ 7月26日ごろ
近畿   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月14日ごろ 7月23日ごろ
東海   6月6日ごろ 7月19日ごろ 6月14日ごろ 7月23日ごろ
関東甲信 6月7日ごろ 7月19日ごろ 6月6日ごろ 7月23日ごろ
北陸   6月11日ごろ 7月23日ごろ 6月6日ごろ 特定できず
東北南部 6月12日ごろ 7月24日ごろ 6月6日ごろ 特定できず
東北北部 6月15日ごろ 7月28日ごろ 6月6日ごろ 特定できず

※「平年」は、令和2年(2020年)までの過去30年の平均(入り・明けを特定できなかった年は除外)の日付

気象庁:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)

 

 

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